三嶋さつき 連載 『ひびときめき、きょうてりやき』 〈37〉

2022/02/19
土曜日

7時ごろはっと、目が覚める。
連日寒いけれど、今日は雨。
よく降っている。
ひさしぶりに、屋根に落ちる雨の音を聞いたような気がする。心地よくて好き。

ここ数日は、和歌山に帰ってきて仕事用の制作をしたり、３月の展示の制作をしたり。
うろうろしながら、制作しているかんじ。
たまに犬を撫でたり、外の景色を見たりしながら。

この年始、いろいろと詰め込みすぎてしまった感じがあり、いっぱいいっぱいになっている時間がとにかく多かったので、4月はすこし休憩期間にしようと思っているから、それまではしっかりやらんとなあ。

いま、北京で冬季オリンピックが開かれていて、テレビで毎日観ては感動で泣いている。
きっといろいろな捉え方があるのだろうけれど、わたしはやっぱりスポーツがすきで、いつも心を動かされているし、選手のみなさんを応援しているし、尊敬しています。

あとは、夕方に行くいぬの散歩と、お風呂から上がって寝るときに見える冬の星空に栄養をもらう日々。
(そういえば、鎌倉ではそんなに星は見えない)

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2022/02/26
土曜日

昨日の朝は、家の水道が凍ってしまうほどに寒い日だったけれど、今日は小春日和。
陽射しがぽかぽかと、あたたかい。
春がきているのだなあ。
心なしか、鼻もむずむずする。

車窓から見える景色も、なんとなく春の空気の色合いを感じる。

京都での個展が残り３日間なので、在廊とお片付けとご挨拶を兼ねて向かう。
今、京都へ向かう特急電車の中です。
"2月は逃げる"というけれど、ほんとうに時間がどんどん縮まっていったようなきもちだ。

寂しいような、ほっとするような。
3月には鎌倉でも個展があるので、ゆるみきれないような。
とにかく無事に、たのしく、わらって終えられますように。

コロナに重ねて、いま遠いような近いような、国で、戦争が起こっている。
今こうやって、絵を描いたり見てもらえたりする、"平和"があることに感謝するしかない。

どうか1秒でも早く、ウクライナの人たちに平穏が訪れますように。

三嶋さつき
イラストレーター、ペインター
http://www.satsukim.com/