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知的謙遜 自分の能力を正しく判断する力

知的謙遜とは、客観的にみて自分の能力を正しく判断する力のことである。自己省察で自分の価値観を理解することができたので、知的謙遜から自分で思っている自分の能力値にどれだけバイアスがかかっているか理解してみようと思う。

◆人間は自分の能力を高く見積もりがち

アメリカの高校生を対象にした「自分のリーダーシップは平均と比較してどうか」という調査では、平均より上と答えた人は70%、平均より下と答えた人は2%だった。これはあり得ない。つまり人は自らを過大評価しがちであることがわかる。

逆に考えれば、自分の能力を正しく判断することができれば、それだけで多くの人よりも優位に立てる。低い能力を補填するような努力をすることができる。

Googleの採用試験では、この知的謙遜レベルが最重要視されている。なぜなら、知的謙遜が高い人は自らの能力を客観的に見つめることができる。自らの能力を奢らずに常に努力をし続けるから。

◆知的謙遜テスト

テスト詳細は割愛する。私の知的謙遜レベルは以下の通りだった。高いほど知的謙遜レベルが高い。

3/5:自分の知識をエゴと切り離せるか
3.8/5:自分の立場を変えれるか
4/5:他人の視点を尊重できるかどうか
4/5:自分の知識に過大な自信がないか

私の場合、Aのポイントが比較的低い。つまり自分の知識とエゴを切り離せていない。私は知っている知識でも「自分の心情」と結びつけがち。そのために客観的な意見を持つことができない。ということがわかる。

対処方法としては、知識に「Why」の視点を持つこと。なぜ、どうして、その意見を思いつくのか。理由づけを意識していこうと思う。

◆知的謙遜を伸ばす抽象的方法

①情報源の複数化
普段は絶対読まない本を読む、普段話さない人と話す、こうしていかないと情報が単一化されてしまう。例えば、YouTubeのリコメンド機能には要注意。おすすめ動画ばかり観ていると観たいものだけを観る世界となってしまう。いつの間にか自分はなんでも知っていると錯覚して、知的謙遜とは逆の方向に行ってしまう。

②自分は客観的じゃないと思い出す
人間は常にバイアスにかかっている。どんな意見を持つにせよ、バイアスにかかっていると思い出すことが大切。その結果、最終的にはチャンスを逃してしまう。だからこそ何か感じた時には、自分にはどんなバイアスがかかっているのかを思い出す癖をつけることが大切。大事な意思決定をする時には特に意識する。

③自分と異なる意見とのリスペクトする
人の意見でもベストなポイントを探る。全然同意できない人でも、一番ましなところを探す。

④他人の視点を持って考える
もし自分が他人の立場だったら?と考える。相手がどういう立場かどんな感情を持っているか考える。実は、相手の心を読む1番の方法は、自分が相手と同じ立場ならどう思うか考えること。

◆知的謙遜を伸ばす具体的行動

A:他人の行動にリスペクトを持つための行動
①他人の話を遮らないで相手の話をひたすら聞く。
②自分と意見が異なる人を意識して批判しないようにする。(相手の話を肯定しなくて良いが、相手の話を折らない)
③意見が異なる人の話を意識して聞く。
④他人の意見を(自分の意見を大切にするぐらい)大切にする。

B:自分の知識からエゴを切り離すための行動
①意図的に自分と異なる意見を探して、自分に対する個人的なものと捉えないようにする。
②誰かに批判的な意見を言う時は(感情を排除して)事実だけを言う。
③自分の意見を言う時は(部長、ハーバード大学、学歴等)誰かの肩書きを言わないようにする。
④自分が成功を収めた時にいかに他人のおかげだと伝える。他人の力が大事だという感覚が強くなる。ちなみに成功は周りの人のおかげだと言う方が印象良い。人はその人の成果より苦労の過程を聞きたいもの。
⑤自分の体への変化にマインドフルになる。

C:自信過剰になることを防ぐ方法
①間違いがあった時は意識して認める。
②常に、間違いない、確実に、と断定表現を言わない。
③他人に何か伝えるときには証拠を考える。自分の中で根拠がないことは言わないようにする。証拠がない自信をやめるようにする。

D:自分の立場を変えるようにする方法
①意見が異なる相手でも妥協点を考えるようにする。
②何か重要なことがあって自分の意見を変えることができなかった経験があったら、その失敗を人に話すようにする。自分の失敗体験を話すと部下がついてくる。
③自分の証拠を覆すほどの証拠が相手にあるのかを考える。自分を信じることなく、疑うことなく、試してみる。

◆他人の視点へのリスペクトする

歳をとればとるほど、何もしない人は成功しづらくなる。自分は何でも知っていると考えて、人から学ぼうとしないから。だからこそ、知的謙遜を持って人へのリスペクトを常に持つようにすることが大切。

以上、自分のより良い成長のために知的謙遜スキルについてまとめてみました。

成長しても忘れたくない。







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