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非正規雇用バンザイ!

「就業を望んでいるが、求職活動をしていない」いわゆる潜在的労働者の代表が「30~40代の子育て中の女性」です。求職活動をしていない主な理由は「子育て」です。
仕事をしながら子育てをするのって超人技ですから!

子育て中の女性の就労状況

女性の労働力率は、一般に、学校卒業後の年代で上昇し、その後、20代~40代の結婚や出産の年代で一旦低下します。そして、育児が落ち着いた時期に再び上昇するという、M字カーブを描くと言われています。

女性の年齢階級別労働力率の推移(平成元年~30年)
資料:総務省統計局「労働力調査(基本集計)」

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このM字のカーブが徐々に緩やかになりつつあります。つまり子育てをしながら、働いている人が増えてきたということです。平成9年には専業主婦世帯より共働き世帯のほうが世帯数が多くなり、その差は現状ダブルスコアです。(共働き世帯が専業主婦世帯の2倍)

まずは非正規雇用から!

働く女性が増えて良かったね!
と両手を挙げて喜ぶことはできません。

男性の育休取得率は低いし、育児参画もまだまだ低い数値で推移しています。まだまだ子育ては女性が担うという社会風土が根強くあります。

いろいろな変化が求められる中、時短勤務や非正規雇用で女性を採用する企業が増えてきたことで、女性が働きやすくなってきています。

主には女性が「子育てと仕事」を担っているため、女性が働きやすくなってきたと同時に、女性の負担が増えてきたとも言えるでしょう。平等ではありますが、決して公平ではありません。

子育て中の女性の働き方は非正規が半数を占めます。女性の55.5%が非正規雇用です。

年齢階級別非正規雇用労働者の割合の推移 
資料:男女共同参画局「 男女共同参画白書 平成30年版」

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自ら非正規雇用(有期契約労働者・パート労働者・派遣労働者など)を望んでいる場合、雇用する企業にとっても、本人にとってもニーズが一致します。ベストな関係です。
※不本意な非正規雇用は、女性の就労の課題となります。こちらは後ほど書こうと思います。

・夫の社会保険の扶養内で働きたい
・都合の良い時間で働きたい(育児・家事などの時間確保)

この2つが主な理由です。
子育て中の女性にとって「時間」が何よりも優先したいことであるため、非正規雇用のほうが都合が良いのです。

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