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作品紹介#8『幼気な夢』

作品タイトル「幼気な夢」(作:さみやこし)

作品解説

無表情な少女に取り巻く機械。自分の性格やアイデンティティは周りの環境が説明していることでしょう。おもちゃによくある配色にすることで無邪気さを意識して制作しました。

文化芸術・アートへの想い

アートというのは言葉では言い表せないことを表現する場だと考えています。思い出や感情、想いを乗せてみる人にとって、良い気持ちの残る作品を目指しています。

作者プロフィール

さみやこし
玉川大学 芸術学部 
アート・デザイン学科 在学 (2023年作品制作時)
イラスト、ポスター、ミュージックビデオ、ジャケット絵等を制作。機械×爬虫類を主なモチーフにイラスト制作を行っている。

個展及び個人の活動情報について
2023年6月に玉川大学にて個展開催/第3回銀座中央ギャラリー公募展一次審査通過/2023年8月23日より1週間Ye@shimokitaにてグループ展開催
Instagram:さみやこし@samiyakoshi_00

過去実績

「心時々棘模様」
その人物を証明する時、その人物の周りが証明する。
その人の性格や能力を知る時、話し方や表情よりもその人の周りに現れるのではないかと思い、この作品を制作。

作品タイトル「心時々棘模様」(作:さみやこし)

「期待」
子どもの頃遊んでいたおもちゃ。もうどこにあるのか忘れてしまった。
子どもが愛らしいのは(目も耳も塞いでいる状態)夢を持っているからそう思うのだろう。大人である私たちはもう目も耳も塞いではいけないのに、何故か懐かしさを取り戻すためにふさいでみてしまう…懐かしさに囚われても、もう戻りはしないのに。

作品タイトル「期待」(作:さみやこし)

「君だけは居なくならないでね」
「言葉」は自分が思っているよりも重く、存在感があり、見えない物体である。
SNSではこの重みを知らずに言葉をぶつけている人が多くいる。もし、言葉が物体化したら言葉を人にぶつけていた人はどう思うのだろうと思い、制作。

作品タイトル「君だけは居なくならないでね」(作:さみやこし)

あとがき

「さみやこし」は、アナログ画材からデジタルイラストレーション、アニメーション、プロジェクションマッピングなど様々な手法を用いて、空間を演出するメディア表現に挑戦しています。本学開催のTamagawa Art Gallery Projectsで個展を実施し、多岐にわたる表現の作品を展示して、日常の空間を刺激的に彩り演出しました。
彼女の作品は、日常で目にする風景や、記憶、感情をモチーフに託し、装飾的に表現しています。本来無機質である機械やコードが生命感を持ち、それを私たちの一部のように受け入れると同時に、日常の刺激について考えさせられます。彼女が創り出す世界観に入り込み、刺激を身に纏う感覚を、これからも楽しませてくれると期待しています。

玉川大学芸術学部アート・デザイン学科講師 児玉沙矢華


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