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数学で時間が足りない時の5つのチェックポイント

数学では、勉強が進んでくればくるほど、時間が足りなくなってしまう方も多いです。数学で解く時間が足りなくて悩んでいる方に向けてお伝えします。

こんな方に向けた記事です

●わかりそうな問題でいつまでも粘りすぎてしまう
●必死に計算していると、いつの間にか制限時間が過ぎている
●全部考えればわかるはずのに、結果としてまともに解ける問題がない


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数学で時間が足りない時の5つのチェックポイント

1:遠回りな計算手順を選んでいる
2:基本的な計算が遅い
3:ムダなことを書いている
4:消しゴムを使っている
5:ムダなことを考えている


1:遠回りな計算手順を選んでいる

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数学は、同じ結果になる場合でも複数の計算手順があることが多いです。

簡単なところでは、連立方程式一つとっても、代入法があったり加減法があったりします。

結果は同じなので、どんな計算方法で答えを求めてももちろん正しい答えは求まります。


しかし実際には、計算量が多い問題をさらに計算量が多くなる方向で解いてしまうと、手計算では無理な計算量になってしまう場合があります。

偏差値55以上、特に難関大になればなるほど、その傾向は強くなります。


そのため、数学の各分野において、計算方法が何通りもある解法や問題については、「最も計算量が少なくて済む解法はどれか」を確認し、最も計算量が少ない解法を知識として身につけてください。


数学において美しい答えは、なるべく短い(簡潔な)答えです

「たくさん計算した」という自己満足に陥らないようにしてください。



2:基本的な計算が遅い

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独学で勉強していたり、周囲の人から直接見てもらったりしないとなかなか気付きにくいのが、基本的な計算のスピードです。

具体的には、

四則演算
因数分解
展開
指数・対数の計算
三角関数の計算
微分計算
積分計算
数列の計算
ベクトルの計算

などなどです。

四則演算のうち、例えば引き算が周囲の人と比べて1秒ほど遅いとします。

数学の問題で、1問につき引き算が10回あるとすると、他にムダな計算を一切しなかったとしても10秒遅れます。

基本的な計算は、数学1問解く間に何度もやらなければならないため、このタイムロスが大きいです。

ここにさらに、試行錯誤して「こうやったら上手くいくかも」と、試しに計算してみることもあるので、試行錯誤の時間もどんどん長くなってしまいます。


基本的な計算が遅いかどうかは、なかなか自力で気づくことが難しいので、手始めに、自分が模試などであまり得点できていない分野について、基本計算のスピードから見直してみることをおすすめします。


3:ムダなことを書いている

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数学の問題を解く時は、多かれ少なかれ試行錯誤する時間があると思います。

「あーでもない、こーでもない」と、色々計算しながら考えて、答えが出そうな解法に気がつく、という方が多いと思います。

その試行錯誤の中で、一旦ためしに計算したりすると思いますが、その試行錯誤が下手過ぎると、「超たくさん計算したけど、結局ぜんぜん違う解法が答えだった」という状況が起こると思います。


試行錯誤は当然必要なのですが、「こうかもしれない!」と一瞬思ったことをすぐに書きまくってしまうと、時間を取られすぎている可能性が高いです。


解法を思いついた時に、

書かずに頭の中だけでおおざっぱに計算してみる
重要な部分だけ計算してみる

など、書く量を節約しましょう。試行錯誤はある程度必要ですが、何でもかんでも書いて、時間をムダにする必要はありません。


4:消しゴムを使っている

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ムダなことを書いてしまって、書くスペースがなくなったりすると、消しゴムを使ってしまうかと思います。

消しゴムはかなりの時間ロスです。


「消すものを書いた時間」、「それを消しゴムで消す時間」、「消しゴムのカスを払う時間」がムダになります。

数学の問題を解く際は、ほとんどの場合問題の周辺や別ページに余白があるので、その余白の中で試行錯誤すればいいので、


消しゴムを使ってしまう習慣
消しゴムを使わなければいけない状況

は両方とも時間のロスに繋がります。


少なくとも数学は、消しゴムを使わないように練習してください。



5:ムダなことを考えている

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最後は上級者向けのお話です。

数学において試行錯誤はほぼ必須ですが、極めていくと、一切ムダなく思考し、回答を書くことができるようになっていきます。


「ムダになりそうなことはそもそも考えない」というのは、試行錯誤とは反対のように感じるかもしれません。


つまり、試行錯誤の質を上げるということになります。


これまで

正解の可能性が30%以上のものを、「答えかもしれない」と思って考える

という試行錯誤を

正解の可能性が40%以上のものだけ考える

のように、より早く答えにたどり着くために、ムダになりそうな思考は後回しにします。


実際には、入試本番で一切ムダな思考をせずに解けることは少ないです。どうしても少し迷ったりしてしまうことが多いと思います。

しかし、これを極めていくと、最終的にはほとんどムダのない思考で、回答を書いていくことができるようになります。


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最後に一つ重要なこと:数学の問題は、必ず時間を測って取り組んでください

数学が苦手な人はまず、解けるか解けないか、理解できるかできないかに意識が行くと思います。それは当然のことです。

一方、数学に慣れてきた人は、必ず時間を測ってすべての問題に取り組んでください。


数学は、解けるかどうかも当然重要ですが、できるようになればなるほど、「解ける問題を時間内にきっちり正解できるか」が特に重要になってきます。

できる問題は、常に想定の時間内に完答できるようにしておくと、一気に点数が安定します。


数学は時間を意識して勉強してください。


まとめ:数学で時間が足りない時の5つのチェックポイント

1:遠回りな計算手順を選んでいる
2:基本的な計算が遅い
3:ムダなことを書いている
4:消しゴムを使っている
5:ムダなことを考えている


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。


==書いた人==


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