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わたしたちが、parkly coffeeを始めたわけ

こんにちは。parkly coffeeの須賀です。

今の気温、いちばんいいですね。毎朝の始業前に家でコーヒーを淹れて飲みますが、窓全開で朝日を浴びながら飲むコーヒーが、たまらないです☀️

今日は、わたしたちがparkly coffeeをはじめるに至ったいきさつを、お話しできればと思います。

年に100店舗もカフェを巡った、大学時代

自己紹介でも書きましたが、わたしたちはもともと、コーヒーが好きというよりカフェや喫茶店が好きで、ふたりでよく都内のカフェを巡っていました。

朝活と称し、朝の9時に眠い目をこすりながら目的地のカフェに集合。モーニングを食べ、一杯目のコーヒーを飲んで目を覚ましたら、次の店へ。そのあと昼ごはん(大抵ハンバーガー)を食べて、「あと一杯!」とまた別の店へ。そんなことを、大学1年生から卒業まで、飽きずに週一くらいのペースでやっていました。

大学4年生の頃には都内だけじゃ飽き足らず、名古屋・京都・福岡にも泊まりで行きました。そして、ついにはウィーンのコーヒーハウス巡りにも。いやあ、あれは今思い返しても、かけがえのない経験だったなあと思います。

世界で最も美しいカフェと称される、
Café im Kunsthistorischen Museum Wien
ウィーンのカフェ店員は、ビシッとスーツを
見にまとったドレススタイルで、超クール

私はけっこう飽き性で、色々なことに手を出しては飽きることが多い性格なのですが、カフェ巡りだけは飽きずに、今も7年ほど続けています。年に100店舗くらい巡るので、もう国内外700店舗くらいは行きました。飽きるどころか、行けば行くほどにのめり込んでばかり。

どうしてここまでのめり込めるのかと振り返ると、カフェ・喫茶店という空間の独自性に惚れ込んでいるのだと思います。その独自性とは、訪れる目的が限定的でないこと。

例えば、映画館であれば映画を観る場所、寿司屋であれば寿司を食べる場所、といったようにその場所にはその場所の過ごし方、目的がある程度決められています。

しかしカフェや喫茶店は、訪れる目的や過ごし方が自由です。時間を潰すため、本を読むため、おしゃべりするため。どんな理由であれ歓迎される、限りなく自由な空間。それがすごく居心地よく感じて、飽きずに巡っていたんだと思います。

余談ですが、大学生の時からこんなことを考えていて、卒論も「日本の喫茶空間が持つ独自性」のようなテーマで書きました。その時のことは、またどこかでお話ししようかなと思います。

だんだんと、浅煎りの魅力に気づいていった

そうやってカフェを巡っていると、あまり意識をしていなくても自然とコーヒーの味の違いに気づいてきます。「ここのコーヒーは苦味が強いな」「なんか、フルーティ?」といったぐあいに。

浅煎りのコーヒー。いかにも軽やかな色。

それからコーヒーの味の違いに興味が湧き、家でドリップコーヒーを淹れるようになりました。しかし最初は美味しく淹れることができず、なぜお店の味と違うのか、どうすれば美味しくなるのか全く分からず、本を読んだりYouTubeを観たりして勉強していました。

当時、積極的にYouTubeなどでコーヒーに関する発信をしていたのは、浅煎りコーヒーの店が多い印象があります。私はそれまで深煎りのコーヒーを好んで飲んでいましたが、YouTubeで紹介されていたコーヒーの特徴がこれまで飲んでいた深煎りコーヒーとは全く異なり、華やかでフルーツのような特徴を持っていることに驚き、いろいろなお店の豆を購入して、家で淹れてみるようになりました。

それからは新しい豆を買っては淹れてを繰り返し、glitchなどスペシャルティコーヒーで有名なお店にも行くことが増え、徐々に浅煎りのコーヒーの魅力に取り憑かれて行きました。

(👆 LIGHT UP COFFEEの川野さんの動画には、これまで幾度となくお世話になりました)

コーヒーというと「苦い」「酸っぱい」のふたつの軸で捉えられがちです。でも本当は、そのほかにもじわりとした甘みも感じられるし、酸味も柑橘系 / ベリー系など複数の種類があり、とても複雑バラエティーに富み、奥深い味わいを持っています。

浅煎りのコーヒーはその特徴が特に際立ち、レモンティーのような綺麗な飲み方のものから、ぶどうジュースのようなジューシーさを感じられるものまで、さまざまな味わいを楽しむことができるのが特徴です。その幅広さ、味わいの深さに惹かれてからは、もっぱら浅煎りのコーヒーばかりを飲んでいます。

ノリと勢いで、焙煎機購入

ある日、ふたりで埼玉のコーヒーショップを車で巡っていた時に、ふと「焙煎機、買っちゃう?」という話に。それまでも漠然と興味はあったのですが、「難しいもの」「プロが使うもの」と思っており、購入する気にまではいたりませんでした。ただその時に美味しいコーヒーを飲んでテンションが上がっていたのもあり、ノリと勢いで、「とりあえず、やってみちゃう!?」くらいのテンションで、即購入を決断(笑)その日のうちに候補を決めました。

そしてその候補だったのが、現在わたしたちが使っている、Kaleido M-1です。富士見ヶ丘の蜃気楼珈琲さんで焙煎体験会を開いていたので、早速申し込み、体験に行きました。

👆 Kaleido 日本代理店のinstagramアカウント

小柄で家のキッチンにも置けるサイズで、焙煎機デビューにはピッタリだと思い、購入することに。購入を決めてから、1ヶ月くらいでした。

その後、家に届いてからは、ひたすら焙煎の練習。毎週エチオピアの豆を焙煎し、次の週にカッピング。その結果をもとに次の焙煎の方向性を決め、その日のうちに試してみる。それをひたすら繰り返し、トライアンドエラーを重ねていきました。

科学の実験のような、本当に地道なトライアンドエラーの繰り返し作業です。が、ふたりとも「なぜこの変数をいじるとここが変わるのか」といった、考えを積み上げていく作業が好きなタイプなので、たぶん焙煎には向いている性格なんだと思います😅

コーヒーを「作る側」になってみて、爆発した想い

私は大学を卒業後に新卒で人材業界に飛び込み営業職として社会人デビューをしました。その後一度転職をし、ずっと人事畑で働いています。太田は大学院時代に猿田彦珈琲でバリスタとして働いてから、卒業後は新卒でエンジニアとして就職。いち社会人として働く道を選びました。

その後もコーヒーは趣味で楽しみ続けていきましたが、やはり転機になったのは焙煎機を勢いで購入したこと。自分たちが「コーヒーを作る側」の一員になったとき、「この美味しさをできるだけ多くの人に届けたい!」という想いが強くなり、ずっと抱いていた「コーヒーを仕事にしたい」という思いが爆発しました。

とはいえ、太田が学生時代にバリスタとして働いていたこと以外、何の経験も実績もない。まずは着実に、ECでの販売から始め、本業の合間に焙煎をすることからスタートします。

「コーヒーを通じて、心が満ちたひとときを創る」

わたしたちが掲げるミッションです。コーヒーを飲んで、忙しい日々の中でも少しだけ満ち溢れた気分に、自由な気分になれるひとときを創りたい。ただコーヒーを販売することではなく、ひとりでも多くの人に、自由で満ち溢れた時間を届けるのが、私たちが実現したいことです。

そのために、小さく、ふとく、一歩づつ、進んで行きたいと思います。

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