こまかいヒョウ柄のシルクシフォンスカーフ
透け透けのシルクシフォンで細かいヒョウ柄で、縦には私の身長ほどもあろうかという大判のスカーフは、スーパーMonoprixの衣料品売り場で見つけた。
薄くて繊細な生地にどうしてこんな大きなタグを縫い付けるのかと溜息をつきながら、その無粋な布切れを慎重に外した。スカーフについていても許せるのは、柔らかい布でできた小さいタグだけである。首に当たったら痛いじゃないか。
くしゃくしゃと適当に手繰ってから首にぐるぐると3回ほど巻いて前で一度結んで、結んだ先をお互い逆方向に引いてから、巻きつけた層の間にねじ込む。他にもっといい結び方がありそうな気はしているが、深く研究する気は今のところない。
ジャケットやアウターの襟をむやみに汚したくないので、インナーにタートルネックを着ているとき以外は首にスカーフを巻くことにしている。中でも着用頻度が特に高いのが、このヒョウ柄スカーフ。
ロシア軍のボーダーカットソーを着る時には、たいてい巻いている。意外に思われるかもしれないが、ボーダーと細かいヒョウ柄は息が合うのだ。
ネットに入れて洗濯機で気軽に洗えるのもいい(そういう気になれる価格帯だった)。あっという間に乾く。
どうせクシャクシャに巻くのだし乾いたそのまま、と行きたいところだが、アイロンのかかった布をクシャクシャにするのと、クシャクシャに乾いた布をクシャクシャなままにしておくのとは違う。クシャクシャが空気を含んだ表情が大事なので、アイロンをかける。あと、アイロンをかけたほうが肌触りが柔らかいので、断然気分がいい。
静電気をバチバチ感じながら広い面積にゆっくりアイロンを滑らせていると、ところどころに引きつれが見つかる。もう3年ほど使っているので、傷だらけだ。巻いたら見えないけど。
もう1枚余分に買っておけばよかった。でもそう思った当時にはすでに売り切れだったんだ... なので大きなヒョウ柄の方を補欠で買ったものの、結局あまり使わない。この細かい柄がいいのだ。