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ドラッカー5つの質問①「われわれの使命は何か」

 マネジメントを体系的に学ぶために、ドラッカーの5つの質問が最も重要な問いになります。

1.われわれの使命(事業)は何か
2.われわれの顧客は誰か
3.顧客にとっての価値は何か
4.われわれの成果は何か
5.われわれの計画は何か

これらの問いに答えられない企業は「会社が何のために存在しているのか」にも確信を持って答えることができません。1つの質問に対して1ヶ月以上かけて考え抜くほど大切なものです。

私は26歳のサラリーマンですが、この5つの問いが極めて重要なことは認識しています。しっかり時間をかけてnoteにまとめていこうと思います。


▼使命とは組織が実現したいビジョンのこと

例えば、ユニクロの使命は「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」です。今までにない新しい価値を持つ服を世の中に提供することで、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供することを目指しています。

ヒートテック、エアリズム、ウルトラライトダウン、全てこの使命に基づいて生まれた製品です。

使命があるからこそ、組織に属する社員は皆が一つの方向に向かって行動することができます

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▼使命を浸透させられる組織と浸透させられない組織

成果を上げるために、使命を全社員に浸透させることがとても大事です。そのために、とある企業の社長は定例の挨拶で行う話を使命と紐づくように心がけているそうです。

実際、使命が浸透している組織では、社員同士の日常会話が変わってきます。一見雑用に思える仕事でも、会社の使命と紐づけて考えて、その業務の意味合いを話し合ったりいます。

使命が浸透すれば、社員の働き方も変化します。

顕著な例がディズニーランドの清掃員です。
今でこそディズニーの清掃員は人気な職業ですが、かつては雑務のイメージが強く、清掃員に選ばれた新入社員の中には泣き出す人もいました。

そこで、清掃員の仕事をディズニーの使命と紐づけて再設計しました。

清掃員という仕事を単に「パーク内を綺麗にする仕事」と定義するのではなく、お客様に「夢と感動と喜びとやすらぎを与える仕事」と定義しました。結果として、従業員は清掃以外の時間を使ってお客様を楽しませることに注力するようになりました。

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▼仕事の価値づけは個人でもできる

組織として使命の浸透を促すことは大切ですが、一社員の立場でも意識さえの持ちようによって仕事に責任を持つことができます。

とあるセミナー講師は10人の経営者に対して行うセミナーについて、「このセミナーは4000人以上に影響を及ぼす」と想像することで、自身の責任感を高めています。出席するのは10人の経営者ですが、その裏には100人の従業員がいて、さらに従業員一人一人は4人家族であることを想像します。そうすると、自分のセミナーが間接的に4000人に影響を及ぼすことになると想像できるわけです。

このような仕事の価値づけは自分の意識次第でいかようにでも変えていくことができます。

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▼使命を伝える方法

人に使命を伝えるには、相手に自分の想像している映像を見せることが効果的です。キング牧師が行なったスピーチが有名です。

私には夢がある。それは、いつの日か、この国が立ち上がり、「すべての人間は平等に作られているということは、自明の真実であると考える」というこの国の信条を、真の意味で実現させるという夢である。

私には夢がある。それは、いつの日か、ジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくという夢である。

私には夢がある。それは、いつの日か、不正と抑圧の炎熱で焼けつかんばかりのミシシッピ州でさえ、自由と正義のオアシスに変身するという夢である。

私には夢がある。それは、いつの日か、私の4人の幼い子どもたちが、肌の色によってではなく、人格そのものによって評価される国に住むという夢である。

今日、私には夢がある!

「私には夢がある。〜」から始まるこのスピーチは聴衆に「こうであったら良いのに」と思わせ、想像力を掻き立てる力があります。理想的な未来を想像した聴衆はキング牧師の使命に共感し、支持するようになりました。


▼使命が浸透しているか把握するポイント

「日常の業務が改善され続けているかどうか」に注意すれば、使命が浸透しているかどうかを確認できます。なぜなら使命とは企業が目指している状態だからです。使命が浸透している組織であれば、日常の業務に関しても使命を持って取り組み、結果として改善が確認できます。

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使命の重要性についてあらゆる角度から説明させていただきました。この調子で後4回は投稿しようと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました😊

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