育児戦争/家政夫と一緒。~3の27~
魔術師の家
「お、おとうさん」
時臣が怖いのか、それとも自分から意見する行為というものが怖いのか。
桜は細い肩を震わせ、時臣をみつめてくる。
けれどその視線は決して弱いものではなく、彼女の中にこれほど強いものがあることを時臣ははじめて知った。
「なんだね、桜?」
「さくら⋯⋯?」
「う、おとうさんは⋯⋯あーちゃーさんがしらべてること、ほんとはしらべてほしくないんですよね⋯⋯?」
「⋯⋯そうだ」
「そ、それは、あーちゃーさんのこときらいってことじゃ、ないんですよ