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フォロワー集めが目的になると自分を見失うかも 『Followers』

Netflixのドラマ「Followers」を一気に見ました。

これはnoteにするかどうか迷ったのですが、自分の中で色々と考えることがあり、発信した方が良いと思ったので出させていただこうと思います。


▼Followers

SNSの投稿1つで誰もが有名になれる現代。

インスタの投稿一つで一躍有名人になった池田エライザ演じる女優の卵「百田なつめ」と、中谷美紀演じるプロカメラマン「奈良リミ」を中心に物語は進みます。

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東京タワーが見えるビルの屋上でカメラマン奈良リミのこんなセリフから物語は始まります。

汝の道を進め、そして人々をして語るに委(まか)せよ。

これはイタリアの詩人ダンテの名言。
言い換えるなら「他人の評価は気にするな、自分のやりたいように生きよ」という意味です。最初聞いたときは軽く流していましたが、物語が進んでいく中でこの言葉がドラマのキーワードだということに気づかされます。

というのも、このドラマ、「自分の好きなように生きたいと思うのに、それができない人々」がたくさん出てくるのです。

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それは、物語の中心に女性が据え置かれていることも関係あると思います。女性には結婚、出産、子育てというイベントが多く発生しますし、それ以外にも、女優であればスキャンダル問題、女性アーティストなら加齢による容姿の変化など。仕事と関係ないことでも取り沙汰されてしまいがちです。

仕事としては成功している完璧な女性でも、その抱えている悩みは現代の多くの人と何も変わらない本質的なものだと思います。

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…こう書くと非常に暗くて重いドラマのように思われるかもしれません。

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ですが、ドラマ自体は全編を通して非常に美しいです。多分、蜷川監督のメッセージでもあるように思います。

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「傷つき、もがいている姿でも美しくないなんてことはない。必死に生きているその姿は美しい」

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女性が中心の物語ですが、男性の私でも楽しめました。

作品に関わっている方の強い気持ちが伝わるこのドラマ、オススメです。


(画像引用元:公式サイト)


▼あとがき

もうちょっとだけ話したいことがあります。私自身ドラマを滅多に見ないのですが、このドラマは、ゲームオブスローンズぶりにどハマりしました。どうしてこのドラマにここまで惹かれたのかを考えたときに気づいたことがあります。

それは、私自身がフォロワーの数を強く意識していたからなんです。


少し前から毎日こんな投稿をしています。

(この話については後日改めてまとめて話そうと思っているので)詳細は省略しますが、この投稿をきっかけに自分自身の心境に変化がありました。

それはポジティブに働いた面が多かったのですが、一方でフォロワーの数を強く意識するようになりました。「もっとフォロワーが欲しい、もっといいねが欲しい」そんな気持ちが強くなってしまったのです。

本来の目的はもっと別なところにあったのに、フォロワー集めが目的になっていたのだと思います。

このドラマは、フォロワーによって人の評価が決まってしまう現代人の心情をよく表しており、だからこそ、私はそこに強く共感し、自分と重ね合わせてしまったんだと思います。このドラマを観ているうちに忘れてしまっていたことを思い出しました。

フォロワーに楽しんでもらうことが大事なのであって、その数は大事じゃない。

これはとても大事なことなのに忘れがちだからこそ、ドラマの最初と最後にこの言葉を持ってきたんじゃないかな。忘れてしまわないように。

汝の道を進め、そして人々をして語るに委(まか)せよ。



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