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「あとはやるだけ」なのに「できない」のは何故か #13

日曜日なので
今この瞬間の私自身の話をしようと思います

もちろん普段から高校生と浪人生の自習をサポートする毎日なのですが
インスタグラムのライブ配信は、本当にリアルにそのまま公開しています

ライブ配信はすべてそのまま投稿しているので
過去のも見ていただけるのですが

「質問内容を聴いた上で、考えるからちょっと待って」
ということはしません


一緒に考えて
その場で私が答えを導くプロセスそのものを見てもらうことが
一番効果的だと考えているからです

「あとはやるだけ」なのに「できない」こと

普段の質問対応は
いくらでも返事ができるのですが

「あとはやるだけ」とわかっているのに

しかもそれをやることで
自分の中のモヤモヤがスッキリする可能性が高いとわかっているのに

なぜか手をつけにくいもの

私はそれにずっと悩んでいます
何を隠そう
研究です


私はまだ大学院に通っていて
修士課程の1年生の時にパラリアという塾を立ち上げて
休学を挟みつつ
ずっと学生という身分を持ったまま今に至ります

博士課程にも在籍期限があって
いよいよ今年中に研究成果を出して学会に論文を提出しないと
卒業できないまま単位満了退学になってしまうんですよね、



この研究が本当に手を付けるのが難しくて
ずっと私をモヤモヤさせています

ちなみに研究内容は
自分の塾にも直接応用できるし
専門ではない方にもわかってもらいやすいテーマなので
自分的にはとてもやりがいがある面白いテーマです

研究テーマは自習空間

今回は自分のことを話す回なので
研究のことも少しだけお伝えしてしまいますね

私の研究テーマは
リアルの自習室です

「同じ空間で頑張っている人がいると、自分も頑張れる」という
同じ空間にいる他人の影響について研究しています

自宅でお仕事できない方、勉強できない方は
カフェに行ったりすると思うのですが
まさにそれです

こうやってお話すると
わかってくれる方たくさんいらっしゃるのですが

研究として科学的に証明するのは
結構難しいです


専門用語でいうと
社会的促進とか、ピアプレッシャーとか言われるのですが
これらはアンケート調査で導かれているので

実証されているかというと
私個人的にはもう一歩踏み込みたいんですよね

しかも、先行研究ではビジネスの現場で
チーム内の効果として測定されるのですが
自習室だと結構状況が違います

自習室は
それぞれ自分の目的のためにそこに居合わせているだけで
お互いにコミュニケーションをとる必要がありません


電車とかと同じ状況ですね
電車も、乗り合わせた人同士が会話する必要はありません

ですが、ここからが人間の面白いところで
電車とかでも近くの人のこと
少なくとも一瞬は確認していませんか?

向かいに座った人のこと
一瞬は確認していませんか?

これは
その場に自分が存在してもいいことを確認するための行為
自分は浮いていないと確認するための行為ということで
メンツを保つための行為だと言われています


専門用語としては面目行為とか
もう少し厳密にいうと
焦点の定まらない相互行為と言われたりします

これを自習室に置き換えて考えますと

勉強していて、疲れてきて
家だったらすぐダラっとしてしまうところを

自習室だとメンツを保とうとするので
すぐにダラっとはしません


集中は途切れてしまったけれども
反射的にメンツを保とうとして
勉強しているフリをしたりします

スタバとかカフェでも
誰が見てもダラとしている
みたいな人はなかなかいないですよね

疲れてきてもダラっとしにくいので
再度勉強に戻りやすくなるのではないか
ということで

これは長時間勉強しなければいけない受験生にとっては
自宅と比べて良い環境なのではないか

というのが私の仮説です

研究自体がコンフォートゾーンの外に向かう活動

これを
自習の様子から画像解析したりしながら
明らかにしていくのですが

今こうして話していて自分自身
未だにワクワクするというか
とてもやりたい研究なんです

塾の経営にも直接活かせそうですし


でも、それでもなかなか手につかないんですよね

手につかないというのは
もちろん研究は無限なので
終わりがないということもありますが

その手前でtodoを明確にするところから
結構苦労します

これはもう
研究を進める事自体が
コンフォートゾーンの外側なんだということですよね


ほんの僅かなことですけれども
誰もロジックを組んだことがないところに
初めて論を立てにいくのが研究だと考えているので

ひたすらコンフォートゾーンの外に向かって
歩き続けることが研究なのかもしれないな

と今では思います

こういう先が見えない
コンフォートゾーンの外側が
ゴールになっているものに対しては

視野が広すぎては逆にいけないな
と思っています

私の過去で考えても、きつかった時は
その日その日のやるべきことだけを考えて
頑張っていたなーと思います

今この瞬間を全力で生きるということですよね

こうやってお話しながら
整理されてきたなと今実感しているのですが

今この瞬間に視野を意図的に狭めて
ある意味バカになって
頑張っていきたいなと思います


普段自習のサポートをしている高校生、浪人生でも
こういったことはよくあります

苦手科目は
やることが明確だったとしても
なかなか手につかないことも多いです

今の私のこの悩み
わかっているのにできないという悩みがあるんだということを
心に留めて、忘れないようにして
今後も高校生、浪人生のサポートを
続けていきたいと思っています


コンフォートゾーンの外側だという認識はありますが
わかっていてもなかなか解決できない


これと闘っているのが今の私です
実際の生徒指導の様子は、インスタライブで発信しておりますので
よかったらそちらも観ていただけたら嬉しいです


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