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ノンケミカルインディゴダイイングについて所感メモ

A.  必要なこと
1.  意欲・やる気
情報・・インターネット、書籍、映像、直接現場に行って見ること・体験すること・研修に行くこと・展示をみること・等・たくさんしてください。
藍の発色の原理を化学的にしっかり一度学ぶといいでしょう(インターネットや、山崎和樹氏の絵本など)。

山崎和樹著

2.  勘・感覚・フィーリング・自分のやり方・自分のこだわり
情報を沢山仕入れると、あまりに多様過ぎること・情報どうしに矛盾があること・適切でない情報が多々あることに気付くと思います。絶対確実な方法が書いてある本・情報に出会ったことはありません。その後は、自分で判断するしかしようがありません。
3.  藍の前提
藍染めは、「染色」ではない。絵の具とは違う。1+1=2ではない。1+1=0になることも。理由は:
藍染めは、微生物の力を借りた発酵により、色を微生物から頂く行為であるから。
本・インターネットなどの情報に数値が記載されている場合があるかもしれませんが、あくまでも参考程度だと認識してください。
pH、温度、湿度、明るさ、気圧・・数値はひとつの目安にすぎない。
そのことをしっかり認識して、大事なのは、目の前の「藍」と対話すること・目の前の「藍」と親しく付き合うこと・目の前の「藍」の声を聴くこと・目の前の「藍」が何を欲しているのか自分で判断すること。
試行錯誤して、自分の勘・感覚・フィーリング・自分のやり方・自分のこだわりを見つけていくこと。たくさん失敗して失敗から学んでください。

B.  藍建て(染められる状態になること)の前提
1.  しっかり発酵した蒅を作ること・入手すること。
しっかり発酵・沈澱した沈澱藍を作ること・入手すること。
そのためには、藍草をしっかり栽培し、使う材料(蒅・水・石灰・木灰・麬・・等)を天然に近い良質のものを入手すること。藍は、物ではなく、生きものだとしっかり認識すること。最適な時期に作業すること。沈澱藍は夏に、蒅は晩秋~冬に。
具体的詳細なノウハウは、本・インターネット等を参考してもらいたい。

C.  藍建ての要点
1.  pH・・数値ではない。9~12/3で幅があり、目の前の藍から判断すること。pH9代で染めたことがあります。
2.  温度・・熱すぎても寒すぎてもよくない。数値ではない。10数度で染めたことがあります。
3.  撹拌・・回数ではない。上下入れ替えるつもりで。
4.  栄養・・麬(灰汁(木灰に水を入れて加熱・撹拌・一昼夜置いた上澄み)で溶いたものを煮る)・貝灰等。

D.  建った藍の管理の要点
右往左往しないこと・気長に待つことも時には必要。ひと月毎日朝晩撹拌し続けて、建ったこともあります。
あくまでも、目の前の藍の状態から判断すること。目視・舐める・肌の感覚・匂い/臭い。

ご検討を祈ります。

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