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#222 高専柔道の技術

今回は『高専柔道の技術』について話しました。

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こんにちは、中井祐樹です。
今日もレターを頂きました、ありがとうございます。
モダン柔術というものが出てきたように、 高専柔道にもモダン高専柔道みたいな新しい技術とかあるのでしょうか?
また、古いスタイルだけでは新しいものには勝てないのでしょうか?
これは全部イエスであり、全部ノーですね。
モダン柔術…何を持ってモダンをするかというのはあるんですが、今のモダンもそのうちモダンじゃなくなっていくということであれば、いつも技術は流転しているというところはあるんですけども、やっぱりこう柔術も変わってきたなって思ったのは、アメリカに来たくらいからですかね。
2007年からアメリカでの世界大会があって、その辺りから広がったような気が今にして思うとしますね。
物事はアメリカに渡すと大きくなるんじゃないでしょうかね。
言いたくもないことを言っちゃいましたけど。
別に反米というわけじゃないですけど。
僕はアメリカンロックが好きなんですけど、あんまりアメリカという国の時代が好きかというと、別に好きでもなんでもなく、いろいろ、もちろん影響がすごくあるんですけど、反面共生的なところもあるし、ライバルでもあるし、モヤモヤしたところもあるんですよ。
屈折はしてるんですよ。
だからアメリカに渡すと良くなるのかなと思うことはあるんですね。
だから総合もアメリカに渡して、 デカくなったじゃんみたいな思うところもあるんですよ。
そんなこと俺が言うなっていう人は全然出てくるでしょうけど。
でもそういう国なんだなと思うところはありますよね。
ボクシングだってね、イギリスで成立したルールでのボクシングは、いつの間にかアメリカのラスベガスのものになっているような感じがしますよね。 MMAだってブラジルだったり、日本の総合格闘技だったりしたのに、 なんとなくアメリカのスポーツになってますよね。
そういうやり口があるんですね。
そういうのから考えると、そうしたら物事が流行るってのはあるっちゃある。
ただし主導権を渡すってことはどういうことなのかっていうことも考えなきゃいけないところもあって、 主導権って言うなって言われそうですけど。 我々は必死に、 キャッチアップしていくしかないですよね。
モダン柔術で言われそうな辺りから、ガードボーションの人と上の人がにらみ合っているって言うんじゃなくて、一足取りにバックを狙いに行くとかね、例えばですけど、何がモダンかって言うと、いろんな技の入り方とかが多様化して、かつては使われてなかったものが、技の主役として踊り出るような流れですよね。
それが2010年代にかけて、復興してそれが今も続いていてっていうことですよね。
それにいろんな技術革新、一個のものじゃないですよ レックロックであったりとか、いろんなものが革新を起こして、それがまた絡んでいくという、 もともとあるものと絡んでいったり、モダンな技術同士が絡んでいったりというところがあって、複雑多様化しているというのが本当のところじゃないでしょうか。
高専柔道、七大学柔道なんかも、やっぱりこう技術が変わっていったところもあります。
ルールが変わらないといえば変わらないのですが、新しい技は各大学が考えたりしているんじゃないでしょうかね。
北海道大学もいくつかオリジナルの名前をつけてやっていますよね。
それも私も知らない技ですし、そういったところで、我々は技術が新しくなる頃に、ちょうど活躍の舞台が映ってしまうみたいなところがあって、逃げているんじゃないか、お前と言われたら、そうかもしれませんと言うしかないんですけど、それは冗談として。
もしかしたら、いろんな技術革新が行われる前に覚えたところがあるので、 私はいつも古いという意識があるんでしょう。
これも私にもあるんですよ、古いという意識があって。
だけど、新しいものにも対応しようとは思っています。
新しいものというか、新しいものが古いものを駆逐するように 襲いかかってくるという意識はあまりありません。
どういった感じのものが出てきても 対応できるようにはしたいなというふうに思っています。
ですから、新しい技術というのはあるのでしょうかと言われたら、 あるということになります。
ですがあるんじゃなくて、前からあったのを発見しただけとも言います。
これ、川口さんの名言ですよね。 お前は新しい技を作ったと思っているだろう。
しかし、そんなの昔から誰かが見つけているんだ。
お前は発明したのではなくて発見しただけだということを言ったと伝え聞いています。
そういったところがあるんじゃないかと思います。
もちろん長い人類の歴史の中で、室町時代に誰かがやっているかもしれないし、 そんなことも分かりようがありません。
それでも新しい技術はあると言っておきましょう。
私の技術作としての意地ですが、今の技術の方がすごいというふうにしたいんですよ。
いくら高専柔道の昔の技術が 数字を許せないものだという伝承を聞いたとしても、それでも今のものを抜かしていたいと思う方です。
これはちょっと分かりませんからね。
仁木先生とかに言わせていただける分には、 高専柔道は七大とは全く違う、全く技術が違うと言ってました。
僕も正直言って測りかねるところがあります。
分からないと思います、正直言って。 肌として分かることができないと思います。
その一端を色々伝え聞いたりしてるんですけど、 やっぱりもう全然違うと言うんですよね。
そういうことが時代との戦い方であるのだと解釈してますし。
ですから古いスタイルが新しいものに勝てないとは思いません。
また新しくしないと次の新しいものに勝っていくことができないとも根本的には思いません。
新しいものが出てきたときにこんなの知らなかったというのだけが禁句なんですね。
知らなかったというのは禁句というか一番はずべきところで、知らんことをされてしまってやられたというのはないようにしてね。
これ一応皆さんに言ってるんですよ。
この技知らんかったわというのがないようにしてね。
ないようにしてねって言ってもおかしいんですけど、 全部彼らがやってきてることとかライバルたちの戦略も大体頭に入ってるんだけど、 それを比べたときに自分の方がちょっと上だと思うというようなメンタリティですね。
これ私が再三言ってますけど、そういうような勝つことは十分にできるし、 勝つ図も見えてるというところがおそらく勝つ人のメンタリティだと思うんですけど、 そういったところに持っていけるようにしていただきたいなというふうに思っています。
一応素人だと言われることをご承知の上で言うと、例えばサッカーとかで、サッカーワールドカップとかありますけど、絶対日本勝てませんとかって言う人いるじゃないですか。
絶対勝てないですよみたいな。
勝つ可能性あるわけですよね。
あるのになんで勝てないって言う人がこんなにたくさんいるんだろうって思っちゃうんですよ。
ごめんなさい、オフサイドも知らないし、サッカー部員なんですけどルール知らない。
肘があった方がいいとか言う人ですからね。
元々サッカーに勝っちゃいけない人だってことはわかってるけど、なんで勝てないって断言しちゃうような人がいるんだろうなと思って。
だれだれさんとかの大ファンとか尊敬してて、それに勝てるわけがないって思うんですよね。
ムエタイにもブラジル人女性も呼びますよね。海外のだれだれさんを崇めて、 それには勝てないと思っているので、日本は勝てないみたいな感じの。
チームに入ってるけどその人にはチームで結局不戦勝で勝ちを譲るつもりだよねっていうような方だったりね。
そういうようなファンになりやすい構造があって、それが多分日本では勝てないというか、勝ってたら我々の立場はねえしみたいな感じのことなんだと思うんですけど、これごめんなさい当てずっぽいですよ。
でも僕はやっぱり勝てると思うんですよ。
絶対勝てると思うし、サッカーは全く素人なんで知らないですけど、勝つはずなんですよ。
勝つ方があるので、それを実践してもらいたいねと。
できる人には実践してほしいというふうに思ってます。
これも我々のやり方なんで。
ブラジルでもアメリカでもどこどこどこでもないんだけど、 俺のやり方なんですよ。
やり方でこれやってると絶対勝てるんですよ。
証明もしてるし、教えてうまくなるのもわかってるんですよみたいな感じですね。
そういったものが時代を動かすと思ってるので、自分はやっぱり特殊な、一人の先生を持ってないというところがあって、いろいろハイブリッドされてるところがあって、こうなってるので、それは実は皆さんがそのものなんですよと。
いろいろ取り入れて作られた自分というものが、その革新に立ち立てるかどうかだけなんですよということが思ってるんですよね。そういう意味では、古い新しいっていうのは、あるっちゃあるんですけど、そういったところも自分としては飛び越えてるところがあって、でも知らないものを見ると、お!ってなるんですね。
これ俺使ってない動きだなとかあると。
これやられたら、もう負けしますぜみたいなところがあって、 そこは自分の中に入れてみようかなというふうなことをやってます。
今もやっていて、それが教えることにつながるんじゃないかと思ってるんですけど、もっと先端でいろいろやってる人もいると思うんで、そういう人たちとも連動して、あくまでそういう人たちとも交流できるようにしておいて、どんどん求めれば与えられるという時点になっていくことが大事なので、だからこそ我々はありとあらゆる人と交流できるようにして、あそこ行っちゃダメとか、あそこ出ちゃダメとか、ルールでやり取ってやっちゃダメなんてことは無くしてるわけですね。
そうすることで、いろんな人材とか異物が出てくるんじゃないかと思うんですよね。
それを重ねていって認めてあげることで、日本人体が強くなるんじゃないかと。
言ったところが自分の思うところです。
モダンとモダンじゃないものってなんていうんですかこれね。
ポストモダンとしようやですね。
そういった新しい技術の革新には素直にイエスと、だけど自分はこう思うというところまで、自分はこのスタイルをこういうふうに解釈しているというようなところがあったりして、また異論も受け付けるみたいなところで自分の枠をでかくしていけるとそのうちより効果的に上回れるものができるんじゃないかと。
スタイル論争の話をさせていただきました。
今日はこのぐらいで終わりたいと思います。
またお会いしましょう。ありがとうございました。

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