【What's アルコール依存症!!*前編】
アルコール依存症患者に初診前問診をしたときのエピソードです。
「家具の後ろから、うわあっと、小さな虫が無限に湧いてきたんですよ」
『そう、もうおかしいから自分が一緒に行ってあげるって言ったんです』
「え、そうですね。飲食業ですからお酒は常に近くにあります」
「1回に飲む量?結構ですよ。日本酒、焼酎とか、いろいろ」
『数日前から、仕事休ませてます。話すことが普通じゃないんで』
(ケースが特定できないよう内容を脚色しています)
「」が、アルコール依存症の方本人の言葉
『』が、受診に付き添ってきた同僚の言葉
本当に虫が見えるんだなと、妙なところで感心しました。知識としては典型的なエピソードですが、生で聴くと臨場感があり鳥肌が立ちましたね。
※どの記事でもお話していますが、症状は多岐に渡ります。これだけがアルコール依存症の症状だとは思わないでください※
ということで、今回はアルコール依存症知のお話です。
前後編の2本立て^^
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【アルコール依存症を知ろう】
アルコール依存症に関わるよくあるご質問を紐解いていきましょう。
Q1 アルコールって、そんなに怖いの?
-以下、後編-
Q2 本人の意思が弱いんっしょ?
Q3 女性が注意って本当?
Q4 子どもが飲むとなぜダメなの?
Q1 アルコールって、そんなに怖いの?
A. こわいですよー。
あ、お酒がない
と、思った時、コンビニに走ってませんか?
それは心がアルコールに依存させられている証拠です。
アルコールがコワイという理由は次の2つにあります。
[[ アルコールのこわい理由その① ]]
アルコールというは、4つの魔法を使います。
こころの魔法 → 精神依存
からだの魔法(外) → 身体依存
からだの魔法(内) → 健康障害
行動の魔法 → 社会障害
・つい冷蔵庫を開けてお酒を探す(無いと、すぐ買いに行く)
・お酒のストックをたくさん作る
こういう行動が続いたときは、アルコールによるこころの魔法にかかっています。つまり、精神依存を起こしているということですね。
その状態があるとアルコール依存症だと言っているのではなく、誰でもアルコールに操られる可能性はあるというです。
[[ アルコールのこわい理由その② ]]
アルコールを摂取し続けると、脳の中に「自動飲酒システム」が新設されます。
その新設システムのせいで、1滴でもアルコールが入ると操られたようにお酒を飲んでしまうようになります。
ピタゴラスイッチのように止まらないんです。
この新設システムは、今の医学では解消できません。
・いかにして発動させないように過ごすか…
・発動しても自分の理性でどういう風に付き合うか…
これが、現代医学のアルコール依存症治療です。
さて、前編はここで終わり。
アルコールが全て悪いということではないんです。
使い方によっては、楽しい娯楽になりますので、要するにおつきあいの仕方です。
後編へ続きます^^
解決をめざすカウンセリングルームを開きたい
ぱれぱれ