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スタッフSのパリ失敗談

Bonjour!
観光客の受け入れが再開され、そろそろフランス行きのプランを検討してみようかな〜という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

海外旅行に慣れた方はもちろん、そうでない方にもぜひ教訓にして頂きたい!そんなスタッフSの数々のパリ失敗談を恥を偲んで書き連ねたいと思います!(本当に気をつけてくださいね…)

1. ポケットに物を入れる=スリへのギフト

ひとつめから物々しいですね。でもこれは本っ当〜によくあるので気をつけて欲しいのです。パリ生まれパリ育ちの生粋のパリっ子ですらスられる時はスられてしまうのです。
日本では電車に揺られてちょっとうたた寝、スマホや財布をポケットにしまうなんてこともよくある風景ですが、パリでそんなことしたらほぼ確実に何かしらを失います。
私の友人は二人連れで夜のメトロで眠ってしまい、起きた時には友人Aは会社のノートPC、友人Bはバッグ丸ごと盗まれていました。
かくいう私もこれまでに二回被害に遭ったのですが、どちらもポケットにうっかり物を入れていたときでした。(一回で学びなさいとあの頃の自分を叱りたい)

一度目はリュックを背負ってメトロに乗っていた時。リュックのポケットに入れていたNavigo(定期)を盗まれました。友人と乗っていて、乗り換えで友人と別れ、次のメトロに乗った時に窓に映った自分のリュックのポケットが開いていることに気づいたのです。友人は乗り換えるまで私と正面を向き合っていたし、乗り換えの時間もほんの数分です。
一体いつから狙われていたのか、いつ盗まれてしまったのか、まったく気が付きませんでした。

二度目はこれまたメトロで、コートのポケットにスマホを入れいたのを一瞬で盗られてしまいました。フランスのメトロは切符を通したりICカードを当てたりするのは入場時だけで、出る時は自動ドアもしくは手動で扉を押して外に出るのが一般的です。そのときは手動で押すタイプの扉だったので、扉を開けるその一瞬だけポケットから手を離しました。
その時、何となく腰回りに人の手の気配を感じ、咄嗟に肩に掛けていたバッグを押さえたのですが、狙いは財布ではなくスマホだったのですね…。

本当に一瞬の出来事で、何か無くなっているものはないかとバッグを確認している間に犯人は逃げていたのでしょう。ポケットに手を入れてスマホがないと気付いた頃には時すでに遅し。

ちなみにその後「もしかしたらポケットに入れたつもりで車内に落ちているのかも」という一縷の望みをかけて駅の窓口に駆け込んでみました。
「今出たメトロの中にスマホ忘れたみたいなんですけど!」と鬼の形相で迫る私に、涼しい顔をした駅員さんはカタカタとPCを操作して一言、「忘れ物センターにはまだ届いてないね」

届いているわけないでしょ、今なくしたんだから。(心の声)

三日後くらいにセンターに電話して。運が良ければ届いているかもしれない。という彼の言葉を呆然と聞きながら家路に着いたことは今でも記憶に新しい。
しかしすべては貴重品を不用意な場所に入れた自分の責任。日本のように次の駅で駅員さんが乗り込んで車両を調べて…なんて親切なことはしてくれません。
ポケットには物を入れないことを強く、強くお勧めします。
それと財布にチェーンなどをつけて服などに固定する人もいると聞きますが、それはそれで危ないかも。引っ張られた衝撃で怪我をしたり、暴力を振われてしまうこともありますから…。

パリジェンヌたちは斜め掛けのショルダーを使っていることが多いのですが、理由の一つはスリが多いことだと思うのです。
A.P.Cやand other stories、mango、sezaneなど女性向けの色んなブランドからオシャレなショルダーバッグが出てます。日本未上陸のブランドもたくさんあるので、ご興味あればぜひ現地のブティックを覗いてみてください♪

2. 切符は駅から出るまで捨てちゃダメ!

フランスのメトロは前述の通り、入る時しか改札機がありません。
(メトロから郊外線への乗り換えは例外)そのため、慣れてくると最初に切符を通したらもう不要だと思って捨ててしまったり無くしたりする人がいます。
しかしパリでは定期的に職員さんが車内やホーム、乗換の通路などで巡回をしており、抜き打ちで切符や定期のチェックを行なっています。その際に切符を持っていなかったり、定期に顔写真が貼られていなかったりすると旅行客だとしても問答無用で罰金を払わされてしまいます。
以下、在仏日本大使館ページからの抜粋です。2019年時点での情報なので今はもっと高くなっているかもしれません…

(1) 罰金35ユーロ
・チケットが有効化されていない(磁気が認証していない)
・正規ゾーンの利用可能区間を超えた乗り越し
・子供用チケットの不正使用
(2) 罰金50ユーロ
・チケット不所持
・使用済チケットの提示
(3) 罰金60ユーロ
・一方通行を逆走
・明らかな酩酊状態
・係員の指示に従わない
・許可のない撮影
(4) 罰金68ユーロ
・喫煙

言い訳したり、揉めたりすると規定以上の料金を払わされることもありますので駅から出るまでは切符は大切に保管しておいてくださいね。

3. レシートはすぐに捨てちゃダメ!

捨てちゃダメシリーズその2です。フランスでは悲しいかなスリや万引きも多いため、お店側もその対策を取っています。食料品店などでは違うお店で買い物をしたあとに入店すると、会計の際にバッグの中身(違うお店で買い物したもの)とレシートを見せるよう言われることがあります。
万引きを疑われているようで気分が悪いのですが、見せないとセキュリティ呼ばれちゃいますので見せるしかありません。ササッと見せて済ませちゃいましょう。
またスーパーによってはレシートのQRコードを読み取らせないと出口のゲートが開かないというようなシステムを導入しているお店もありますので、購入した際のレシートは、せめてお店を出るまでは捨てないように気をつけましょう。(知らずに捨ててしまい、店員さんに泣きついた思い出が…)

4. セキュリティチェック

フランスでは、テロ対策のため至るところ(大型ショッピングセンターの入り口、主要駅、図書館、観光スポットなど)でセキュリティチェックがあります。基本的には警備員による目視でのバッグの中身の確認ですが、時折空港のようなX線チェックや飲み物検査もあったりします。
特に大きなイベントが開催される会場への入場時には蓋付きのドリンクボトルは持ち込み禁止になることが多いです。うっかり持っていくとその場で飲み切るか没収されるかの二択ですのでお気をつけて。

5. バス移動は便利、されど油断するなかれ

パリ市内の移動といえばメトロが最もメジャーですが、市営バスもかなりの本数が街中を走っています。場所によってはバスの方が乗り換えなしでアクセスできることもあるので、滞在先付近のバス停を事前に調べておくといいですね。
※市バスのチケットはメトロと共通です。車内でも購入出来るので手持ちがなくても大丈夫。

バスは時刻表がないので、事前に乗換アプリなどであと何分後に来るかを調べておくのがベター。…なんですが。フランスの市バスは全然時間通りに来ません。バス停の電光掲示板でも“あと何分で着きます”と表示が出ているのですが、さっきまであと3分だったのに一向に分数が減らないとかひどいときには15分に延びてる!とかそんなこともザラにあります。
また道路工事が多いこともあり、全然違うルートを通ることも。当然、迂回されたルートにある停留所には止まらないので行きたかった場所を通り過ぎられちゃう!というアンラッキーもしばしば。(しかも車内アナウンスで知らされるのでフランス語だとわからない…)
そんな恐ろしい事態を防ぐために、乗車する際にドライバーに目的の停留所に留まるかを確認しましょう。簡単な英語であれば通じるはずです。
もしくは「Ce bus s'arrête-t-il "停留所名" ? (ス ビュス サレティル 〜?)」と聞けば答えてくれます。

お勧め乗り換えアプリ
Citymapper:https://citymapper.com/tokyo
ヨーロッパ・アメリカ・カナダの主要都市の乗換案内サービスアプリ。遅延情報も即反映されるので便利。またパリの場合はバス・電車・メトロだけでなくレンタルの電動スクーターの位置確認やタクシーの配車(別アプリへの登録が必要)も手配出来ます。

RATP:https://www.ratp.fr/apps/bonjour-ratp
メトロ・バス・路面電車を運営するパリ交通公団のオフィシャルアプリ。
Citymapperと同じく乗換検索+リアルタイムで遅延情報が反映されることとそれぞれの路線図をアプリ上で見ることが出来ます。

スタッフSの失敗談をもとに、同じ目に遭ってほしくない!という願いを込めて、したためてみました。
ぜひ私の失敗を反面教師に、パリ滞在を楽しんで頂けたら幸いです。
では本日はこのあたりで。

À bientôt !

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