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【 完結 】 COLLECTIVE 2022 レビュー

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COLLECTIVE 2022 に全国から集まった ZINE を PARK GALLERY 加藤が1つ1つ向き合いレビューしていきます。まだ触れたことのないパーソナルな ZINE…
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#街歩き

COLLECTIVE レビュー #59 犬スタ『っぽい顔にみえる。』(東京都)

パソコンが使えるとかデザインができるとか、文章が書けるとか、そういうことは ZINE をつくるうえで一才関係ない。前回のレビューでも書いたように、書きたいなと思うことと自分に似合った道具さえあれば OK 。ルールやマナーもいろいろありそうだなと思ったけれど、ないと思う。例えばこれを読んでいるひとで、ZINE が作りたいのだけれど、パソコンやデザインがハードルだと感じてしまってる人がいたら、一度、紙に何か思いついたことを書いてみて、コンビニでスキャンして、プリントして、その部分

COLLECTIVE レビュー #45 チヒロ / かもめと街 『散歩するつもりじゃなかった』(東京都)

最近、ある出来事から日記をつけるようになった。ようし書こうと思うと長々とパソコンに向かってしまうので(それでは続かないと思って)、タイマーをセットして10分だけ書くことにした。もっと書きたいと思っても、悩んで書けなくても10分。誰に頼まれるわけでもなく書きはじめた日記は2ヶ月毎日続いている。日記を書いてみて思ったのは、ぼくの日記はほかの人たちの日記に比べると大雑把だなということ。ただ、不思議と読者と反応が増えてきている。エッセイや短編小説を発表していたことがあったけれど、ここ

COLLECTIVE レビュー #29 えだ 『町の空似』 (愛知県)

今年は例年に比べて ZINE らしい ZINE が多い(ZINE らしさとは)。参加の条件を「ZINEと呼称しているもの」と制限したのがよかったのかもしれない。参加の申し込みがあったけれど断った人も何人もいた。これは ZINE ですかね?と事前に相談してくれる人もいて、申し訳ないけれどその時点で ZINE ではないかもしれないと伝えたりもした。ZINE としてエントリーしてくれたけど、その人の SNS を見たら「小冊子」って書いてあって断った例もある。   だから ZINE