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ジョルジュ・スーラ / メトロポリタン美術館
「引きこもり」はいないことにされている件
今、私は転職活動中だ。転職活動で書く書類は最低2つある。履歴書と職務経歴書だ。これを書き上げているうちに、疑問が湧いた。どの書類にも「引きこもり」と書く場所がないということだ。
もちろん、書こうと思えば書けるけど、書くことにメリットは特にない。企業が見たいのはあくまで職歴だからだ。仕事をしていない期間が長い人を雇うのは、企業側にはリスクが大きく、リターンは未知だ。
面接においても、同じようなことが起きる。経歴にブランクがある理由を尋ねられたとき、引きこもりでしたと正直に答えると、高確率で採用してもらえない。だから資質向上とか、実家の手伝いとか、言い換えた表現で対応することが世間では推奨されている。
日本の社会は建前上、引きこもりはいないことにされている。そんな感覚を元当事者として、強く実感することが多い。しかし、いくらいないことにしても、引きこもりの方がたくさんいることは、内閣府の調査で判明している。中高年だけでも61万人はいるとされているのだから、実際の数はもっと多い。そういう人達をいないことにするより、いっそのこと、働きやすい環境に変えたほうが、長期的に得だ。
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