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パタンジャリのヨーガスートラ マントラも!

ヨーガの根本経典と言われるパタンジャリのヨーガスートラ。ヨーガが何か知りたくて佐保田鶴治先生の『ヨーガ根本教典』『解説ヨーガ・スートラ』『ヨーガ根本教典 (続)』(すごく難しい漢字だらけで、辞書引きながらコツコツ読んだものでした。)

次に『インテグラル・ヨーガ』『現代人のためのヨーガ・スートラ』その他いろいろ読みあさり、2015年に向井田みお先生の『やさしく学ぶYOGA哲学 ヨーガスートラ』にたどり着いた時には感動したものです。

こちらの本はサンスクリット語の原文とカタカナ、やさしい日本語訳、単語の意味と解説で構成されていて非常に読みやすくなってます。なによりもインドの先生の解説とも一致する部分が多々ありまして、お気に入りの一冊。

初めてヨーガスートラを読んでみようと思った方にオススメです。
付箋がいっぱいでボロボロ(笑)

こちらはインド カイヴァルヤダーマで購入した『サンスクリット版ヨーガスートラのハンドブック』お唱え用に使えます。当時  “読めなくても記念の一冊だわ” と思って買いましたが、のちにサンスクリット語が読めるようになって、感動したものです。表紙にパタンジャリ先生のマントラ(मन्त्र)が書かれています。

パタンジャリ先生へのお祈り



।।श्रीपातञ्जलयीगदर्शनम् ।।
यीगेन चित्तस्य पदेन वाचां मलं शरीरस्य च वैद्यकेन।
योऽपाकरोत्तं प्रवरं मुनीनां पतज्जलिं प्राञ्जलिरानतोऽस्मि।।

オーム
ll シュリー パータンジャラ ヨーガ ダルシャナム ll
ヨーゲーナ チッタシャ パデーナ ヴァーチャーン
マラン シャリーラッシャ チャヴァイディヤケーナ
ヨーパー カロートタン プラヴァラム ムニーナーム
パタンジャリン プラーンジャリ ラーナトースミ

オーム
YOGAによって、心・体を、文法によって言葉を正し、
薬草で体の病をとりのぞき、整えます。
賢者たちを導く賢者の中の賢者、
パタンジャリ先生に私は心から敬意を示します。
※日本語訳:やさしく学ぶYOGA哲学 ヨーガスートラより

パタンジャリ先生は
文法家であり、アーユルヴェーダ医でもありつつ、古来続いてるヨーガ哲学をスートラ(सूत्र)という経典にまとめた編纂者。
全てをあわせ持つすごい先生である説も良いですが、複数のパタンジャリ(पतञ्जलि)先生がいらっしゃった説もあるようです。
年代は諸説(BC2〜AC3〜5)あるので控えます。

パタンジャリ先生像

ちなみにパータ(पात)は落ちる、アンジャリ(अञ्जलि)は祝福、尊師、アンジャリムッドラー(अञ्जलि मुद्रा)合掌のポーズ、という意味。なのでパタンジャリは合掌の中に落ちてきた教え・尊師とも考えられます。※M先生のお話から。

お祈りの続きも 
※アシュターンガヴィンヤーサヨーガのオープニングマントラの後半でもありす。

आबाहु पुरुबाकारं शंखचक्रासि धारिणम् ।
सहस्र शिरसं श्वेतं प्रणमामि पतञ्जलिम् ॥

アーバーフ プルシャーカーラム 
シャンカチャックラーシ ダーリナム
サハッスラ シラサム シュヴェータム 
プラナマーミ パタンジャリム オーム

上半身は人の形をとり、ほら貝とチャックラ(手裏剣)を手に持ち、
1000の輝く知性を持つ、パタンジャリ先生に、敬意を示します。
※日本語訳:やさしく学ぶYOGA哲学 ヨーガスートラより

調べていたらその続きを発見!

श्रीमते अनन्ताय नागराय नमो नमः ॥
シュリーマテー アナンターヤ ナーガラーヤ ナモー ナマハ
崇高なる永遠の蛇王、ナーガに、敬意を表します。
※この部分のみTKV Desikachar 以下より。
Prārthanā Ślokam – Patañjali Opening Dhyānaṃ Ślokam with Translation

ヨーガスートラは全4章195節

紙がなかった頃には経典の教えは先生(グル)から弟子(シッシャ)への口伝で教えられてきました。なので簡潔にまとめられたスートラ(詩)となっています。
ヨーガスートラは全4章195節、唱えると約15分ぐらいかな
(覚えられるギリギリ?※個人の感想です。)って暗唱はできませんが、、、
前半いくらかはいけるかも。

サンスクリット語は聖なる言葉なので、日頃から慣れ親しんでいると良いことがあるかもです。

長くなってごめんね。読んでいただけて感謝です。
マントラや、サンスクリット語を調べたりするのが大好きなマニアなのでお許しください。(サンスクリット語の文法は挫折中のひよっこであります。)

まずはパタンジャリ先生へのお祈りからでした。
ヨーガスートラの続きはいずれまた。

ナマステー(नमस्ते)



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