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ネガティブなアドバイスはスルーしましょう、というお話

夫婦ユニット「パラノア」のギタリスト八田太陽です。
今回は他人のネガティブなアドバイスは華麗にスルーしましょう、というお話です。

僕はギターの上達がとても遅かった。今でも鈍足の自負有り。なので若かりし頃は、諸先輩方から沢山のアドバイスをいただきました。

その中でもいくつか忘れられないアドバイスがあって。
自分の迷いを吹っ切れるきっかけになったポジティブなアドバイスもあれば、音楽を辞めたい気持ちにさせられるネガティブなやつもありました。

若い時は右も左も分からなくて、経験値の高い先輩方のアドバイスは真実味がある気がしてしまい余計、傷ついたりするものだと思います。僕はそうでした。このヤロウですね。

人から見るとそんなこと、と思うかもしれませんが、今でも忘れないありがたきアドバイスがこちら。

「別の道もある」

初めてちゃんとしたエンジニアさんを付けてレコーディングをした時の話です。
当時23〜4歳くらいでしたね。
たった2曲のレコーディングで僕一人に40時間近くかかってしまいました。
レコーディング費用は僕含むメンバー全員で払うので、金銭的な負担を仲間にかけられないというプレッシャーの中ギターを録り続ける。自分としてはベストテイクと思ったテイクも途中で止められ、正解が見えない中やり直しは続く。周りも「いい加減にしろ」的な雰囲気になる。
その後の打ち上げで「お前は別の道もある」とそのエンジニアさんに言われました。
神経衰弱していたタイミングだったので、この言葉はズシンと、、結構エグられました。
多分2年くらいは引きずった。良き思い出です。

ただ音楽をやめさせるための仕打ちだとしたらお金も時間も返して欲しいですね。意味の無い言葉です。

「救ってあげられないわ」

これは上のエンジニアさんと仲が良い先輩ギタリストが「叩き直してやるから俺んところに来い」と。
言われるがままレッスンを受けている時期がありました。
僕はコピーを極端にやってこないままオリジナル曲ばかりをやってしまっていたせいで、アレンジに定義が無かったんです。そこを強制しようとしてくれていたんだと思うんですが、、
何回か通ううちに覚えの悪い僕に対して、、みたいな形でしたね。

今だから確信に変わりましたが、先輩のギターアレンジは超絶ダサかった。。

「成長できるのは20代までだから練習しないと手遅れになるよ」

これは28歳くらいのレコーディングで別のエンジニアさんに言われました。
格安でできるレコーディングプランが近くのスタジオであったのでそれで一曲録ろうと。この頃になると言われ慣れてくるというか、「あ、そういうつまらないこと言っちゃうおっさんか」という心情になってました。だけどめちゃ悔しかった。「その程度のおっさん」にそれを言わせる自分のギターの腕の無さに頭にきたって感じです。

僕は30過ぎくらいから急激にギターが上手くなった。
自分の追求したい音楽の方向性が見えてからの結果論ですがほんと、つまらない価値観押し付けんなよと思う。

年齢は関係ない、周りも関係ない、自分のモチベーションが全て

今思えば、言われた言葉全て思いやりではなくただ言いたいだけ。でも「お前のためだから」と付け加える。
なんの意味も無いマウントでしかありません。

自分が「これだ!」と掴めるきっかけがあったら自分から取りに行くと思うんです。自分がアドバイスを仰ぎたい人に聞きに行く、自分で調べて解決策を見出すと思うんです。
でもそれが見つかるまではもがきます。結局自分のタイミング。

だから外部から不意に言われた言葉は響きようがないんですよね。タイミングじゃないから求めてない、だから言う意味もないんです。それでも言っちゃうのは「自分を誇示してマウント取りたいだけ」って思います。

そう分析すると、むしろ聞いちゃだめなやつで真摯に受け止めてはいけないやつです。受け取っちゃうとただネガティブな感情しか湧きません。

まとめ

過去振り返ると、言い返すほどの「自信」が無かった自分が一番の反省点だと思います。

生きていればつまらない事言うヤツいると思いますが、そういう人が近くにいて不可避だった場合、極力波音立てずに、極力近寄らないようにしましょう。めんどくさいだけです。
百害あって一利なしです。

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