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有配偶出生率の低下は「育児の負担」~孤育て~

少子化社会対策大綱によると結婚していても、子どもを望まない原因として主に、経済的な負担と育児の負担の2つ挙げられます。

育児で負担に感じるのはどんな時でしょうか?

①孤育て

厚生労働省の調査によると、母親の子育てに関する相談相手は、配偶者・パートナーに次いで多いのが「自分の母」です。
相談相手だけではなく、「ちょっと子どもを預かってほしい」「ちょっと手伝ってほしい」と願う時、頼れるのは実母です。実母は、子育ての救世主です。

核家族化が「孤育て」の原因の一つとも言われますが、近くに心身ともに元気な両親がいると核家族でも孤立はしません。

でも、両親が共働きであったり、自分の生まれ育った地域以外で子育てをしたりする場合は、両親に頼ることは難しいでしょう。両親に頼れない場合は、相談相手となるのは子育てを経験している近所の知人や友人です。

相談相手にはなるかもしれませんが、手助けを期待するのは難しいかもしれません。それなりの人間関係の構築が必要です。
さらに、晩婚化・未婚化が進むと、その相談相手も少なくなるかもしれません。

地域になじみがない場合や身近に子育て経験者がいない場合は、SNSを通じて情報を集めたり、相談したりしているようです。間違った情報や過剰な不安をあおる可能性もあるので、適度な関係を保つ必要があると思います。

岡山市には、各小学校区に子どもの月齢が近い者同士が集まる「おやこクラブ」があります。

しかし、利用者は年々減少しています。
・最近の保護者の傾向から受け身姿勢で、役員のなり手がいない。
・自主運営、自己負担での運営は敬遠され、会員数の減少が起こっている。
などの要因が考えられます。

孤立しない子育てを推進するためには、時代と共に変化するニーズや課題に合わせた支援が必要だと思います。

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