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猫背で小声 season2 | 第6話 | ある日、病気になりまして

ここでタイムリーな話題を。

このあいだ、3ヶ月の間に3つの病気を宣告された。

まず「白内障」。
次に「躁うつ」疑い。
最後に「メニエール病」。

ちなみに後厄ではあるが、病気の3年保証みたいな無料サービスはいらないのである。

「白内障」は初期なので治療の必要はないが、夜になると明かりが少し滲んで見える。

「躁うつ」は気分の波が激しいという症状をメンタルクリニックの主治医に話したところ、薬を処方された。

「メニエール病」は、会社で耳がこもって聞こえるな、めまいもあるな、と感じたため即耳鼻科に行ったところ「急性低音障害型感音難聴」と診断された。

時期によって症状も耳の聞こえも良くなっていたのだが、先日検査を受けたところ数値が悪く、メニエール病と診断された。

こんなにたくさん「病気」のことを長々と書きたくないのだが、これが今のぼくである。

統合失調症にくわえて、まさか3つの病気に罹ると思わなかったので、少し落ち込んだ。

こんなに体調を崩して苦しいのだから会社も辞めたいと正直思った。

でも、ある言葉が浮かんだ。

インスタでつながっている @オジー さんの言葉だ。

「病気とは良きパートナーとして付き合っていくこと」

良い言葉だ。

完治を目指すのではなく「良き」パートナーとして付き合う。おそらくメニエール病は長い期間付き合うだろうし、躁うつも良くなることはあっても完治ということはないだろうから、おててつないで仲良くしましょうという気持ちになった。

オジーさんは人生経験も豊富で、ぼくがこの3つの病気を抱えた時でも、その言葉がスーッと心の中に落ちた。

「なるようになるさ」とか
「死ぬわけじゃねえし」とか。

ただ病気への想いをモヤモヤと自分の心に抱えるのではなく、幸運にもこの連載で表現、発散できる場所があるというだけで少し幸せだ。

正直、この病気たちはホント「クソッタレ」で、治る訳ではない。

けれどこんな風に自分の成長の過程すら語れる場があるぼくは、「稀有な病人」だと思うようにしている。

意外とプラス思考なぼくがいる。

 

こんなことを強がって書いてはいるけれど、ある日気持ちがパンパンに張って爆発することもあるので、あらかじめ予見して、助けてくださいね。

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前向きな歌を聴いては涙が出そうになる。

心の奥底では弱気になっているのだろう。

そんな風に「純」な気持ちになれたのも、この病気たちのおかげだろう。

この先どうなるかわからないけど

「なんとかなれば、なんとかなる」

誰かが言ってた言葉。


誰かが急に支えになる時がある。



文 : 近藤 学 |  MANABU KONDO
1980年生まれ。会社員。
キャッチコピーコンペ「宣伝会議賞」2次審査通過者。
オトナシクモノシズカ だが頭の中で考えていることは雄弁である。
雄弁、多弁、早弁、こんな人になりたい。
https://twitter.com/manyabuchan00

絵 : 村田遼太郎 | RYOTARO MURATA
北海道東川町出身。
奈良県の短大を卒業後、地元北海道で本格的に制作活動を開始。これまでに様々な展示に出展。生活にそっと寄り添うような絵を描いていきたいです。
https://www.instagram.com/ryoutaromurata_one/

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