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陰の功績者は尊いのである

「勝海舟、マジかっこいい!」

教科書に大々的に乗らなくても、人としてステキな生き方がある。


執筆屋あんちゃさんと、ミレラボ同志のくずもとさんと、一緒にランチさせていただいた時の話です。

※ミレラボとは、経営コンサルタントのイチハヤさんとあんちゃさんがタッグを組んだ、自分の生き方を見つめ直すオンラインコミュニティです٩( 'ω' )و 


勝海舟が何を成し遂げた人か、皆さまご存知だろうか。

私は残念ながらあまり存じ上げなかったが、彼はひっそりと己の信念で明治維新に尽くした、陰の功績者なのだ。


政権が移り変わる時、それまで働いていた人たちは、皆リストラされて職を失う状況になる。

これまで徳川が国を納めてきた土地に、ズカズカと新政府が、「さあ貴様の時代は終わった!どけどけ!」と、徳川を追い出したとしよう。


幾度となく死線を乗り越え、土地と民を守り、新政府側と戦ってきた徳川家。そんな徳川家を無下に扱う新政府。


どうして国民が新政府について行くだろうか。


勝海舟は新政府にこびることなく、急速に没落していく徳川家を人知れず支え続けた。

失業した徳川時代の役人を自腹で雇い入れ、有能な人材を確保。新政府への恨みが抜けるまで待ち、新政府にも働きかけ、彼らの協力を仰いで再雇用にこぎつけた。

徳川家は自分達を追い出した敵に協力し、新政府は前任者の手を借りるのである。並大抵の努力じゃ成し得ない。


陰となり日向となり、新時代のために走り回った勝海舟。

後に見つかった勝海舟の家計簿からは、金策に走り回った記録がビッシリと記されていたそうだ。


全ては新時代のため。

後に残る人たちのために。


かっこよすぎやしませんか。


前置きが長くなってしまったが、勝海舟のように、人の見ていない所で徳を積む行いを「陰徳を積む」と言うそうだ。


弱っていく徳川家を見捨てず、新政府に寝返るわけでもなく、ただただ己の理想と新時代を良くするためだけに、利益度外しで走り回った勝海舟。


これまで分が悪くなると手のひらをかえしたように去っていく人を、沢山見てきた。


自分の得になること、お金になることだけに集まる人たちを、沢山見てきた。


その尻ぬぐいや後始末を引き受けて、損な役回りに悔しさを覚えることもある。


そんなどす黒くなりそうな作業も陰徳だと思えば、心が少しずつ晴れそうだ。


願わくば私も、損得だけで人を判断しない、勝海舟のようなカッコいい人生を送りたい。


人の痛みに寄り添い、時間をかけて人間関係を構築し、日の目を見なくても腐らず進み続ける、そんな意思の強い自分でありたい。


そう思いながら粛々と今日も、溜まった雑務をこなしております。


陰の努力が未来の自分を作ると、そう信じながら。

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