松木宏祐「群青」

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写真に興味がない人にこそ見て欲しい1冊な気がする。言い過ぎか。

ファッションや音楽業界などのコマーシャルフォトも、プリベートな作品もキレッキレの写真家・松木宏祐くんの写真展『群青』から生まれた同タイトルの写真集。ほぼ同世代の彼の写真を、ほぼデビュー前の20代前半の頃から見てきて、この写真集は感慨深く受け取った。
以下、展示を見たときの感想を転載。

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“見にきてよかった。青春の青。または未完成の青から「群青」へのグラデーションには息が詰まる。望月峯太郎の漫画みたい。松木くんが圧倒的に主人公で、足掻いてる感じがいい。僕らの世代の『写真』の、数ある正解の中のひとつを見た。”


大阪でがむしゃらにシャッターを切りまくっていた彼の、青春の『青』から、東京の表参道で写真展をやる1つの『成功』までの道のりが、写真という「瞬間と瞬間を飛び越えた断片的な表現」でありながらも、「展示や写真集」だからそれがフィルムとなってつながって『映画』みたいに押し寄せてくる。これが圧巻。

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さらに自分の中にも確かにあった『青春』というバイアスがかかって、ノスタルジックに拍車がかかる。

この群青は他人事ではない気がする。

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サイズ:21cm × 29.7cm
ページ数:119P

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アーティスト紹介:松木宏祐 / Matsuki Kousuke
雑誌や広告などでフォトグラファーとして活躍中。
時の流れや人間の体温を感じられる写真が魅力的です。

http://matsukikousuke.com
https://www.instagram.com/matsukikousuke

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