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COLLECTIVE 2022 ZINE レビューまとめ

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COLLECTIVE 2022 に全国から集まった ZINE を PARK GALLERY 加藤が1つ1つ向き合いレビューしていきます。まだ触れたことのないパーソナルな ZINE… もっと読む
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COLLECTIVE レビュー #14 小竹優太『窓の溶けのこり』(新潟県)

世の中にはいろいろな ZINE があるけれど、「写真」は本当に相性がいいと思う。その理由は「軽さ」に尽きる。「軽さ」とは誰がなんと言おうと、ZINE というメディアが持っているメリットの1つだ。 この「軽さ」を履き違えるとよくない。テキスト中心の ZINE だとしゃべりすぎの場合が多いし、絵が中心の ZINE はよほどのテーマ性がない限り、ただ軽く見られてしまう。それただのポートフォリオじゃんっていうことが多い。 写真の場合も、写真を ZINE にすることで、「写真家

COLLECTIVE レビュー #13 Futaba.『here and now』(北海道)

お酒をよく飲むので、いろんなことを忘れてきた人生だけど、展示や SNS とかで一度見て「いいな」と思った人の作品はあまり忘れるということがない。例えば名前を忘れてしまったりすることはあるけれど、時々、なにかのはずみでレンズのフォーカスが合うように思い出したりする。 今回紹介するイラストレーターの Futaba.さんのことも記憶に残っている。おそらく MOUNT Tokyo でのグループ展の記憶だと思う。好きな絵だなと思った。 COLLECTIVE 2022 ZINE レ

COLLECTIVE レビュー #11 Non. 『Blooming!』(福島県)

5年も COLLECTIVE を続けていると、SNS を追ったり、新作の ZINE などを手にすると作家の変化にも気づけたりもする。成長とか、浮き沈みとかそういうことではなく、あくまで「微細な変化」。それは言葉にできる時もあれば、言葉にできない時もある。 今回、何がどう変わったのかわからないけれど、4年前から写真を断片的に見てきて、少しだけ変化を感じた作家の ZINE を紹介する。 COLLECTIVE 2022 ZINE レビュー #11 Non.「Blooming!