Dries Van Notenの香水
この香水が発売されるという情報は、3月のファッションウィーク直前、ドリス・ヴァン・ノッテンの公式インスタで知った。
現代の衣服をめったに買わなくなった私が心酔する唯一のデザイナーの創った香水、そんなの絶対に買うしかないし、素晴らしいに決まっている。嗅ぐ前からうっとり。おまけに、発売される香りは1つじゃないのだ。10!いきなり10種類!
このブランドが好きすぎるのでヘタな普段着では旗艦店に行きたくない... とウジウジしていたら、サンプルセットを通販してくれるという朗報が。さっそくサイトに行ったら、既に完売である。さすがだと感心して、とりあえず入荷連絡メール願いを出しておく。10種ぜんぶのサンプルセットと、5種のサンプルセットと。
4日ほど経ってメールボックスを見ると、迷惑メールにfromドリス様のメールが2通も入っている。しかも2日前の日づけで。毎日のように迷惑メールも逐一チェックしていたので、これはマジで今ごろ遅れて届いた不届きなやつである。販売サイトに行くも時すでに遅し、再び入荷連絡メール願いを出す。
さて、2度目の入荷連絡メールも迷惑メールボックスに届いた。また2日遅れで。迷惑メールに入るのはまだいいけれど、日をまたぐような遅刻はやめてほしい... どうしたの私のgmailちゃん!!迷惑メールじゃありませんボタンをしつこく押しまくり、アドレス帳にドリスさんを保存して、また待つ。
3度目はとうとうちゃんとオンタイムで受信できた、それも正しい受信箱で。最初の2回はなんだったのか。通販の送料がけっこう高いことを知り、5個サンプルセットの方をポチった。ベルギーからの配送は翌々日。
さて、開封の儀をば。
もうね、外の白い包装からして神々しい。なんでもない紙なのに輝くような存在感。このあと、両面テープの残りはできる限りていねいに剥がしたよ。
エンボスでロゴが入った真っ白の円形シールもステキ。梱包材も薄紙も捨てられないよ、こんなに美しいと。
ジャーン!
5種サンプルセットのCienegaという名の方は、ボトルのデザインからしてきっと中性的でありつつもややフェミニン寄りの、いわゆる昼間の香りだろうと予想していた。
翌日からさっそく、左から順に試す。一日一香。まずは気に入った香り3つに絞る。
そこからまた3日かけて1つずつ試す。2つまでは絞れて、最後の1つを決めるのが難しい... そこであえて何もつけない日を挟んで嗅覚の記憶を薄めてから、決勝戦に挑んだ。
やっぱり最初の3つに絞った時点から頭ひとつ抜きん出ていた香りに決定。予算あれば3つとも欲しいけどね。
ちょうどいいタイミングて、「お気に入りの香りはありましたか?」という上品なメールが届き、いよいよサンプルじゃないボトルを注文。
外箱は同じで、こんどはずっしり重たい。
なんとも素敵な巾着袋に、彫刻のような美しい紙製ケース!
そういえば香水については長らく、1つに決めて毎日それをつける派だった。気に入ったら同じのをずっと買い足す。それが数量限定品なら在庫があるうちにストックを確保する。
ところが去年か一昨年あたりから、2つか3つの香りを使い分ける楽しみを知った。なんでだろう、あんまり自由に出かけられない日々が続いたから?使う香水によって、気分が自動的に切り替わるのが面白い。
今のところ3つ持っていて、この新しい香水が4つ目になる。
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