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構文の五階層による言霊のデザイン vol.02

監修:大野靖志 / 執筆:寺内輝治

白川神道の創造原理から見た構文の五階層


白川神道は、平安時代から幕末まで宮中祭祀を司ってきた白川伯王家を神祇伯とする神道であり、「祝の神事」など門外不出の行を天皇とともにおこなってきました。Parole監修者のひとりである七沢賢治は、この白川神道の正式な継承者です。

白川神道では、「布斗麻邇(ふとまに)」「布留部(ふるべ)」「鎮霊(ちんれい)」の3段階で宇宙が創造されると説かれています。

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◎第1段階 布斗麻邇
創造の第1段階となる布斗麻邇とは、本来、食物や宝物を表す「マナ」「マニ」「マンナ」といった外来語からの転用であり、「ふと(瞬間に)、宝が顕れる」という意味があります。

ここでいう宝とは、単に物質的なものではなく、無形のもの(幽)を形あるもの(顕)として現象化させたものを指します。
つまり、布斗麻邇とは「中今(今この瞬間)において創造意志が現象化すること」であり、「言霊」と等しいとされています。

この布斗麻邇の段階は、構文の五階層において、存在論の階層にあたる「自在構文」に対応すると考えられます。

◎第2段階 布留部
次のステップとなる「布留部」は言霊の発信を意味します。これは創造意志を周波数として発振することによる「階層化」にあたります。

大きさの違う砂粒で満たした容器に一定の周波数で振動を与え続けると、同じ大きさの粒が集まって階層化され、地層のようになります。
布留部は言霊を実際に発声したり書いたりすることによる階層化の働きであり、構文の五階層においては「主観から客観にいたる階層を上下して視点を整理すること」にあたります。

◎第3段階 鎮霊
鎮霊とは言霊を発振した結果としての現象化を意味しており、構文の五階層においては「実際に五階層の構文を作成して、それが実現していくプロセス全体」を意味すると考えられます。

この構文の五階層を学んだ人のなかには、200項目もの願いをすべて実現した人がいます。素晴らしい結果だといえるでしょう。

次回は、構文の五階層をどのように作成していくのか、その具体的な方法をお伝えします。


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