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スキマ的風景 vol.1 by NATUMI

日常のスキマに挟まったちょっと気になる場面、
ほんの少しの「切なさ」「おかしさ」を含んだ瞬間。
そんなスキマ的景色。

連載『スキマ的風景』では、私 NATUMI が惹かれる「スキマ的」なものごとを紹介していきたいと思います!

まずは11月23日(水)からスタートする個展『スキマ』のメインビジュアルの絵から。

西日本の祖父母宅。
10年近く前の話ですが、道路の拡張のため
小さな畑と駐車場、経営していた小さなたばこ屋が取り壊されることになりました。
その時の工事の合間に現れた景色です。

土に半分埋まっていた壺や石などが掘り出されていたり
木の切り株が点在していたり。
それらが意図のない配置で置かれていたんです。

数日後には壺や石たちはまた意図的にどこかに置かれるし
切り株は抜かれるから、この状態を見られるのはきっと数日間だけ。

でも、古い景色と新しい景色のスキマに現れた景色は、
一瞬だからからこそ「スキマ的」だし
ちょっと惜しいくらいが魅力的だなと思います。

今年、祖父母は関東に引っ越してきたこともあり、
この記憶のスキマ的魅力がさらに高まって、今回の展示のために描いてみました。

今回の個展ではこんなエピソードが含まれている作品たちを集めていますので、会場で想像しながら観ていただけたら嬉しいです!





NATUMI
1990年生まれ、女子美術大学卒業。
2021年 パレットクラブスクール イラストコース卒業後、デザインの仕事と並行してイラストレーターとしての活動を本格化。空想を織り交ぜた日常の景色を得意としています。最近では愛犬をモチーフにした作品も。

2021年 第17回 TIS 公募 金賞受賞。

https://natumiillustration.tumblr.com
https://www.instagram.com/natumi_illustration

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