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【シャニマス】ノクチルtwitter企画はさざなみへの伏線だった話

いまさらそれ書く?って気もするけどnoteにそれっぽいことを書いてる人が見当たらなかったので一応、まとめ程度に記しておきたい。

オープニング:成長

透:マイペース。人の話を聞いていない(雛菜のお願いも)。斜め上にポジティブ(2%のくだり)。「いいよ、なんでも」。誰にでもそう言ってあげられることが3人を今まで惹きつけてきた魅力であることを再提示しつつ、今回は小糸がその関係性がどこか崩れ始めている(4人が成長している)ことを浮かび上がらせるためにあえて言わせているのかも。
円香:冷静、というか冷めてる(投票自体の信頼性を信じていない)
雛菜:マイペースかつポジティブ。言いたいことはなんでも言うしお願いもする。終盤でPにもパティシエをやりたいことを伝えてたことも描写されてる。ただ意外と人の話はちゃんと聞いてるし覚えてる(小糸の夏期講習が終わるのも円香は把握してないが雛菜はしてる)やりたくないことから無自覚に目を逸らしているわけでもなく、雛菜独自の信念があり自分の目指す形を実現するためにリスクを踏まえたうえで「それは自分に必要ない」と切り捨てる(人をがっかりさせたり傷つけるよりも自分を大事にすることを大事にするための)覚悟を持っている。

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小糸:真面目。みんなに気を使える(アイスも買ってくる)雛菜の投票のお願いはやってないけど他2人と違ってちゃんと自分の「ファンの期待に応えられるアイドルになりたい」想いがあってこそあえてやっていない。ここが今回一番の肝であり、ノクチルが少しずつ成長していることを描くうえでの今回のシナリオイベントの中心になってきている。これはtwitter企画の小糸のコメントでも明記されていた。


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1:遠く、遠くまで

成長したい小糸と3人(というかとおひな)の距離感を描くと同時にノクチル本人たちのG.R.A.Dまでの成長とそれを知らない、気づいていない第三者(ファンやその一部としての番組ディレクター)の距離感を描いているように思う。のびのびとその場を楽しもうとするとおひなの発言につい黙り込んでしまう小糸。

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またディレクターの言葉に遠回しに含まれている天塵の失態(とそれから連想される失態)をファン、というかノクチルを見ている人たちの大部分にまだまだ印象が残っていて、ヤバいアイドルとしてのふるまいを期待されていることも描かれている。この投票結果もそれを表しているんじゃないかと。もちろん本当に応援しているファンがいるとしてもWEB投票で面白がって投票もできる立場である以上はそれは避けられない結果としての寺院なんじゃないかと。

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あと寺院の裏から海に出れるっていうのがこれの事?あと見逃しあるかもしれないけど同時に出た衣装ガシャがこのすごい衣装の話?(買ってないからわからん)(小糸報酬sssrも読んでない)(読め)

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2:普通

なんだろ、とりあえずグー

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あと、これは炎上だけを求めているわけではないディレクターの真摯な気持ちでもあり、ある意味アイドルとそのファンの関係、成長したいと思うアイドルにとって相反する考えでもありつつアイドルコンテンツの本質とは何か?という問いにもなりえるすごい発言だと思う。

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この言葉に対して抗いたいPと、それを聞いてしまってそれぞれに迷うアイドル。ただこれは電撃オンラインで高山Pが語っていた通りに悪者としてのディレクターではなくそれぞれに正義がある、という描写として正しい。

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3:立っているだけでも

今までのシャニマスならお泊り≒修学旅行的に寝たらもったいない!となるところだが、そんなことを意識することなく「疲れた、眠い」という思考が幼馴染ユニットの特殊性を描いている気がする。4人でいることが当たり前のことだとしか思っていないこの距離感!
あと今までもそうだったんだろうけどいまさら気づいたのは小糸と透がお互いを「小糸ちゃん」「透ちゃん」って呼び合ってるってこと。これに限らずノクチルはそれぞれの呼び名が違うことでそれぞれの距離感の違いが現れてる気がする。呼び捨てかちゃん付けか先輩呼びか、みたいな。

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このあたりの会話、小糸の熱量が異常に高くなってることと、いつも適当に肯定する(もしくは「わかんないや」「あー」くらい言える)はずの透すら何も言わない、返事について明確に触れていないことで透としてもそれを意外だと思ってる感があってすごく好き。
あととおまどの会話の最後、円香の「グッナイ」っていうの、若干透が言いそうな言葉を選んでるのも好き。

4:理解

気遣う小糸と気にしてない透

叩かれてもポジティブに考える雛菜 相手の立場はわかってるし自分との関係性の中で矛盾がなければ不満はない ある意味だれよりも純粋 ひねた考え方はしない

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クールでいても小糸のことをさりげなく気遣う円香(他の2人は聞いてしまっても問題ないと把握しているからこそ、この言い方)小糸に関しては気にしてないとは言えない、言いたくない。「小糸も知っています」の語尾に少しだけ怒りのような語気が含まれてる

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言い方に棘はあるけどそれは「輝きの向こう側」を見ようとする、まだその一歩手前にいるんだよな、円香…

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まだ解散する前だったのにばれてるの、つまりtwitter企画自体も雛菜がtwitter企画をメインにまわしてるのもわかってて、みんなといる時間でもtwitterチェックする程度にはいろいろ気にしちゃってるんだよな、円香…

この章のタイトルが「理解」なの、それぞれが何を求められているかの理解をしている(しようと思っている)のを端的に表しているからという気がする。

5:かんむり

ちなみにこれもグー

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小糸が前日眠れなかったことを円香は直接知らない(透から聞いただけ)だけど小糸への優しさでぽろっと口をついて出てしまう円香、優しい

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でも自分に関係ないことを必要以上に考えようとする人には突然すごく冷たくなる(特にPとのやりとりでよくある)

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一方透と雛菜はなんだかんだで掃除して綺麗になるだけでも楽しめちゃうポジティブさ。そしてまたグー

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雛菜のこの強メンタルが現実にあったらわりとすごい。というか現実だとこの気持ちがどこかで折られるような出来事が起きてしまうんじゃ…って勘ぐってしまうけどよく考えると実はそんなにないかも。でも真似はできないな…。そしてこの「あんまり楽しくないことってない」からtwitter企画も楽しめた(他の3人が担当させられたら絶対楽しめない)って意味でも雛菜で良かったのかも?

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この掃除シーンのグループ分けってポジティブ組とネガティブ組みたいなことかなって思っていて、
透・雛菜「相手が眠そうでも別に心配はしてない、眠いほうも気にしてない、掃除で綺麗になって楽しい、学校の箒みたいで楽しい(一人に至ってはもはや楽しくないことがない)」

円香・小糸「掃除してても相手の体調が気になる、あくびしたほうも謝っちゃう、あんま汚れてない海岸でもゴミを見つけたい(そして撮れ高をあげたい)」
とかを対比として書きたかったのかなあと思ったり。というかむしろ雛菜と小糸の対比。
今までのノクチルが透・円香がメインキャラとして描かれていたというか存在が大きめに見えてしまっていたところを今回のシナリオで4人のパワーバランスを馴らしにいくための雛菜・小糸の描写多めかなって思いました。
特にとにかく雛菜の暴力的なまでの自分に対するポジティブさがすごかった。

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「自分が好きな人には幸せでいてほしい」は美談なんだけど、その理由すら「自分が幸せだから」と言い切れるのすごすぎ。

それにひきかえ自分たちの冠番組の企画で小糸が拾ったビンの王冠は海外のものかも私たちが知らないだけかもしれない(知名度のない冠で、しかもゴミ)ってのは…

6:結局

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円香:さりげなく小糸を気遣っている、優しい
透:誰の言い分も否定しない。全部を受け入れる。
雛菜。ゲームの言い出しっぺだけど自分の勝ちには固執しない。ただ楽しみたいだけ
小糸:こうやって遊びみたいなことしちゃいけない気がしていたけど、結局がんばった。結果は顧みずに。
全員:誰も勝とうとはしてない。でもみんな全力で廊下掃除はした(だから誰も結果を理解してない)

小糸だけがこの番組での評価、ファンへの貢献をしたい気持ちが強かったはずだしそれを周りは貢献したいと思ってはいたはずだけど、結局4人集まるといつもの4人になる。

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小糸も、4人で楽しいことができれば楽しい、無理しなくても楽しめることにこのタイミングで気づくことができる。貢献がネガティブなわけではないけど、4人でいつも通りでいることの「今まで通り、楽しくしていること」の大切さに気付いた瞬間。といった瞬間に、これまで真逆の存在として描かれていたはずの雛菜がまた無自覚に語る小糸の気づきと同様の意識。

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みんなの会話が終わってPがジュースおごる話をし始めたときの円香のこの反応好き。いったん「どうも」で距離近い反応したあとに、(3人の手前か)心の距離感を遠く置くために敬語で言い直すのえっちじゃん…

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そして円香に言われたことをまっすぐ受け止めて、そのまま要望できる小糸も偉い。

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エンディング:

オーキシンについて
エンディング冒頭で授業を進める先生が話す内容。

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これはざっと調べたので必ずしも正確とは言えないんですが少なくともストーリーに確実に絡めた存在として絡められていて、オーキシンとはざっくりいうと植物の生長ホルモンとしての働きは光の当たる側と当たらない側で「当たらない側を成長させて、その結果として光の当たる側へ茎や葉が伸びていかせる作用をする」ものらしいです。おそらくこれも光が当たらない側=雛菜・小糸が今回のエピソードで変化・成長してノクチルというユニット全体をより光が当たるほうへ進ませられる存在足りえるためのシナリオだった。ということを表現してるんじゃないかと。
文章だけで説明が難しいけど、体をまっすぐ伸ばした状態から右に上半身を倒そうとすると左脇が伸びる(≒左脇を伸ばすための動きをすれば体は必然的に右側に倒れていく)っていうことです。

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いつもみんな意見バラバラになりがちなのに悪戯したくなった瞬間に全員息が合うの、さすが幼馴染。

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これまでのいざこざを見て湾曲した興味からブッキングされたはずのディレクターさんが、この意見を出してくれてるのめちゃくちゃ救われてると思う。もちろんそれ以前から変な他意はないと言ってくれてるんだけど今後もなにかしらシナリオに出てくるような割と重要人物になってもおかしくない気がする。

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この先生のセリフのあとログには残らない形で円香だけが「はい」と返事して、返事はしてるけどみんなが走っていく足音だけが聞こえて、そのあとみんなで静かに笑いあう声が聞こえる。
結局みんな、目に見える形では成長していないし、関係性も変わってない。変わってないんだけどアイドルとしてのノクチルは確実に成長している(周りの認識が変化している)。ノクチルの関係性は変わってほしくない我々の気持ちを理解したまま、その形を保ったままで成長を見せられている意味ですごいシナリオの組み立てだなって思いました。まとめも結論もないです。ふふ、良いね。めっちゃ。

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