見出し画像

三嶋さつき 連載 『ひびときめき、きょうてりやき』 〈34〉

2022/01/25
火曜日

朝、8時前にとりゃー!と布団から起き上がる。寒いけれど、カムカム(朝ドラ)をちゃんとリアルタイムで見たいので。
白湯をずずっとすすりながら、見守る。
今日も泣いたー。

だいすきなベリーちゃん(演:市川実日子さん)が、「いつでも連絡してきよし」という京都言葉を使っていたのだけれど、これはわたしが通っていた高校のある、和歌山の田辺という地域でもよくよく使われていました(京都にも京田辺という場所があるので、なにかつながりがあるんだとおもう)。

今は使わなくなってしまったけれど、在学当時はわたしもよく使っていたなあ。地元の友だちは今でもたまに言う。

"〜してね"という意味で、今回の言葉だと、"いつでも連絡してきてね"ということになるけれど、"〜よし"になるだけでちょっとやさしくなるというか、ニュアンスが変わる気がしていて。

前からすきな言葉ではあったけれど、あらためて素敵な語感だなあと、はっとしました。



さささーっと身支度を済ませて、今日は朝から車を運転して鎌倉の街の方に出かける。
Johnさんで、3月の展示の打ち合わせです。
そう言えば、和歌山からこの車(もこちゃん)で鎌倉の街を走るのははじめてかもしれない。
ちょっと、どきどきしながら向かう。

明日、京都の個展の作品たちを送るので、3月の展示の話をしているのがすこし不思議なきもちになりながらも、美味しい珈琲をいただきながらゆったりとお話しさせてもらった。
内装も外観も、雰囲気もすごくすきな場所なので、とってもたのしみだ。

打ち合わせのあと、となりのSTOVEさんで西アジアの古いラグの展示をやっていたので、寄り道。
あー、目の保養をした。欲しかったなあ。


ついでに、おみやげを買いにPOMPONにも寄る。今日はPANTORYのほうへ。
すごーく久しぶりだし、もう知ってるスタッフさんは居ないなあと思いながら、すすーっと入ったら、スタッフさんが笑顔で迎え入れてくれてびっくり。

Instagramなどで知っていただいているそうで。や〜〜、ありがたいなあ。

たのしくおしゃべりしながら、京都のおみやげと家で食べる用のクッキーを詰めてもらった。
(すんごく喜んでいただきました)

鎌倉で、すこしずつ知り合いや顔馴染みの方が増えてきて、なんとなくほっとする。
るんるん運転しながら、帰宅した。

なんとなく、今日やりきった気持ちでいるけれど、よし、もうひとがんばりするぞ〜。




-



2022/01/26
水曜日


朝から、作品を京都にお送りするために梱包作業をひたすらに。
いろんなことが重なり、もやもやいらいらしながら途中まで作業をしていて、これはよくない!と思い、ハナレグミの"大安"をイヤフォンに爆音で流しながら、歌いながら、作業をする。聴いているだけで、今日は大安だというきもちになるので。


同時に、2月から始まるPARKでの企画展の作品も梱包。あと、靴下を買ってくださった方につけるタグ制作をして、午後にすべて終える。

ふう〜。

もう少し、日々バランス良くこなせるといいんだけれど。
いつも直前は切羽詰まっている。


夕方、ヤマトさんに集荷に来ていただいて、すべてお送りする。
やったー!すこしほっとした。

しかし、細かい作業がまだまだ残っているので、気を緩めずもう少し続けよう。



-



2022/01/29
土曜日


京都の朝です。
うっすら雲がかかったり、たまに日差しが差し込んだり。

昨日は18時過ぎに着いて、京都タワーを久しぶりの眺め、バスに乗って展示をさせてもらうゲストハウスのLenにたどり着きました。
お寺や喫茶店など、行きたいところは山のようにあるけれど、今回は少しがまん。

設営は、スタッフの宮村さんと野上さんに助けていただきながら、お店が終わった21時くらいからはじめて、日付をまたぐ前くらいには終えた。
スタッフのみなさんが、とにかく優しくて面白くて、なんだかすごく前から知っていたようなきもちになる。
ちょっと、鎌倉のあったかい感じに近いのかな。
常連のお客さんもたのしい人たちが多いし、とにかくうれしい出会いばかりです。


今日は朝から、お店の窓にドローイングをしたり、疲れたらぼーっとしたり、お昼にいい感じのこぢんまりした蕎麦に連れていってもらったり、そこに行く直前に派手にころんだり。


お昼間に来ていた子連れの親子さんが、夕方遊んだ帰りにまた寄ってらして、いちばんうえのお姉ちゃん(6歳だそう)が「何か描きたい!」と言うので、ご飯を待つ間にiPadを貸してあげたのでお絵描きをしたりした。

わたしなんかよりもアプリを使いこなしていて、今の子ってすごいハイテクだなあと思っていたけれど、わたしが小さい頃のiPadのかわりは裏が無地の要らないチラシの束で、Apple Pencilは鉛筆やカラーペンだっただけで、「何か描きたい」という気持ちはいつの時代もかわってなくて。すこし懐かしい気持ちになりながら、おはなしをしていた。
今の子は保育園生でもうアルファベットが書けるんだなあ。
おばちゃんは、ひたすらに感心してしまいました。

なんだか忙しない1日だったけれど、いい気持ち。
身体は疲れているんだけれど、脳みそが起きていてなかなか寝付けなかった。




-


2022/01/30
日曜日


5時半ごろに目覚めてしまって、ラジオを聴きながらごろごろ過ごす。
ビールを飲んだことで目もあまり開かないんだけれど、朝ごはんをいただいて、これからまた窓に絵を描きます。
お昼は美味しそうなカレーをいただくつもり。



わたしは、川が好き〜。


三嶋さつき
イラストレーター
http://www.satsukim.com/

🙋‍♂️ 記事がおもしろかったらぜひサポート機能を。お気に入りの雑誌や漫画を買う感覚で、100円から作者へ寄付することができます 💁‍♀️