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#228 黒帯柔術家の振る舞い方

今回は『黒帯柔術家の振る舞い方』という話をしてみました。

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こんにちは、中井祐樹です。
ゴキゲンRADIO始まりました。
今日もレターをいただいています、ありがとうございます。
中井先生、相談があります。
私は特に運動経験もなく、30代で柔術を始め数年前に黒帯になった50代です。
1年ほど前に地方に転勤し、違う道場で柔術を続けているのですが、私が若い色帯にパスされたり極められたりすると、言葉にはしないのですが、「何やってんだよ・・黒帯なのに・・・」という視線を先生からひしひしと感じます。
また私は色帯のメンバーとのスパー中は敢えて不利はポジションを取らせて、そこからのエスケープを練習することもあるのですが、そこでうまくいかずスイープされたり極められたりするときも、冷ややかな目で見られます。
自分としては楽しんで柔術をやっていきたく、また年齢を考えると今後は更に若い人にはかなわないことが多くなってくると思います。
今の先生は黒帯たるもの道場の色帯のメンバーには絶対的な強さを見せて欲しいということを言っており、ちょっと柔術を続けるのが億劫になってきました。
何か良いアドバイス頂ければ幸いです。(他の柔術家の先生にも同様の質問させて頂いております。)
失礼でしたら無視して頂けると幸いです。

これはですね、私は全然気にする必要はないと思います。
先生がそう言うのもわからなくはないですが。
私も初めて取った黒帯は年配の黒帯なんですよ。
多分ノバに行った時に、 年配の黒帯の方とやって初めて黒帯を極めることがあったんですね。
でもそりゃそうだよなと思ったんです。
っていうのは無数にあると思うし、ただ気持ちたる的なことで、ここでやられてもいいってなっちゃうと ドドドドッと行ってしまうとか、 そういうことを指しておそらく先生は言ってるんじゃないかとは思いますけど。
でもそれでも不利なポジションを取らせて逃げるとかもあるし、ポイント重視の考えでないとかっていうこともあるし、試合を想定してるわけじゃないっていうこともあったりするだろうし。
いろんな考え方から、特にここではなければ黒帯ではないとか、黒帯はここでなくてはいけないとか、私はないと言えばないと思います。
私自身が色帯に取られたりすることもありますから。
あえて言うならば気にしないのがいいんじゃないでしょうか。
私だって一般の人に取られるとか抑え込まれるみたいなのよくやってますからね。
そういう意味では練習には色んなパターンを持ってほしいですし、そういう意味では黒帯であるっていうことは、色んな強さというかスパーリングの強さで見ると「うん?」っていうことになっちゃうんでしょうけども、それでもあくまでスパーリングは試合をする人にとっては練習なのであるならば色々あっていいんじゃないかと思うし、試合をしない人にとっても色々試す場であるということを考えれば、私は抑え込まれたり返されたりすることが 全然情けないとかダメだということでは全くないとは思っています。
それでも道場もたくさんある、地方だと難しい面もあるでしょうけども、道場もたくさんありますから、色々自分の考える技術を続けられる環境を探すのも悪くはないと思います。
施設自体はありますが、黒帯を巻くと黒帯だと思って、帯を上に上げるとその帯だと思ってみんなが見るので、それによって磨かれるものが多少あって、この人この帯なのかと思ってくるので、だからある程度の技量を見せなければいけないというところがあったりするのは事実でしょう。
ですけども、どうしても人間と人間のやり方なので、下の帯が勝つとか抑え込むということはあり得るわけですよね。
あり得ることがあってはいけないのかというと、そんなことはないと思います。
だから昔の柔術黒帯は取るのが難しくて、本当に強い人しか負けなかったんでしょうね。
私も25年以上前に予言していますけど、だんだん黒帯は大衆的になっていくようになっています。
柔道までとは言わないけども、だんだん取りやすいというか、たくさん広がっていくと、いわゆる強くない黒帯…強くない黒帯って何だと思うけど、黒帯を取得したという黒帯、技を教えていない黒帯、一般黒帯と僕は言っている、答えも増えていくよと、そういった人も当然増えます。
例えば全日本3位で上がりましたとか、4人参加したとか、やっぱりそういうふうになってくるという面もあります。
それを悪いとは全く思いませんし、僕は胸を振って全日本3位だと言ってほしいと思います。
ですから、底上げみたいな結果、結果底上げのようなものは進み、今は非常に、そうだな、普通の他の競技の人が来ても、すごいそれとは上れないというふうに、 思ってくださっているような業界にはなったと思います。
僕は非常に失礼なことに、柔術黒帯って強いのかと思って入ったんだよ。 そういう口なんで。
UFCでブラジリアン柔術の世界チャンピオンが青帯にギロチンで取られたという事件がありましたね。
申し訳ないけど でもそれもそういうことなんですよ。
そういうこともあるんですよ、だから柔術の選手はダメだって言われたって ちょっとそれは違う話じゃないですかってなっちゃうことにはなるんですね。
でもその選手を攻めることももちろんするべきではないし、MMAの競技の結果としてこういうことが大きいということで、そういうことも起きた時にMMAはさすがに広がりがあるなと思うのと同時に、その選手が帯が上がってもいいんじゃないかなと思うし、そういったことがいろいろ考えましたね。
ですからあくまでブラジリアン柔術の帯って言われた時に これは前もラジオで言ったかな?柔術の帯を渡すって言った時に 本当は打撃に難があるし、組技しかやってないしなというマインドが過ることがあるんですよ。
柔術の黒帯だって言ったところでパンチできないしな、パンチの防御ちょっと甘いしなってっていうかやってないしなとかね。
そういうふうになったらやっぱりブラジリアン柔術の黒帯をBJJルールでだけ図ることにどうしても限度があると思ってますよ。

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