卵巣嚢腫で入院生活1

持ってきた小説の冒頭を読み始め、私の選択は正しかったのだと自画自賛する午後10時。「君の膵臓をたべたい」と「終末のフール」。一人が病気で死ぬ話と全員が滅亡で死ぬ話であり、両方とも死ぬ割には軽やかなノリで書かれている。避けられない未来を持ちながら明るく過ごす。入院にはぴったりでは?
ちなみに持ってくる文庫本の候補には入院繋がりで「ドグラ・マグラ」もあったけどさすがに入院中に精神の異常を来すわけにもいかない、精神科にもかからなくてはいけなくなる……と思って外した。
まだ二冊は読みかけ状態だが「君の膵臓をたべたい」のヒロインはふざけ方が私に似てるかも?と思うし、「終末のフール」内「太陽のシール」は初期流産をきっかけに病気が発覚した私にとって思うところがあった。

病院を変わった際、画像と診断結果を次の先生に見てもらったら「なるほどこう判断したのねうんうん」と独り言で納得しており、離れた病院にいる医者同士の通じ合いのようなものを勝手に感じた。
見舞いの都合でもう一回変わった現在の病院では、手術方法が聞く度に変わっていたりして、あれ?と思っていたのだが、手術前日の今日聞いた手術方法が二通りあり、なるべく傷を小さく負担を小さくするためにおそらくチームでの会議が何度もあったのだろうと思わされた。説明も科学的で、医者って学者だなぁと思ったものだった。


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