紙で買ってよかった漫画とか

コミックビームを買いだしてから、初めて出会ったのが終盤の当たりでした。

ちょんまげ頭で学校の屋上に住み着いて自給自足の暮らしをしている中学生が、最初は間抜けなままだったのに急に何かを悟ったようにキャラが変身、喧嘩に強くなるわ、赤い信号機のランプを盗んで大根の育成を成功させるは、農業高校に推薦入学、農協に就職して、闇流ししている米業者を摘発したりなど、わが道行くかっこいい兄ちゃんになって最終回を迎えるという、奇跡的な作品です。

作者の思う所、キャラが動き出して暴れてしまったということで、作家に寄ってはこういうことがあり、想像上に人物が作者の思うレールから外れて、道なき道を盗んだバイクで走り出しちゃったみたいです。

この作品はKindleにもなっておらず、この一冊も前半の部分が抜け落ちています。キャラクターが変わりだした後半の部分は本当に見どころがあるところなので、もし漫画喫茶でもこれを見つけたら読んでほしいですね。



明日の弱音から、つづいて連載されたアベックパンチ。

退屈な学校生活を送る親友二人がアベックに難癖をつけた所、喧嘩では無敗の巨漢ヒロマサが一撃でKOされる。アベックの繋ぎ手から繰り出されるアベックパンチにショックを受けたヒロマサはスポーツアベックを知り、自分をのした相手がそのチャンピオンだったとわかり、リベンジをしようと企む。

しかし、アベックには女性がつかなくてはならない。アベックを教える先生はどこから見つけてきたのか、ヒロマサと同じ程の背丈を持つブラジル人女性を連れてきた。

スポーツアベックという架空のスポーツから、人生の意味、深まる男女の絆をシャープな切れ味で描いてく。しかし、ビームじゃないとこういう作品は載せられるところって、ないかもなぁ。



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