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キラ✨メンタルDNA 〜生命の形をつくる暗号表〜 DNAから始まるセントラルドグマ

執筆:ラボラトリオ研究員 きむら真

人生で形をつくるとき
その形をつくるプロセス、順番作業が
重要ではありませんか?

みなさんが
完成を目指す過程、
その設計図はできていますか?

私たちのDNAは
細胞の中で重要な機能を持つ
形をつくる設計図です。


DNA-RNA-タンパク質 3つの領域

DNA配列
 タンパク質やRNA機能分子の設計図が決定する。
RNA配列
 DNA配列を忠実に写しだすメッセンジャーが
 アミノ酸配列を決定する。
タンパク質
 アミノ酸がつながったもので、
 アミノ酸の配列(つながりの順番)により
 その形や機能が決まる。

DNA配列情報をもとにRNA分子がつくられることを
転写といいます。

RNA配列情報をもとにタンパク質分子がつくられることを
翻訳といいます。

DNA配列(DNAのつながる順番に)より
メッセンジャーRNAの配列が決まり、
アミノ酸配列(アミノ酸のつながる順番)
が決まります。

DNAとRNAの違いは安定性
DNAの方が細胞の中でより安定に存在し
RNAは酵素により分解されやすい
性質があります。

DNAとRNA は構造的には
基本骨格となるの部分に違いがあります。

塩基の部分は
DNAでは A、T、G、C の4種類ですが、
RNAでは A、U、G、C の4種類が存在します。

DNAでは が使われていますが、
RNAでは U が使われています。

ヌクレオチド

この4種類のDNA・RNA情報から
20種類のアミノ酸をどの順番で並べるかの
設計図情報となるのです。

その暗号は
研究者の努力により解明されました。

暗号の解読

研究者が解読した DNA-RNA-アミノ酸 の対応を示すコドン表について。

コドン表

例えば、
メッセンジャーRNAの配列が
AUGUUUCCUAAU
という順番で並んでいたとします。

最初の3文字
AUG は翻訳をスタートさせ、
メチオニンをタンパク質の先頭に配置する司令になります。

次の3文字
UUU
フェニルアラニンというアミノ酸を連結させます。

次の3文字
CCU
プロリンというアミノ酸を連結させます。

次の3文字
AAU
アスパラギンというアミノ酸を連結させます。

転写が
始まる場所
終わる場所
も暗号で決められています。

DNAの配列が
規則を持った設計図暗号として存在し、

メッセンジャーRNAを介して
アミノ酸の連結の順番を決め
タンパク質の形や機能が決まります。

これをセントラルドグマといいます。

生物やウイルス粒子も
このDNA-RNA-タンパク質の
創造と破壊の繰り返しで
成り立っています。

この物理的宇宙にある
神秘のわざ、営みを
より良い身体づくり、生活環境づくりに
役立てていきたいものですね。

目に見えるものも
目に見えないものも
今の私たちの経験を創り出している。

キラ✨メンタルDNA 前回記事はこちら

キラ✨メンタルDNA 続編記事はこちら

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【きむら真(生命科学博士)プロフィール】

鳥取大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。
理化学研究所、長寿医療研究センター、ロズウェルパークがん研究所研究員。

日本大学医学部助教を経て、細胞、遺伝子検査、自律神経系、心理調査測定からエビデンス・科学データ解析結果を提供し、健康・心・意識をよりよくするサポートを提供する、サイエンスコンサルタント。

DNA研究~意識科学研究を日常生活や企業活動に実践することで、一人一人の能力を発揮できるストレスフリー、制限フリーな個人、組織づくりをお手伝いをしています。


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