見出し画像

【前編】面接官(人事担当)って何を見ているの??

あなたは、面接官(人事担当)の気持ちを考えたことがありますか?

面接官(人事担当)はどんな心境で、どんな状況で、
あなたを書類選考通過と判断して面接に呼んだのだろうか?

多くの求職者が受かることに必死になり、自分本位な就職活動を展開しています。評価されるはずと自分で考えた強みを何とかアピールしようとします。

ほんとにそのアピールポイントは評価されるものですか?

ここでは面接官(人事担当)側がどんな心境で採用活動をしているかを考察してみます。

1.面接官(人事担当)は会社の顔?

まず人事担当の役割について把握してみましょう。

新しく人材を採用する上で、部署やポジションがばらばらであったとしても必ず人事部のフィルターを通過することになります。

つまり、面接官(人事担当)は応募者を見極めてミスマッチを防ぐだけでなく、応募者に好印象を与え、囲い込みやすくすることも重要な役目となっています。

仮に募集をしていても半年間採用できていない状況が続いていたり、優秀な人材が獲得できなければ、配属部署や会社からクレームを受けることになるでしょう。

面接官(人事担当)が、企業に必要とされる優秀な人材を採用できれば、企業の業績は継続的に成長し、ミスマッチが多くなれば会社の成長率は低下していく。

面接官(人事担当)は会社の顔として、優秀な人材を逃さないように、そして、会社とミスマッチな人材を間違えて取らないように、応募者の本来の姿を引き出せるような質問や雰囲気作りを心掛けて面接に挑みます。

2.人材の本性を引き出させるための質問とは何か?

それでは、本来の姿を引き出させるような質問とはどのような質問でしょうか?

■ケース1:コミュニケーションスキルを見る質問
障害の有無問わず、同じ職場で働くということは日々のコミュニケーションが欠かせません。円滑にコミュニケーションを取り、業務を遂行することが採用する上での最低条件と言えるでしょう。
【質問例】
・まずは自己紹介をお願いします。

面接の導入で必ずされる質問ですが、侮ってはいけません。
短すぎず、長すぎず、簡潔にわかりやすく職歴や自己PRを交えてまとめましょう。
心理学では「3秒」で第1印象が決まるとも言われ、「見えるもの」「聞こえるもの」で90%の印象が決まると言われています。

・体調はどうですか?現職の仕事はどうですか?

漠然とした質問は、面接では厄介なものです。
何が聞きたいのかを読み取る必要性があるので、「あ、うん」の呼吸ができるかどうか、つまり、空気感が読めるかどうかを試されています。
ただし、コミュニケーションが苦手な障害特性があったとしても不安に思う必要はありません。
しっかりと企業に質問の意図を確認して、ズレの無い回答を心掛けましょう。
これはいわゆるひっかけ問題です。
面接では質問の意図が読み取れなくても、緊張から大まかな解釈で回答をしてしまいがち、これがミスコミュニケーションの始まりです。
コミュニケーションとは、上手く空気を読んで、「あ、うん」の呼吸ができることではなく、お互いの意図を理解しながら、丁寧なキャッチボールができることということを忘れないでください。

・職場でコミュニケーションを円滑にするために大切にしていること、工夫したことは何ですか?

職場でバランスを取りながら働けるかどうかをイメージする質問です。
感情の起伏が激しかったり、自分本位な部分が垣間見えてしまうと面接の通過率は極端に低下してしまうので注意が必要です。

■ケース2:志向性に関する質問
志向性とは、その人の考え方や働き方、価値観などを表すものです。志向性が、社風や企業理念と親和性が高ければ、職場でもスムーズに同じ方向を向いて働くことが可能になります。
将来のキャリアパスまで考えた上で、志向性が合致している企業を選ぶことが非常に重要な要素となります。
【質問例】
・自信の成長を実感した瞬間はありましたか?
 それはどんな瞬間でしたか?

仕事に対する姿勢を見極める質問です。
仕事の成長を感じるということは、やりがい、働きがいを持ってチャレンジをしているということ。
つまり、前向きな人材であり、前向きな人材は、仕事のトラブルや課題に対しても柔軟性が高いと評価を受ける傾向があります。

・働く上でのモチベーションは何ですか?

自身でモチベーションを高められる人材なのかを見極めるための質問です。
意図としては、募集職種や配属部署との相性を確認するための質問であり、どんな環境でも自分で目的意識を持ち、柔軟に意欲的に活動できるかが判断されています。

バックオフィスであれば営業や顧客からの御礼や目標数値を1つ1つ着実にこなしていく達成感など、配属されるであろう部署や希望する仕事をイメージしながら、求められる人物像とリンクする回答をすると効果的です。

■ケース3:ストレス耐性に関する質問
障害者雇用率の上昇と共に、急速に障害者と健常者の共生が推し進められています。
日本の90%以上の企業が多様性という観点で発展途上であり、入社した企業が満足の行く環境とは言えない場合がほとんどではないでしょうか。
面接官(人事担当)も入社後の早期離職を避けるために、応募者のストレスに対するセルフマネジメント力を見極める必要があります。
【質問例】
・ストレスに感じる時はどんな時ですか?
 そのストレスは、どのように発散していますか?

職場での人間関係は100%満足はほぼあり得ません。
そして、職場も従業員も十人十色で合致するかどうかは運次第です。
ストレスを抱える前提として、いかにストレスをコントロールできるかが長期就業には欠かせない要素となります。
自己分析をしてストレスのコントロール方法については、具体的に説明する必要があり、仮にストレス発散方法が1つしかない方は、最低2~3つのパターンを探しておくと良いでしょう。

・人生で挫折を経験したことはありますか? 
 または、どのように対処しましたか?

これは新卒採用などで聞かれる定番の質問です。
失敗経験や挫折経験とどう向き合ったか、しっかりと受け止め受容できているかどうか、そのうえで前を向いて進めているか。
ストレス耐性だけでなく、課題解決力を見極める質問でもあり、社会で働く就労準備性を図るための質問でもあります。

以上、本日は3つのケースをもとに、一部の事例を取り上げながら面接官(人事担当)の採用における目線を把握して頂きました。

面接官(人事担当)は会社の顔であり、配属部署との調整役でもあります。応募者にとっても従業員にとっても良い評価を得る必要があるため、面接では真剣に応募者を見極めに来るでしょう。

相手の役割や立ち位置を理解することで、質問の意図を予め把握し、的確な回答を準備しておけば、合格率は格段に上がるでしょう。

学歴やスキルが高い人が合格するのではなく、一緒に働いて、長期的にトラブルもなく働き易い人が受かりやすい。

募集職種によって濃淡はありますが、日本の採用スタイルは人間関係を重視した形式がほとんどです。

自分本位ではなく、面接で何が求められているのか?
相手の立場や意識を理解した上で、戦略を立ててみると良いでしょう。

次回は、さらに3つのケースをもとに面接官(人事担当)の採用における目線を理解して頂きたいと思います。

【後編】はこちらから⇩⇩

3.具体的な面接対策の方法とは?

面接で緊張して、毎回頭が真っ白。。。(+_+)
そんな方はこちらを参考にしてみてください。

【具体的な面接対策】はこちら⇩⇩

4.ラジオ放送『パラちゃんねる』って?

2020年4月11日(土)11時よりラジオ番組『パラちゃんねる』が名古屋MID-FMにて放送されます。
障害者関連施設や障害者雇用、パラスポーツを特集してインクルーシブ社会について考えるラジオ番組です。


参考になったという方はぜひSNSでシェアをしてもらえると嬉しいです👍

今後も頑張って有意義な情報をお送りしますので、引き続きよろしくお願いします!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?