猫背で小声 season2 | 第14話 | オカン、一言多い。 けど、一品多い。
ある日、
というか
あの日、
オカンの誕生日が近づいていた。
今までプレゼントを何もあげてこなかったわけではないが、ふと、なにか印象に残るものをあげたくなったのである。
オカンの好きなものは「花」。
家のリビングには気づくと花が飾ってあったし、今ではオカンとぼくしか行かなくなったけれど、先祖のお墓にも花を買って添えるほど強い想いがあるのだと思う。
そんな姿を軽いタッチと深い気持ちで注視していたぼくはある人の顔が浮かんだ。
パークギャラリーでお世話になっている「