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【メンタルヘルスの神風神話】

日本人は「問題がいつの間にか解決しちゃう」と、信じる「風神話」を心の中に置きがちだとか。

「神風」って、これのことです↓


まずは「神風」をおさらい

鎌倉時代の元寇
1274 文永の役
1281 弘安の役
2回にわたり、モンゴル(当時は「元」)の軍隊が日本に戦いを挑んできました。
初回は兵士の数が圧倒的に違い、日本は劣勢だったとか。
しかし、どちらも日本がアッサリと勝ち、モンゴルは自国に引き上げていったんです。その理由は、

暴風雨や台風でとてもではないけど戦っている場合ではなくなったから

こんな説ですよね。
つまり、日本人にとって脅威だった外国の軍隊を、暴風雨や台風が撃退してくれたことから「神風」と呼んだという話です。
実際のところは、疫病も流行った、日本がやっぱり踏ん張ったなどの説があるようですが、学校でも「風が来て奇跡的に圧勝」みたいな習い方をしませんでしたか?

この学びから「問題が魔法のように解決してしまう」という日本人有の「神風神話」が生まれます。



コロナみたいな未曾有の事態では「神風」が吹きやすい?

例えば、
ワクチンを打てばコロナに罹らないとか、
PCR検査をすれば自分は安心とか、
思う人が多いようですが、これも「神風」っぽい話。

ワクチンは「打てば罹らない」という魔法の薬ではないようです。
PCR検査は思いのほか性能はビミョウらしいので、検査で陰性と出たから超絶安心という魔法の検査ではないと聞きます。
でも、日本人は(コロナに限っては世界も?)、打てば大丈夫、検査すれば万全と然と信じますよね。



さー、前置きが長くなりました。本題ですw

記事の半分終わっちゃいましたw
今回の主旨はこれ↓

メンタルヘルスも神風が吹きやすい

困りごとがあって、人に相談をしたとします。
相談をするときは、自分の気持ちがつらかったり、何か題となっている事象があったりします。

そんなとき、自分の視点を変化させることで気持ちを軽くできることがあるんですが、自分を変えるって結構重労働で、しかも、時には耳の痛いことも受け入れなきゃいけないときがあります。
それって、やっぱり快なので「相手が味方してくれない」という想いに転化されやすいのです。その結果、「この人は解決してくれない」とか「この人に相談しても意味がない」と、思うようになってしまうんですね。つまり、

「神風を起こしてくれない専門職は専門職じゃない」

と、思うようになってしまうんです。
つらいときは人に当たりたくなりますし、何かに頼りたくなりますが、最終的に課題を解決するのは「分」なんですね。
周囲の人や専門職はもちろん誠心誠意手を貸しますが、最終的に決めるのは「自分」です。

メンタルヘルス専門職の情報発信としては期待感を削ぐようなお話かもしれませんが、、^^;…コロナに神風が吹かないのと同じように、メンタルヘルスの解決にも神風は吹かないんです。

でもですね、メンタルヘルスの専門職は神風の代わりに問題解決の方法を「案」することができます。
自分自身が変わるための方法も一緒に考えますし、途中で放りげたりもしません。ですので、何かをえられるときは必ず来ると信じて対応します。

一般的な「カウンセリング」と印象は変わるかもしれませんが、悩みの解決を目指すことは変わりませんので、一緒に困りごとを解決していきましょう^^


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