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EVERYTHING FLOWS #74 by illustrator はるやまひろし
—— 脳内スタジオとでも言いたくなるような自在感に興味をひかれる。
絵を描くことを音楽で言う『レコーディング』と称するイラストレーター・はるやまひろしによる、日々のドローイングイラストの記録(REC)を毎週紹介していきます。ライブハウスに貼りだされているチラシのようなイメージで、音楽やバンド、あらゆるサウンドからインスパイアされた、妄想爆発のアートワークが日々描かれていきます。音楽への愛が溢れるテキストと合わせてお楽しみください。
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2022.10.14(FRI)
ARTIST:TAME IMPALA
ALBUM:INNER SPEAKER
![](https://assets.st-note.com/img/1665807164781-enqdb3Td3o.jpg?width=800)
TAME IMPALA(テーム・インパラ)はオーストラリアのミュージシャン、ケヴィン・パーカーのソロプロジェクト。デビューアルバムのタイトルは『INNERSPEAKER』。音楽を追っていると、なるほど言いえて妙だなと思う。
TAME IMPALA はメンバーはいるけれど集まるのはライブ時が主で、レコーディングはケヴィン・パーカーが歌い、全ての楽器を演奏し組み立てる。今時それ自体が珍しすぎるわけではないけど、ケヴィン・パーカーの場合、自由自在感が面白い。
『INNER SPEAKER』ではループするようなドラムや繰り返されるギターリフ。ボーカルも楽曲に最適化されるように歌っているように聞こえる。ラフなガレージロックのようでいて、実際は精緻に組み上げられたサウンドはシェイプが整えられていてクール。
🎧 Desire Be Desire Go
色んな音楽を頭の中で溶け合わせているようでもある。コラージュ感覚やミクスチャー感覚ではないんだよね。うまい具合に溶け合わされているから継ぎ接ぎが見当たらない。音の強弱、テンポの緩急も自由自在だ。
最初のはスタイリッシュなロックバンドだなと思ってこのアルバムを聴き始めたんだけど、ケヴィン・パーカーの脳内スタジオとでも言いたくなるような自在感に興味をひかれる。
このデビューアルバム以降、TAME IMPALA はびっくり大胆に変化していくけど、頭の中の『INNER SPEAKER』から音が響いているのは変わらずという気がする。
🎧 Feels Like We Only Go Backwards
2nd アルバム『LONERISM』収録曲。まさに脳内スタジオ&スピーカーな MV だと思う。このビデオ作った人も、多くのファンや私と同じく『INNER SPEAKER』のタイトルに触発されているはず。私にとって TAME IMPALA の MV といえばこれ。
🎧 Let It Happen
3rd アルバム『CURRENTS』収録曲。当時、ニューアルバム出たってことで、試聴機のヘッドホンを耳かけて、アルバム一曲目のこの曲を聞いた時はびっくりしたな。今までのサウンドからずいん大胆に変化するんだねと。置き去りにされるかなと思ったけど、予想外にスムーズに聞けた。サウンドは明らかに変わりながらも間違いなくケヴィン・パーカーの頭の中であり TAME IMPALA の音楽なんだよね。おもしろいな。
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\ 『EVERYTHING FLOWS』のTシャツがつくれます /
はるやまひろし
静岡県生まれ、千葉県育ち。 好きな音楽のアートワークと Tシャツに憧れてイラストレーターの活動をはじめる。シンガーソングライター気分で絵を日々レコーディング中。
https://www.instagram.com/hiroshi_haruyama
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