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【第0618稿】防寒具と称してド派手な昇り龍のスカジャンを着て来る生徒が出て来るのでジャンパーは禁止なのだ。多分。

 「少年革命家」を名乗り、学校に通わずユーチューバーとして活動する「ゆたぼん」の父で、心理カウンセラーの中村幸也氏らが9日、ツイッターを更新。社会問題となっている“ブラック校則”の弊害について私見を述べた。

 中村氏は、広島市の公立中学校における「校則」について報じた記事を引用。記事によれば、最低気温がマイナス4.2度を記録した日にジャンパーを着て登校した生徒が、教員から校則に基づいて着てこないよう指導され、その後、発熱したという。「日本の学校では権利を主張することを教えないので知らないうちに奴隷意識が植えつけられる。ブラック校則などの理不尽にも従い、おかしい事にも声を上げず、勇気を出して声を上げても洗脳された多数派の意見に潰される」と中村氏。「思考停止して大人になった成れの果てがゆたぼんアンチ」だと指摘した。

 「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏も同じ記事を引用し、「こうして、学校教師は頭が悪いし、信用出来ないと考える児童が増えるわけです」と私見を述べた。

 タレントのJOYも言及。「全く生徒に寄り添ってないし柔軟性もない。いつまでもアップデートされない校則に振り回される生徒達を思うと気の毒。寒かったらしっかり着込むなんて当たり前のことでしょ、誰だって体調崩したくないし」とつづった。

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ちょっと本題に入る前に言わせてほしいことがある。

 「少年革命家」を名乗り、学校に通わずユーチューバーとして活動する「ゆたぼん」の父で、心理カウンセラーの中村幸也氏らが9日、ツイッターを更新。社会問題となっている“ブラック校則”の弊害について私見を述べた。

「心理カウンセラーの中村氏」でいいじゃんか。なんでわざわざ「ゆたぼんの父」って表現するの?それが無いと分からないから?だったらそんな人の発言をいちいち取り上げなくていいと思うのだが。

よくゆたぼんに粘着して否定的発言をする人を「ゆたぼんがいないとアイデンティティが保てないクソアンチ」みたいな言い方するけど、多分誰よりもゆたぼんの威光を利用しているのはこの父だよね。おまゆうだよおまゆう。

ま、それはさておき。

この件の問題点って「融通の利かない教師たちじゃないよね。本筋は「校則を時代に合わせてアップデートしない学校」に問題があるって話でしょ。先生個人を指して「こういう大人が~」って言うのは絶対間違っている。

中村氏「思考停止して大人になった成れの果てがゆたぼんアンチ」
ひろゆき氏「学校教師は頭が悪いし、信用出来ないと考える児童が増える」
JOY氏「全く生徒に寄り添ってないし柔軟性もない」

うん、みんな言っていることは分かるけど、責めるべきは教師じゃなく学校ね。そのルールを決めたのが今いる先生であるならば先生が叩かれても仕方ないと思うけど、既存のルールに則って行動している彼らを責めるのはお門違いでしょう。

校則なんて入学した時点で分かっているんだから、その時点でおかしいなと思うものがあれば事前に声を上げておくべきだと思うし、JOY氏が言うようにアップデートされていくべきだとも思う。そこは否定しない。

ただ、臨機応変に~とか言われても、どこまで個人の裁量に任せられるのかという指針が無いと勝手なことが出来ない、というのもまた事実。ましてや学校という「規律を守るべき場所の筆頭で、先生が率先してルールを破ることなんて出来やしないんだよ。

それを「頭が悪い」とか「思考停止」というのであれば、まず入学して学生証を開き、そこに書かれている校則を見て「なぁ、これもし冬がクソ寒かったらどうすんの?」と疑問を持つべきでしょう。生徒が。あるいは生徒の親が。

ルールを作る側守る側のことをちゃんと考えているか、と言われたらそうじゃなく、「管理しやすいようにするため」にルールを作るんだよ。きっと上着もさ。自由にしてしまうと、馬鹿みたいな恰好してくるヤツが出て来るんでしょうよ。背中に龍が描かれているスカジャンとかね。

さみぃーから着て来たんだよ!何が悪いんだよ!!

てなもんよ。いやこんなの着てる高校生、先生からしたら校内に入れたくないよ。じゃあどこまでが「防寒着」として許されるのか。それを先生1人1人の裁量に任せていいのか?ってことになるじゃん。ルールに甘い先生厳しい先生が出て来て、そこに生まれる軋轢生徒ウケの問題など、色んな面倒事に発展していくのが目に見えているよね。

要するに、問題が起きたタイミングで校則に文句を言っても遅いってこと。もっと生徒は校則と向き合って、事前におかしな点をアップデートしてもらうよう交渉しておくべきでしょって話。

学校側は、生徒が自発的にそういう発想を持って校則のアップデートを求めて来やすいような環境を作るべきだと思う。ただ、学校側は率先してそれを生徒側に伺うようなことはする必要はない。それくらい自分で考えろ、だ。

そういや俺らの頃って「生徒総会」ってのがあったけど、今でもあるの?中学の頃はそれが盛んで、体育館の使用割り当てについて揉めに揉めて生徒総会が1日じゃ終わらず、翌週持ち越しになったってことがあったよ。

生徒側が学校の決めたルールに異議を唱え全校生徒で協議した結果、結局体育館の使用割り当ては変わらなかったけど、あれはとても意義のある活動だったと思うよ。

あとさ。

生徒がジャンパー禁止なら教師もジャンパー禁止、なんて考えるのは一番バカだと思うよ。みんなでどうやったらジャンパーが解禁されるかを考えろってことだよ。

そういう意味では、中村氏の

「日本の学校では権利を主張することを教えないので知らないうちに奴隷意識が植えつけられる。ブラック校則などの理不尽にも従い、おかしい事にも声を上げず、勇気を出して声を上げても洗脳された多数派の意見に潰される」

この意見というのは半分的を射ていると思う。「奴隷意識」というワードは嫌いだけどね。この場合、生徒側がするべきことは「洗脳された多数派に意見を潰されるなんてことが起こらないよう、事前に生徒同士で意見をまとめ、生徒側が多数派になるよう動くべき。

いい経験になると思うけどな、学生のうちから署名活動とかでルールを変えるなんてのは。それが出来るような教育を学校はしないだろうけど、でも多分カリスマ性のある生徒が1人でもいたらそういう動きが起きてもおかしくないと思うんだよなぁ。

だから、本気で校則を変えたいなら誰かが立ち上がればいい。そして立ち上がった人をみんなで支え、通すべき筋を通しながら戦えるようになっていけばいいんじゃない?


ってのがオレの意見だけど、俺おかしいこと言ってるかな?

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