数学の問題ができない3つの原因
数学は、やった問題を復習する時に大きく差がつきます。復習する時に役立つ考え方をお伝えします。
こんな方に向けた記事です
●ひたすら問題を解いているのに成績が上がらない
●数学の復習で何をしたらいいかわからない
●数学の復習は、もう一度解いて終わりになってしまう
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数学の問題ができない3つの原因
1:学力不足
2:演習不足
3:ケアレスミス
数学の問題ができない時の原因は、問題によって色々ありますが、一つずつ分析すると最終的にはこれらの3つのどれか、または複合形になります。
具体例を入れながら一つずつ解説しますが、先にまとめておきます。
3つの原因概要
1:学力不足・・・・問題を解く力が足りない
2:演習不足・・・・学力を発揮する力が足りない
3:ケアレスミス・・学力を発揮する時の成功確率が低い
3つの原因を野球に例えた場合
1:学力不足・・・・ホームランを打てる筋力や正しいフォームが身についていない
2:演習不足・・・・振る球と見送る球を見極められない
3:ケアレスミス・・投手への苦手意識やその日の体調や気候等、さまざまな理由で集中できない。自分のバッティングに自信が持てず勝負できない
それでは一つずつ解説していきます。
1:学力不足
当然のことですが、まずその問題を解く力がなければ、どんなに時間をかけて考えても問題は解けません。
野球で例えると、どんなに甘い球が来ても、筋力が足りなかったりフォームが正しくなかったりして、ホームランが打てるようなスイングができなければ、当然ホームランを打てる可能性はゼロです。
その問題を解ける力を自分が持っているかを確認する方法は以下の2通りです。
①解説を読んで理解できるか
②時間無制限で解けるかどうか
上記のどちらかができていれば、少なくとも「学力不足」で問題が解けないわけではありません。
実際のところ、学力不足で問題が解けない場合、「この問題、自分には難しすぎる」とすぐにわかることがほとんどです。
特にそこそこの偏差値以上の高校に通っている方は、安易に「学力不足で数学ができないんだ」とは考えない方が無難です。
2:演習不足
問題を解ける学力があったとして、その力が発揮されなければ問題は解けません。
野球で例えると、ホームランが打てるようなスイングができても、狙う球とそうでない球を見分け、いつそのスイングをするのか決められなければ、当然ホームランは打てません。
先ほど紹介した
①解説を読んで理解できるか
②時間無制限で解けるかどうか
上記のどちらかができている場合、学力面での問題はありません。
それなのにその問題が解けなかったということは、演習不足である可能性が高いです。
演習不足というと要素が多いですが、簡単にすると
持っている力をどこでどのように発揮するのかがわかっていない
ということになります。
演習不足を解消するためには、「たくさんの問題を解く」ことももちろん大事ですが、それ以上に取り組み方を見直す方が効果的なことが多いです。
これまでやってきた数学の問題を見直したり、普段の数学の問題への取り組み方を見直す必要があります。
数学の演習の注意ポイントは多いので、まずは以下の問いを意識することから始めるのが簡単です。
①この問題で学んだことはなにか
②この問題を解くのに役立った、昔解いた問題はあるか
上記2つの問いを、普段の数学の演習で1問ごとに考えてみてください。
これが全くわからない場合、「学力を発揮する力」が身についていない可能性が高いです。
3:ケアレスミス
受験数学では、見間違いや計算ミスなど、ケアレスミスが致命傷になることが頻繁にあります。
問題を解ける学力があり、その学力を発揮する力があっても、学力を発揮する時の成功確率が低い場合、問題は解けません。
野球の場合、投手への苦手意識やその日の体調や気候等、さまざまな理由で集中できない時があったりします。または、このところあまり打てておらず、自分のバッティングに自信が持てなかったりすると、自分の選球眼に確信がなく、迷ったままバットを振ってしまいます。
模試の数学の採点をやっていた立場から見ると、実際のところ計算ミスやケアレスミスで失点している人は大勢います。
ケアレスミスが危険なのは、「今回はたまたまだ。次回はしっかり確認する」と考えてしまって、模試でケアレスミスをしてもなかなか反省しにくいことです。
勉強を進めていると、どうしても学力不足や演習不足のせいにしてしまいがちですが、ケアレスミスは明確にその人の実力の一部です。
模試でケアレスミスする人は、当然本番でもケアレスミスをします。
ケアレスミスに関しては、別の記事で詳しくまとめていますので、ケアレスミスが多い方はこちらも参考になるかと思います。
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最後に一つ重要なこと:正確に反省して、一問の演習から多くを学ぼう
数学に限らず、問題を解こうとしてできなかった時「何が原因でできなかったのか」を考えるのがとても重要です。
数学は特に「何が原因でできなかったのか」を自力で特定するのが難しく、ケアレスミスだっとしてもつい「学力不足」にしてしまったり「経験が足りないから、演習量が足りないから」と、もっともらしい漠然とした理由で落ち着きがちです。
一問の演習から、自分に足りない力を正確に見極め、その力を補うような勉強に絶えず切り替えながら勉強していくことによって、「頑張っているのにできない」状態を抜け出せます。
まとめ:数学の問題ができない3つの原因
1:学力不足
2:演習不足
3:ケアレスミス
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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