見出し画像

【数学の応用力強化】偏差値55~60前後の人が初見問題に対応できるようになる数学参考書2選(理文共通)

今回は偏差値55~60前後の人が、初見問題に対応できるようになる数学の参考書を2冊ご紹介します。


偏差値30~40台、初学者向けの参考書についてはこちらをご覧ください。


動画もあります。



こんな方に向けた記事です

●基礎用の参考書は完璧なのに、初見の問題ができない
●応用力をつけたいけど、難しい参考書ばかりで困っている


数学の考え方については過去記事にまとめてあります。



********


【数学の応用力強化】偏差値55~60前後の人が初見問題に対応できるようになる数学参考書2選

1:【解法整理】チャート式|入試必携168
2:【典型問題集】松田先生の数学典型問題Type100


あなたの性格や、数学への印象(得意・苦手・好き・嫌い等)を最優先して、比べてみてください。


まず、初見問題に対応できる応用力の付け方は、詳しく説明するとこれだけでかなり時間がかかってしまうので簡単にまとめますと、


1.典型パターンに慣れておくこと
2.分野別ではなく、要求されている内容で解法を整理すること

この2つが重要です。

まず、典型問題を繰り返し解くことによって、「この計算の次はこの計算くるよね」というように、予測を立てやすくすることです。


さらに一歩踏み込んで応用力をつけたい時は、分野別の参考書ではなく、同じような問いに色々な解法が使えることを知ると効果的です。

例えば、「最小値を求めなさい」という問題で、平方完成をする時もあれば、微分したりするときもあり、発展系だと相加相乗平均をつかったりすることもある、という感じです。


これらの対策ができる参考書を2冊ご紹介します。


1:【解法整理】チャート式|入試必携168

理系はこちら

文系はこちら


特徴

●チャート式の中から、テーマに合うものだけが再編集されている
●解法パターン別で問題が並んでいる
●薄い


あまり有名ではないかもしれませんが、この紫チャートはかなりおすすめです。

「最小値を求める問題」が並んでいて、すべて違う解法で解けることがハッキリわかるようになっています。

これによって、要求されている一つの問に対して、複数の解法が存在することを身をもって体験できます。


応用力をつけるためには、こういった気付きが必要不可欠ですが、なかなかこの感覚を知ることができる参考書はありません。


こんな方におすすめです

●初見の問題ができなくて、解答を見ると「あーそれか」と思い出す
●目標とするレベルの参考書は一通りやり終わっている
●これ以上難しい問題集に手を出す必要がない


こんな方にはおすすめしません

●基礎レベルの参考書が終わっていない人
●公式や定理が頭に入りきっていない人


何度も言いますが、同じ問いに対して解法パターンが並んでいる参考書はかなり珍しいです。

ひたすら解くというよりは、「同じ問題なのに違う分野の解法を使うんだ」という気づきを蓄積するのにもってこいの参考書です。



2:【典型問題集】松田先生の数学典型問題Type100



ちなみに数Ⅲもあります。


特徴

●100問でⅠAⅡBをカバーしている
●典型問題かつ簡単な問題だけ厳選
●全問題についている一言コメントもつい読んでしまう


典型問題集は、どうしても難しくなってしまう場合がほとんどです。

それだけ実践的な、本番に出そうな問題ばかり選ばれてしまうからかもしれません。


一方、松田先生の典型問題Type100は、「簡単だけど典型問題」というまさに勉強するのにもってこいの問題ばかりが揃っています。


こんな方におすすめです

●基礎系の参考書が一通り終わって、次の参考書を探している
●第一志望の偏差値はあまり高くないけれど、初見問題の練習がしたい
●困った時に調べる参考書を持っていない


こんな方にはおすすめしません

●基礎レベルの参考書が終わっていない人
●公式や定理が頭に入りきっていない人


松田先生の典型問題Type100は、「簡単だけど典型問題」という絶妙な問題ばかりチョイスされています。

これらの問題で勉強すると、一問しっかり理解するだけでもかなり多くのことを学ぶことができ、

さらに教科書レベルより若干難しく、模試のレベルより若干簡単なので取り組みやすいです。


ダメ押しの特徴として、松田先生が数学を解く時の感覚もコメントに入っており、この一言もとても参考になります。

松田先生でも嫌いな計算や分野、「こう来た時はいつもこれ」といった、できる人のコメントが的確にしかも短く簡潔に入っています。


ここまで無駄がない演習書は珍しいです。


********

最後に一つ重要なこと:目的を明確にして取り組む


今回紹介した2冊は、どちらもかなりクオリティの高い参考書です。

しかし、一点大きな落とし穴があります。


目的をしっかり持って取り組んでください。

「良い参考書だから」ということで、あまり考えずに進めても全く実力はつきません。


特に今回ご紹介した2冊は、どちらも「基礎が終わった人が初見問題への対応力をつけるため」という目的にしっかりフィットするものです。


基礎が終わっていない人が手を付けても、全く実力はつきません。


どんなに良い参考書も、目的と使い方一つで結果が変わってきます。


いい参考書をとりあえずやればいいと思ったら大間違いなので、注意してください。


まとめ:【数学の応用力強化】偏差値55~60前後の人が初見問題に対応できるようになる数学参考書2選

1:【解法整理】チャート式|入試必携168
2:【典型問題集】松田先生の数学典型問題Type100



本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。


==書いた人==


いただいたサポートは、他のnoteクリエイターの方の応援に使わせていただきます。 コメントにてご感想等いただけたら大変嬉しいです。 ご質問等がもしございましたら、執筆者名指しでいただければ、記事内で回答させていただきます。