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父親とたかいたかい

※これは以前書いたブログ記事をそのまま貼っています※

どうも、パッピーです。

僕は今20歳の大学3年生です。
20歳だよ20歳。
20歳という年齢を聞いてどう思いますかね?
・可能性を無限に秘めた希望の存在
・どうあがいても10代にプレイバック出来ない可哀想な生き物
・性欲しかないサル
まぁその他にも様々な印象を持たれると思います。
そして、そのどれもは正しいです。

はい、てなわけでなんか偉そうな事を言いたかったでしたー笑

・・・さて、そんなどうでもいい事は置いといて、これから僕の事を知ってもらうために色んなエピソードを紹介していきたいと思います。

まず記念すべき第一回目となりますが、これは僕が0歳の頃の話なので、今(2019年)から約20年前の出来事ですね。

タイトルは、


「父親とたかいたかい」です。
ではどうぞ。
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僕はノストラダムスの大予言の1999年に生を受けた。
世紀末やらなんやらで世間は色めき合っていたらしいが、僕の両親はそんな中で僕を懸命に育てた。
僕の父親は身長が184cmと割と高身長な方なのだが、かなりガサツで強引に力任せで解決するタイプだった。まぁわかりやすく言えばジャイアンである。
例えば、赤子は皆大好きな「たかいたかい」での事。
ちょっと話は脱線するけど、たかいたかいは、かなりの万能薬だと個人的には思う。
赤ん坊がかなり泣いている時でも、それをやる事で笑顔になってくれるからだ。
なぜたかいたかいで笑顔になるのか?は色々説があると思うが、僕が思うに、自分では歩く事も、何なら地を這う事すら出来ない最低レベルの力しかないにも関わらず、大人が自分を持ち上げてくれ、その場にいる人全員の中で一番高い視線を得られる事による快感なのではないだろうか?

そう考えると、人が人を支配したがるのは、幼少期のたかいたかいが原因なのかもしれない。
また、人が山に登るのも、「そこに山があるから」なんて理由ではなく、「赤子の時にされたたかいたかいが忘れられなくて」という事もありえるのではなかろうか。

おっとっと、脱線しすぎた。
話を戻して。

父親のたかいたかいについてだった。
で、僕の父親は割と長身なわけだけど、住んでいた家はかなり狭かった。
間取りも狭いし、天井もあまり高くはなく、部屋についてあるドアの高さは180cm程度だったので、父親はいつも部屋に入る際かがんで入っていた。
で、第一子である僕はそりゃあもう可愛がられた。
僕の父親は9人兄弟、母は5人兄弟なのでかなり親戚が多く、毎日のように多くの親戚から可愛い可愛いと言われ続ける。
そんなある日の事。
仕事を終えた父が家に帰宅すると、「おかえり~~」と僕を抱えた母が出迎えた。
これぞザ・ハッピーな微笑ましい家族である。
そして一日中僕を抱っこしたい衝動に駆られていた父親は、すぐに母親から僕を取り上げ、抱き、可愛がった。
「お~、よしよし、可愛いねぇぇ」
そんなセリフを言いながら腕に抱えた僕を左右に揺らしたりして僕を喜ばそうと一生懸命だ。
立派な父親である。
一応言っておくと、今父親が僕を抱いているのは部屋と部屋のちょうど間あたりで、父親の頭から5~6cm程度上には部屋の仕切りの壁がある。
だがそれを父親は気づいていなかった。
今目の前にいる可愛い長男をいかにして喜ばせるのか?しか考えていなかったからだ。

そして、父親は奥義を使うと決心。
そう、たかいたかいだ。

僕を絶対に落とさないように、しっかりと両脇の下を持ち、僕の重心にブレが生じないようにしっかりと均等に体重を分散する。
ふぅ、とひと呼吸入れ、ゆっくりと僕を抱えたまま膝を曲げてしゃがみ込む。
長身のため、深くしゃがむまでに距離があり、わずかながら時間がかかる。
その時間を僕は悠々と楽しみながら自分の体がどんどん下がっていくのをただ受け入れる。
父がしゃがみ切って僕のつま先がチョン、と床についた当たりで、両脇を抱える父の手に力が入り、グワッと一気にまるでロケット発射の如く僕の体が上に向かっていく。

普段母にたかいたかいはされていたが、母の身長は150cm弱。
その分高低差が無いためどこかスリルに欠ける。
一方父は180cmを優に超える身長である。
同じことをやっても、身長が変われば最早別物だ。

東京タワーとスカイツリー位違う。

僕の体はグングンと持ち上がり、目線の先が父の膝から、腹、胸、顔、とどんどん段階的に上昇していく。

このままいけば僕は宇宙にだって行ける!!

多分当時の僕がそう思った次の瞬間、「ゴン!!!!」と明らかに今までの人生(1年未満)で聞いた事の無い音が聞こえた。
それもこれ以上ないくらい至近距離で。
そしてそれと同時に頭頂部に走る激痛。

・・・おわかりだろう。
父は、思い切りたかいたかいをして僕を部屋と部屋の間の仕切りにある壁に僕の頭をクリーンヒットさせたのだ。
アニメだったら、まぬけなBGMと共に頭からビニョ~ンとデフォルメされたたんこぶが間違いなく出てきてただろう。
最近逆バンジーというアトラクションがあるらしいが、僕は20年以上前にお手製(メイドインファザー)の逆バンジーを体験している。

逆バンジーをやった事は無いが、多分怖くないだろう。
だって、アトラクションの逆バンジーには空中で衝突するなんてプログラムは無いだろう?

痛みがないのであれば、最早それは恐怖の対象ではないのだ。

0歳の頃の僕は、地上から約2mの場所まで行き、そこで衝突した。
それは最早「プチアルマゲドン」と言っていいのではなかろうか?

あの激痛を食らったのだから、それ位のカッコいい呼び名は受け取っていいはずだ。
よし決めた、僕は0歳の時、「アルマゲドン」だった。
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はい、今回は以上です。
これからこんな感じのエピソードを山ほど投稿していくんでよろしくお願いします。
今はまだこの程度の記事を書くのにも結構時間がかかっていますが、すぐになれると思うし、文章力も上がっていくはずなので、温かい目で見守って頂けれ幸いです。

それでは次の記事でお会いしましょう。
ありがとうございました。


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