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パーク文庫

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パークギャラリーに居るひと加藤淳也のプライベートな本を紹介。ここで紹介された本は一部レンタルが可能です。どんどん入れ替わるので、お見逃しなく。詳しくは店頭で。
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記事一覧

パーク文庫 『ロベール・ドアノー写真集』

今週末から横浜のそごうでロベール・ドアノー展。何度も見てる気がするけれど、やっぱり見たい。一番好きな外国人フォトグラファーとも言えるかも。ロマンティックでユーモラスで、やさしい眼差し。写真撮るの好きそうな感じが写真にうつってる。今回は特に土曜日限定の映画上映が気になりますね。横浜ちょいと遠いけれど、中華街で水餃子、もしくは野毛で焼き鳥をセットに行くのも悪くない。3月まで。パークに写真集置いておきます。気になる人はお声がけ

eatrip 野村さん

写真がいい料理本を見つけると買ってしまうクセが。eatrip 野村さんも最高だし、写真が長島有里枝さんという最強の一冊。料理がいきいきしてる。どれもとてもじゃないけど作れそうにないけれど、そんなの関係ねーそんなの関係ねー。オススメの料理本あったら教えてください。 - というわけで時々パークスタッフが好きなもの気になってるものを紹介していきます。かとう

東京日和

昨日久しぶりに谷中の何もない路地を歩いて、懐かしくなって荒木陽子さんの「東京日和」を引っ張りだしてきた。昨日歩いた道もしっかり載ってたから驚く。写真は、写真が美しいのはもちろん、そこに立ち、シャッターを切ったひとの態度が美しいことだった。と、改めて。そういう作家さんと一緒に過ごしたいパークギャラリーです。

リバース・エッジ

思えばリバーズ・エッジの山田くんになりたい人生だった。理由はないけど。老けたのだな。だんだんどんな話か思い出せなくなってる。まるで自分の記憶のようにありありと景色やセリフが出てきてたはずの20代が終わり、結婚して、子供が生まれ、離婚もして、大きな病気もした30代ももうすぐ終わろうとしてる。かつて憧れだった「岡崎京子の漫画」的な要素は今の心に必要なくなってきて、ノスタルジックの塊と化してる。いまの20代はこの本にどういう感想を抱くのかな。気になるな。 #パーク文庫 #公園文庫

帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。

高山なおみさんの名著「帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。」。にぎりたてのおにぎりを食べた時のような気持ちになる言葉や景色が立ち並ぶ。やさしくてかわいい一冊。 こんな風に等身大で、でも凛々しくて、たまにおっちょこちょいなお店にしたい。かとう

巴里の空の下 オムレツのにおいは 流れる

巴里の空の下 オムレツのにおいは 流れる - シャンソン歌手でエッセイストの石井好子さんのパリ滞在期のおいしい体験や、さみしい一人暮らしのあいだで交流した人との出会い、などなど描かれたエッセイ。フランスにすてきな食いしん坊がいる、と暮しの手帖初代編集長の花森安治が連載を依頼したというエピソードもいい。うつくしい一冊。お腹が減る。かとう

TOKYO STYLE

編集者・都築響一による『TOKYO STYLE』は、東京に暮らす『誰か』の部屋をただひたすら記録・アーカイブした1冊。人は出てこないずっと部屋。東京に憧れていた加藤少年は、田舎の本屋でこれに出会う。想像していたスタイリッシュな東京の暮らしとのギャップにストレスを感じつつ、でも、煩雑に積み重なった雑誌やレコード、衣服に、興奮を隠しきれないのであった。のでした。大人になってめくると、また違った見え方がしておもしろい。暮らしの景色が、時代の流れの中で醸成されていく。『リアル』が積み