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熱い!Youtubeドキュメンタリー:谷桃子バレエ団

Bonjour。皆さんこんにちは。
バレエに取り憑かれている学生、ぱれすぅ〜です。
今回は半年前からじわじわとハマってしまっているYoutubeチャンネル「谷桃子バレエ団」についての感想を書きたいと思います。



日本バレエ界の裏側を描くドキュメンタリー型Youtube

これまで海外で活躍するバレエダンサーが情熱大陸などで注目されることはあったものの、日本のバレエ団のありのままを映し出すことは少なかった。そんな中流星のごとく登場したのが、谷桃子バレエ団によるこのチャンネル!
このチャンネルのすごくいいところは、バレエを全く知らなかったディレクターがその独自の視点からクエスチョンし、芸術監督や現役バレエダンサーがレポンスしていること!!!😆
例えば、「日本のバレエ団ではバレエ団の給料だけで生きていける人は少ない」みたいなことはバレエ界では周知の事実ですが、その問題について芸術監督やダンサーたちはどう考えているのかを直接切り込んでいます。こうした身内では当たり前すぎて気づかなかったこと、あるいは気を遣いすぎて聞けなかったことに対して深く切り込み、将来どうしていったらいいか模索している様は超かっこよく、バレエ・ヲタクの心はイチコロでしたwww

バレエの世界は、やはり「美学の追求」が大きな目的であることから、ダンサーに対する要求は「もっと綺麗に、もっと海外のダンサーみたいに」みたいな風潮があります。それは次第に批判につながってしまうこともあるでしょう。そうした負の側面に対する懸念もある中、バレエ団のトップが思い切ってYoutubeを配信するに至った決意は相当なものと読み取れます。

でも、だからこそいい!!!だからこそ、心打つ動画がたくさんできているように思います。

これまで海外のバレエ団ばかり見ていたぱれすぅ〜にとって、日本の一バレエ団がおりなすヒューマンヒストリーがすごく魅力的で、このYoutubeを週に2回見るのが日常となりました。

ダンサーズ・ヒストリー

このYoutubeの方向性としてとてもいいなぁと思うことの一つ。それはズバリ!一人一人のダンサー人生に着目して、現在進行形で展開されること。
経済的なこと、身体的な条件、あるいは心理的なこと(バレエのルッキズムに対する挫折など)が原因で一度離れた・諦めかけた人が、「バレエを好き」という気持ちでバレエを再開して入団していたり。家族を持って年齢的に身体を維持するのが大変な中、プロとして踊り続けているダンサーがいたり。バレエ団に属して時間が経っても、なかなか向上できず思い悩む様が描かれたり。はたまた、バレエ団のトップとしての悩みだったり。
普段は表に出ない夢世界を届ける集団一人一人の悩みや葛藤、そして成長する姿を映し出す動画の数々を見ていると、思わず心が熱くなり、バレエ少女になる前の自分を思い出します。

実は筆者自身、バレエが好きになったきっかけはとあるロシア人バレリーナの学生時代のドキュメンタリーDVDでした。今になって思えば、自分のバレエ好きの原点は、その頑張るヒューマンヒストリーに感動したことから始まって、自分も実際に踊っているうちにその苦しさと楽しさにのめり込んでいったからだと気づきました。

私が少女だった時代はYoutubeはあまり使われていない時代でした。
しかし、こうして誰もが見れるプラットホームで、こんな熱い話の数々を見れる今は本当にcreativity(創造力)に溢れた時代だと思います。

生舞台の魅力

とはいえど、バレエの舞台は正直なところ、生で見るのが圧倒的に感動します!
オーケストラの阿吽の呼吸、映像では映しきれないような洗練された美術や舞台照明、そして魂の宿る身体の息遣い、それら全部のマリアージュが映像で映しきれるわけがないのです!!!!!

私も日本に住んでいたら、この間の谷桃子バレエ団の『白鳥の湖』を見に行きたかったです。(何せ、上野のあの劇場でやっている時点でとても気合が入った舞台だったことは間違い無いですし、Youtubeの密着動画の数々も熱がこもっていて、感動しました。)

Youtube動画では、1月に行われた『白鳥の湖』公演の他、東京タワーで行われた現代の小作品集や文化庁の学校公演、夏休みのニッセイ劇場で行われた『くるみ割り人形』公演も密着されています。そうした公演の中で、芸術監督が古典の枠に囚われすぎないように努力している姿も魅力です。

芸術監督の考えは、実はダンサーの踊りにも大きく反映されます

例えば、私は最近芸術監督の魂化された踊りをダンサーの踊りに見たという経験をしました。その芸術監督の現役ダンサーだった時代の踊りをよく見ていたのですが、彼の踊りのリズム感やオーラがそのまま後世に伝わっていると一目見て分かって、心がいい意味でざわつきました。

この考えに基づくのであれば、高部芸術監督が真剣に向き合う姿勢はダンサーにも伝わって、そのバレエ団の魂となるのではないかと思うのです。

その魂を一番感じれるのはやはり生舞台!五感で感じねば!!!

まとめ

バレエ・ヲタク全開な感じですみません。
でも、この動画はバレエを知らない人でも楽しめるコンテンツだと思います。
この熱い気持ちを書かずにいれなくなったのは、今日投稿された「黒鳥の32回フェッテ」に果敢に取り組む姿、舞台が終わって泣く姿を見て、いつも以上に心を打たれて、思わずバレエが踊りたくなったからです😅

全幕を踊らなければならない主役。体力も追いやられる中、足の激痛に耐えながら片足で32回回ることがどれだけ大変なことか…。
それでもプロ意識を持って最後までやり遂げる姿が眩しい✨

もう、技術的に上手い、下手などは関係なく、素直に「よっしゃ!」と叫んでしまいましたw(大阪人じゃ無いのにパソコンに一人話しかけた人😂)


芸術はAIが発展する今、もっとも人間じゃなきゃできないことの一つだとぱれすぅ〜は認識しています。
だからこそ、ちょっとした心の潤いの手段の一つとして、舞台を見にいったりする人が増えてほしい。
そう願うぱれすぅ〜なのでした🦥

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