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Le Jardin de Monsieur Li(ル ジャルダン ド ムッシュー リー)/HERMES(エルメス)の香水レビュー

作品について

2003年以来、エルメスから「庭園」シリーズの香りが発表され続け2015年の新作は5つ目の香りとなった。香水名「李氏の庭」は中国の庭がテーマ。

今回の庭は、特定の庭を指しているのではないそうです。
『李』という中国を代表する名前のひとつがネーミングに使われることで、中国の庭を表現しているそうです。

知られざる独特の庭園が体現する、中国文化のあらゆるディテールからインスパイアされた作品です。

「池の匂い、ジャスミンの香り、湿った小石の匂い、スモモや金柑の木、巨大な竹林の香りを、記憶をたどって思い浮かべると、すべてがそこにありました。池の中でゆったりと百年の時を経てきた鯉までもが」

「https://www.hermes.com/jp/ja/product/オードトワレ-《李氏の庭》-V32121/」より

当時エルメスの専属調香師ジャン=クロード・エレナが訪れた
中国の数々の庭園と、彼自身の想像上の庭とが重なり合う場所として生まれました。

香り

キンカンと花の香が核となる、爽やかな香り。
キンカンのジューシーな香りは次第にグリーンノートへと移ろいながらも
へディオンやジャスミンなどみずみずしく華やかに広がります。
ゆったりとした穏やかでエレガントな世界へ導きます。
これまでの庭シリーズの中でエレガントさを感じさせます。
その品を感じさせるのはホワイトムスクがポイント。


作品プロフィール


ユニセックス
2015年

調香師:Jean-Claude Ellena
シトラスタイプ
特徴的なノート:フローラルノート、グリーンノート

香りの構成:
トップノート:マンダリン、ベルガモット、レモン、オレンジ、グレープフルーツ
ミドルノート:ヘディオン、ジャスミン、グリーンノート
ラストノート:シダーウッド、ホワイトムスク、ネロリ


ブランドについて


世界基準の調香技術、スタイリング技法を学んだ香りのスタイリストが香水をご紹介!一つ一つ香りを分析し、レビューを掲載しています。


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