7日間ブックカバーチャレンジ 4日目
7日間ブックカバーチャレンジ
読書と出版の文化を支援するため、好きな本の表紙を7日間アップする取り組み。
尊敬する菊池昌枝姉さんと、ワインもですが人にも注目している奥出雲ワイナリーの斎藤聡さんからの
「この人の好きな本を知りたい」というバトンを受け取ったので。
どなたかにバトンをと思いましたが知りたいなと思う方々がこういった状況でお忙しい方だったりどちらかといえば大きく逸脱しそうな方だったりするので次の方の指名は差し控えます。
#7days #7bookcovers
#bookcoverchallenge
7日間ブックカバーチャレンジ 4日目
おいしさの人類史 人類初のひと噛みから「うまみ革命」まで ジョン・マッケイド著、中里京子訳、河出書房新社刊
美味しさの脳科学 においが味わいを決めている ゴードン・M・シェファード著、小松淳子訳、インターシフト刊
3年前入院した際、今だから書けるんですが最初の1週間くらいいろんな数値がなかなか安定せずしばらくいろんな管と計器が繋がれ食事のとき以外はずっと横になってるしか無い状態でした。薬が合わず副作用で白血球の数値がだだ下がりで毎日検査検査で先行きの不安があったんですが他に個人的に困ったのが味覚がおかしくなり何食べてものっぺりした味だったり鉄っぽい味しかせずげんなりしてました。
簡単な実験でよく鼻をつまんでモノを口に入れてみると何を食べてるかよくわからないでしょう?と言うのがありますが何食べても味がせず食感しかしないのはけっこうメンタルに来るもので。
薬を変えて味覚ももとに戻ったんですが、そうなると味覚のしくみが気になりあれこれ読んだ中で印象的だった2冊がこれ。
もともとワインのテイスティングをするときに自分の場合、香りで8割くらい判断してるなぁと思っていたんですがどうやら味覚だと思っていたのが風味知覚の事で、進化の過程で獲得した、味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚を統合した高次の脳の認知機能を介したクロスモーダルな現象で、とりわけ嗅覚の働きが重要という事でした。(面白いのが腸や脳にもどうやら味覚の受容体があるらしく脳腸相関についてはこれはこれで興味があります)
嗅覚の働きについては知れば知るほど不思議で面白く記憶との関係や脳の中のにおい地図というかオブジェクト認識などまだまだ未解明の事柄も多くてとりあえず関連する本が出たら読んで知識をその都度アップデートしていってる状態です。