マガジンのカバー画像

英語をがんばる小学校教員用ページ

14
小学校教員・英語発音の講師・学校図書司書の目線から、「小学校で英語教育にたずさわる先生たちに届けたい記事」を書いてまとめています
運営しているクリエイター

#英語音読

「Enjoy Simple English」をエンジョイしてみた

NHKラジオを使った外国語学習、利用されてみたことはありますか?? 英語学習だけでも、超初級からビジネス英語までレベル分けされた番組が、ラジオで聞くだけならタダで学習できる!ゴガクアプリを利用すると、好きな時にストリーミングで聞けたり、番組によっては単語や内容の確認ミニテストがあったりする!というなかなかの優れものです。 で、今回はまたまたふらりと本屋で立ち読みをしながら、なんか「英語音読に使えそうなものはないかなぁ」と目に留まったのがこれでした! ほかのテキストよりは

この本読んだよ♪ 『Wishtree』

アメリカの児童文学作家キャサリン・アップルゲイトの本です。邦題は『願いごとの樹』。現地ではいろんな賞を受賞している作品です。 樹齢216年のレッドオークの木Redは、フクロウ、スカンク、アライグマなどの小動物たちの家主であり、カラスのBongoの親友、そして近所では「願いごとの樹」として知られています。年に一度、近所の人たちが願いごとを描書いた布や紙を、Redにくくりつけるのです。しかし、Redがそれを叶えるわけではありません。ただそれを見ているだけ。それは「なんとかなる」

発音記号は読めるに越したことはない

発音記号は読めますか? 発音記号に悩まされたなぁ、全然役に立たない気がする、見てもうまく発音できるとは思えない、いらないんじゃない?などと思う方も多いのではないかと思います。 じつは、この発音記号、ネイティブスピーカーで普通に読める人はいません。英語学や英語教育を学習した方なら読めるかと思いますが、一般のネイティブスピーカーは単語の発音をいちいち調べて学習する必要がないから知らなくていいのです。 でも私たちにとって英語は外国語なので、初めて見た単語をどう発音するのかを知

この本読んだよ♪『英語らしい発音は、音読でこそ身につく。』

表紙のデザインがかわいいのとタイトルに惹かれて読んでみました。 前回、英語の強弱アクセントについて書きましたが(記事はこちら)、この本のベースになっているのは『英語の発音は、個々の母音や子音の練習も大事だが、それ以上に、英語特有の強弱のリズムが重要だ!』という考え方です。 確かに、言葉は音のつながりから始まりますが、それが単語となり、単語が文章になります。その文章に適切なアクセントをつけて読まれることで、その言語らしさが表現されます。 この本は、そのために英文をたくさん

ドクター・スース/Dr. Seuss

「グリンチ」「キャットインザハット」でおなじみのDr.Seuss(ドクター・スース)。アメリカ出身の有名な児童文学・絵本作家です。作者の名前は知らなくても、作品は知っているという方が多いのではないかと思います。 アメリカではたくさんの家庭そして学校で読み聞かせの絵本として彼の作品を取り上げます。以前、アメリカの本屋さんで出会った現地校の先生が、これが一番おすすめ!と初対面の私に手渡してくれた本も彼の作品でした。 Dr.Seussの何がよいのかというと、まず独特なイラストで

WMPを増やそう!

WPMとは words per minute、1分間に処理する単語の数のことです。 英文を読むときのWPMが150という数値であれば、1分間に読む英単語の数が150個だということです。話すときと読む(黙読)とであれば、話すときの数値が小さくなるのが一般的です。数値が小さい方が、速さが遅いということになります。 実際にどのくらいになるのか、ここで試してみましょう! 以下の英文を、時間を計りながら読んでみてください。そしてその下の数式に数を当てはめてWPMを算出します。