リアル逆転裁判だった
なにげにNHKを流していたら、えん罪事件で9年ほど裁判で国と警察を相手取って戦っていたという夫婦が。
築地で駐車していたら、仕入れ用の車なのに乗用車扱いされて、駐禁をとがめられ、口論の末に婦人警官が暴行されたと虚偽の訴え。
応援を呼ばれて現行犯逮捕されてしまう。
19日間の拘留の末、暴行を認めたことにして調書にサイン。
そこから、公権力を相手に名誉を挽回していくという映画のような話。
それにしても、えん罪というのは恐ろしい。
捕まったら絶対に起訴するという検察の矜持はゆがんだ思い込みにも思えるし、警官もふてぶてしいことこの上なく、国が背中にあると謙虚さを忘れてしまうのかしら。
裁判を続けていくなかで、警官の現場調書をようやくひきだすとコロコロと変わる現場の状況に矛盾が見えており、
これが逆転裁判(カプコン)だったら異議あり!と高らかに吠えているところ。
裁判所も要約被告側の主張を受け入れ、警察側が賠償金を払うようにとの命令。
国を相手に勝つことって本当に難しいって思うのは、神戸の白バイ事件のことを当時ネットで知っていて、
観光バスがゆっくりと道路に進入してきたところを白バイが高速で飛ばしてきたので、横っ腹に激突。白バイ警官は死亡したのだけれど、これがバスの運転手に過失があると認められてしまった件が。
この話はネットでもそこそこに盛り上がっていたのだけれど、実に悔しい案件で、証拠をねつ造しているところも見られているし、裁判所も証拠を受け取らなかったという、思い出すだけで感情がよみがえってくる。
警察を絞めてくれる機関もあるんだけれど、現場はいっぱいあるわけで、警官の中でも勘違いして、権力を振り回すのに歯止めがきかなくなったりでもしたら、人生が転落する人が出てくるわけで。
裁判は逆転勝利だったけれど、やっぱり許せないな。そのあとの警官には重いペナルティーを課して欲しいと思うけれども。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?