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(回答編)師とは誰か?あなたにとっての師とは?皆さんに答えていただきました。



前々回の第5回読書会のテーマである

「師とは誰なのか?」

岩波文庫

これについて様々な意見が出揃いました。

また引き続き皆さんに一つ質問させて頂きました。
「あなたにとって「師」と呼べる人はいますか?
よければ具体的にその人物を教えて下さい。
また出来ましたら何故そうなのか一言も」

それに対しいろいろと率直な回答をお寄せ頂いたので
今回はそれを紹介させて頂きます。

※こちらは前回の読書会の様子です


(第6回読書会にて有志代表の🐥Shionさんから寄せられたコメントより)

🐥sakuragaさんの紹介された、ミケランジェロと大理石の逸話はおもしろいですね。夏目漱石の『夢十夜』に出てくる運慶(仁王像の「眉や鼻が木の中に埋まっているのを、鑿と槌の力で掘り出す」という男)を思い出しました。中世辺りまでは「師」のような人物が何処かにいたらしい、と。
近世以降はどうなのでしょうか。

まずは有志のお一人てんぱりまっくすさんが
御自分のブログ記事で取り上げながら回答されました。

https://ameblo.jp/tenparimax/entry-12838400796.html


※この記事について読書会のメンバーSAKURAGAさんや私も
コメント欄に投稿していますので御覧ください
尚、私MAGUDARAはアメブロでは
vingt-sannというハンドルネームを使用しています。

1.
コメント失礼いたします。
いつも興味深いお話、楽しみに拝読させていただいています。
本日はvingt-sannさんの「読書会」のリブログでしたのでいつも以上に👀
太宰さんから小山さんへの言葉は
「青は藍より出でて藍より青し」
と同じような意味合でしょうか?
弟子は、先ずは師より学び、そして師と共に学び、ついには師を超えていけたら、それは師冥利に尽きるともいえるのではないでしょうか⁈
「文学」を学ぶことの楽しさを伝えようとした大学の先生も、
「何かと何かを繋ぐ文章を書き続けていきたい」
と言われるてんぱりまっくすさんも共に素敵です。
てんぱりまっくすさんの文学に対する愛を感じました。
きっと先生も喜ばれていると思います。
良いお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。

sakuraga2024-02-06 08:51:26

2. Re:無題
>sakuragaさん
コメントありがとうございます(o^-^o)
いつも楽しみにしていただいているとは、嬉しいとともにお恥ずかしいと申しますか(/-\*)
ともあれ、ありがとうございます(o^-^o)
太宰さんから小山さんへの言葉は
「青は藍より出でて藍より青し」
と同じような意味合でしょうか?
弟子は、先ずは師より学び、そして師と共に学び、ついには師を超えていけたら、それは師冥利に尽きるともいえるのではないでしょうか⁈
おっしゃる通りですね(>_<)
おっしゃる通り、大学の先生は間違いなく「素敵」ですね(o^-^o)
私も「素敵」になれたら、と思います(>_<)先生に喜んでいただけるように(o^-^o)
とんでもないです(>_<)
こちらこそ、ありがとうございました(o^-^o)

てんぱりまっくす2024-02-06 11:54:

3.
先程Shionさんへのコメントにも書いたのですが、学生時代のゼミの先生に『師』と呼べる方がいるなんて羨ましい♡です(彼女は高三の担任教諭ということでした)。
いつも芥川や太宰の作品を取り上げられることも多いてんぱりまっくすさんなので、ひょっとして日本文学を専攻されたのかなと。
私的な感情よりも「文学」をを学ぶことの楽しさを伝えようとした師である伊藤一郎教授のその姿勢、本当に素晴らしいと思います。
何かと何かを繋ぐこと、それは肉体という限界に縛られる人間であっても後世の人たちにそのような形で引き継いでいくことで可能になる。
精神のバトンとして引き継がれていくのですね。
太宰さんは小山さんに「弟子が師にまさることはない。せいぜい、師のようになれるだけだ。でもね、師のようになった弟子は、師よりも偉いのだよ」
――最初にこの部分を拝見して、まずソクラテスとプラトンの関係を思い浮かべました。
ソクラテスの弟子であったプラトンが『師』の思想を文字として残したことで、今日私達は偉大なソクラテスの思想を知ることができます。
またそれだけでなく、師の思想を元にそれを自分の思想にまで高めたという点では、ある意味で師よりもまさっているといえるかもしれません。

自分も「小さな読書会」を一つの足掛かりとして、何かを深めるためのお手伝いができればと思っています。
いつか『サイスの弟子たち』ぜひお時間あれば読んでみてほしいです。

vingt-sann2024-02-06 13:21:12

4.
コメントありがとうございます(o^-^o)
こちらこそ、リブログさせていただいてありがとうございます(>_<)
どういう巡り合わせか、私は「素敵」な人に出会える星のもとに生まれてきたのか、「素敵」な師です。
ソクラテスとプラトンとの関係、なるほどと唸りました。さすが、という感じです。
おっしゃるとおり、遺された文章、作品などは時空を越え、あちらとこちらを繋ぐバトンですね(>_<)
「素敵」なコメントをいただいて、改めて、ありがとうございました(o^-^o)
てんぱりまっくす2024-02-06 14:56:10

5. Re:無題
>vingt-sannさん
『サイスの弟子たち』は、いつか読みたいです(>_<)
てんぱりまっくす2024-02-06 15:02:06

https://ameblo.jp/tenparimax/entry-12840497037.html

1.
恩師であられる方の素晴らしいお手本の具体例も教えて頂きありがとうございます。
学生同士が積極的に参加する形でのコミットメントを取り入れられたこと、そこには必ず対話というものが不可欠であることをよく御存知だったのだと思います。
御存知だとは思いますが、河合隼雄先生と村上春樹氏もその重要性を対談で語っています。対話を繰り返すことで自分の中にある無意識の考えなどが触発され、新たな思考や創造性が生まれること、これこそ人間ならではの醍醐味ではないかとも。
ラーメンズさんのライブは、それをデフォルメしたように感じました。音楽に例えるならフーガのようなもの、とても面白かったです!

vingt-sann2024-02-14 18:13:23

2. Re:無題
>vingt-sannさん
コメントをいただき、ありがとうございます(o^-^o)
恥ずかしながら、河合隼雄先生と村上春樹氏との対談の存在、存じ上げませんでした(>_<)
ただ、「対話」、自分の中の考えを触発、といったキー・ワードから「そう言えば……」と思い出したことがありました(o^-^o)

そう言えば、伊藤先生は他のゼミ生が取り上げる作品を前もって読み、隣の席のゼミ生に該当する作品を説明する方法として、「イメージマップ」を作りながら話しましょう、というルールを決めていました。
そう、思い出しました(>_<)
「イメージマップ」を作りながら説明すると、自分の頭の中も整理されるし、隣の席の人の質問を受け付けながらやれば、より一層自分の考えが明確に見えてくる。
そうそう、vingt-sannさんのコメントのおかげで思い出しました(>_<)
ラーメンズさんのライブは理屈を抜きに楽しんでいたので、虚を突かれた、と言いますか、新しい楽しみかたを教えていただいた気がします(o^-^o)
ともあれ、楽しんでいただけたことは、私にとっても嬉しいことです(o^-^o)
改めまして、コメントをいただきありがとうございました(o^-^o)

てんぱりまっくす2024-02-14 20:51:34

3.
>vingt-sannさん
因みにその対談集のタイトルは『村上春樹、 河合隼雄に会いに行く』で、1998年に出版され今でも新潮文庫で読めますよ☺

vingt-sann2024-02-14 21:18:30

4. Re:無題
>vingt-sannさん
耳寄りな情報をいただき、ありがとうございます(o^-^o)

てんぱりまっくす2024-02-14 21:43:00

5.
こんにちは。
「AI」
まさに近年世の中を牛耳っている。
私の知っている酒屋の店主さんのブログ。
ご自分の言い回しが嫌味で過激でヒンシュクをかってしまう傾向に。
それで最近ではAIにブログを見直しというか作成し直してもらって投稿していると。
それ以来、もはや味気ない文、ツッコミどころもなくなりました。
小説だって、こうなると文学賞だって意味がない。
世の中、これからは優秀なAIの競い合いという事になっていくのでしょうか?
「バイトテロ」だって最後の人間のあがきにさえ思えてきます。

大学の恩師の言われた「モミットメント」の大切さ。
相手を知る、自分も何かしらの影響を相手にも、そこから生まれる連帯感や喜び。
これからますます失われていくのでしょうか?
今こそ、その恩師の方にお尋ねし、お話をうかがいたいですね。

sakuraga2024-02-16 07:35:51

6. Re:無題
>sakuragaさん
コメントありがとうございます(o^-^o)

さきほどまで返信を書いていましたら、誤って消してしまいました(>_<)
AIならこんな間違いしないでしょうね(>_<)

「バイトテロ」だって最後の人間のあがきにさえ思えてきます。
おっしゃる通りですね(>_<)
「バイトテロリスト」たちに、その自覚があるかは別ですが(>_<)
「バイトテロ」とはSNSという科学技術を駆使する一方で、血の通った人間がアナログ的な発想によりアナログ的なパフォーマンスにより科学技術に対し反抗・反逆・からかいの気概・意志を示す、科学技術に対する皮肉めいた「テロ」ですね。
くどいようですが、本人たちにその自覚があるかどうかは甚だ疑問で、ゆがんだヒーロー願望がその犯行動機であるような気はしますが。
おっしゃる通り、血の通っている人間が文章を綴るからときには筆が滑り、ツッコミどころが出来て、そこで発信者と受信者とのやりとりが活発化されたりするのでしょうね(>_<)
そういうものは大事にしたいものです(o^-^o)

お互いがお互いに「コミットメント」し、お互いがお互いに「揉み」合うことで、お互いがお互いに影響し合い、連帯感が生まれたり、新しい発想が生まれたりする土壌が出来るのでしょうね(o^-^o)

そうですね(>_<)
恩師がこの文章をどこかで読んでいてくださっていれば、何か御教示いただけるかもしれません(>_<)
改めまして、コメントありがとうございました(o^-^o)

てんぱりまっくす2024-02-16 12:00:11


続いてはもはや有志というよりも正式メンバーと言っても良い
🐥Shionさんの回答です。

私にとって「師」のような人物というと…高校3年の時の担任の先生でしょうか。
担当教科は日本史で、大事件から小ネタまで何でもご存知な方でした。
ホームルームで繰り返し教えてくださったのが、「謙虚・慎重であること」の大切さ。
今も私の中では指針となっていて、発言や行動する際に「これで良いのかな?」と立ち止まる癖が付きました。
その他、sakuragaさんと同じく書物から得たものを「師」と思うこともあります。
宮沢賢治、金子みすゞ、エミリ・ディキンスンなどなど、特に詩人の言葉からはたくさんの示唆を受けました。
自然の心を生かせるほど強い感受性を持つ詩人だからこそかもしれません。(Kanda Shion)

てんぱりまっくすさん、Shionさん共に
教育の場でステキな先生に出会われていて羨ましいです!!

🍀

さて今度はメンバーの🌸sakuragaさんと🍋リモーネさんに
答えていただきました。

🌸sakuragaさん

私にとっての師と呼べる人はだれか?考えても答えは出てきそうにもありません。
今だからこそ、それは父であった可能性はあります。
もっとじっくりと向き合って話す機会があったのならば。

いつも家長としての威厳というか怖い側面のみを見ていた私は、父とはそういうものなのだと思い、避けてばかりいました。ですから終生父と打ち解けることはありませんでした。
つまる所、実際の父は私にとっての師とは言えません。

ただ没後にその残された蔵書等を見るにつけ、父の愛した作家や詩人の作品について、もっと話し合う機会を得ていたならば、父も惜しみなくその知識を語ってくれ、父をもっと尊敬もできたかもしれません。
もしそうであったのなら、「私の師は父です」と胸を張って言えたのではないか?という気持ちがしてくるのです。
というわけで今は師と言える人はわかりません。

強いて言うならば、出会えた数々の「書」こそが私にとっての今の「師」と言えるのかもしれませんね。

🍋リモーネさん

私も、同じく、書物の中の先人たちを師と仰いだこともあります。
ここで、敢えてここでいうなら、祖父です。
祖父が、私が中学生の時に孔子の「朝に道を聞いて夕べに死すとも可なり」という言葉を教えてくれました。
最近になり、これは師からの一生の宿題だったのかなあ?なんて思ってるんです。

お二人ともやはりそれぞれ理由は違っても
肉親への思いは切っても切れないものがある気がします。
そして出合った書物から受けた影響は
やはり大きいものだと納得させられます。



さて私✞MAGUDARAにとって「師と呼べる人は誰か?」
最後に答えさせて頂くことにします。

まずPARISを心の故郷とする自分が書物を通し最も影響を受けた、早川雅水氏と森有正氏(共に故人)。
早川氏にはGoogleマップなどまだない時代、PARISの裏道や小路を散歩する密かな楽しみを教えて頂きました。PARIS一人旅をするためのきっかけと勇気を与えてくれた著書は永遠のバイブルです。

森有正氏はご存知の方も多いでしょうし過去記事でも何回か取り上げています。森氏のエッセイや日記を通し、PARISというものの精神や人生で大切なものは何かということについて多くを教えられました。

そして現実の存在としては(もう故人になってしまいましたが)私の同行者であり片割れと呼んでもいい方です。彼は一緒にいる時はそれほど意識はしませんでしたが、あからさまな方法でなく随分たくさんのことを自分に教えてくれていたように思うのです。例えば本屋に行くと、毎回のように彼は私に現金と選んだ数冊の本を渡して会計を頼むのが習慣でした。今改めて思うとそうすることで彼が何の本を買うのかが自然に私に伝わる形になります。あれはもしかして彼自身が私に勧めたい本のタイトルをさり気なく知らせるためだったのかもしれない気がします。

本の話はするけど決して「この本がいいから読んだらどう」とか言わない人でした。
いろいろ思い返すにつけ、私は彼のいつも背中を追いかけながら歩いてきたように思います(vingt-sann)

―回答は以上ですー
皆さん、ありがとうございましたー。


いかがでしたでしょうか。
普段はなかなかご紹介できない
アメブロ読書会のコメント欄でのやり取りを
皆様に味わって頂けるように記事にしてみました。

次回でこの読書会もいよいよ最終回となります。

「イシス女神のヴェールの意味とは?」

どうぞお楽しみに!!


#海外文学のススメ   #読書会   #サイスの弟子 #師



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