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【寝るのもシゴトの一つ】

寝ていますか。
と、聞かれてもよくわからないもの。

いつもなんだか眠いとか、寝酒しないと全く眠れないなどがなければ、ひとまず寝ている証拠でしょうか。
人にとって寝るのは『シゴト』の一つですから、何かにつけて睡眠を疎かにする人は『シゴトのできない人』と同義。

今日は、眠れない人のハナシではなく、睡眠そのもののカラクリのおハナシ。


意外と人は寝る

単相性
聞いたことありますか。
「まとまって寝るタイプ」という意味です。
赤ちゃんは寝たり起きたり忙しいですよね。
あのような寝方を「多相性」と呼びます。

オトナになったら、人は「単相性」の睡眠で生きます。
がっつり時間をかけて睡眠時間を取るということ。つまり、

◆分けて寝ることは(基本的に)叶わず

◆短縮も叶わず

◆一定時間寝ることは避けられない

ということです。
基本的に人は“ショートスリーパーにはなれない”ようですよね。
本当のショートスリーパーは遺伝的なモノなので、オトナになってから努力で身につけるなどの“技術”ではないのです。


年齢が下がるほど寝る

赤ちゃんの睡眠の話をしましたが、年齢が下がるほど睡眠時間は増えるのはオトナも同じです。

60代より20代の方が圧倒的に必要睡眠時間が必要です。
と、言われています。
20代こそ寝なければならない世代。8時間が目安と言われます。
自分も睡眠に気をつけていなければならないし、会社も残業などさせている暇はありません。
国は過労死ラインを80時間と定めていますが、とんでもない数字ですよね。月30日を休みなく8時間ずつ働いても余りある設定ですので、一日の睡眠時間を考慮していないことが窺えます。

一日は、24時間しかありません。

睡眠はまだまだ研究途上の分野なので、わからないことも多いのです。
ですので、寝過ぎて悪いのかどうかは「△」。
寝すぎて悪いと唱える人もいるようですが、寝すぎる人の中には無呼吸症候群等のような"寝すぎる疾患"を抱えている人が一定数いると考えられるため、そのようなアウトサイダーを除き、条件をそろえて研究しなければなんとも言えません。

ということは、60代でも9時間がちょうど良ければ9時間寝ればイイのです。現状の考え方では。
一方、「寝なすぎる」のは明らかに寿命を縮める行為であることがわかっています。
20代はノリと体力で乗り越えがちですが、寝ないと老けます笑


睡眠中に脳が育つ

睡眠の間に、いろいろなコトが行われます。
記憶を整理してみたり、要らない思い出を消去してみたり。
大失恋しても次の恋に迎えるのは睡眠の恩恵も大きいのでしょう。
毎日大掃除しているようなイメージです。

そして、睡眠中に脳が修復され、子どもなどは急速に育ちます。
例えば、赤ちゃんは生物として未熟な状態で生まれてきます。脳も同様に、生まれてから最後の大詰めがあるようで20時間くらい眠ります。
脳の成長は12歳頃まで続くのだとか。
それまでの間は寝てなんぼ。寝るコトで脳が育ちます。

もちろん、オトナにも脳の力(可塑性)がありますが、子どもは新しい刺激を大量に受ける世代なので、伸びる力がオトナの比ではないようですね。
つまり、オトナも子どもも寝ることが一番なのですが、子どもはとくにオトナに振り回されずに寝なければならないということ。


睡眠は奥が深くて興味が尽きません。
そのカラクリを遺伝子レベルから学べる有力な参考図書を見つけました。

時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子

もう1冊のオススメは別の機会で。

ぱれぱれでした