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F1史上に残る混戦、そして「沼」へ

※この記事は↓の続きになっています。

あまりに期間が開きすぎてますが😅
今回はこの続きを記していきます。



昨年とは違う…

2005年。
F1開幕戦、メルボルンの結果は、昨年と全く違う様相を呈していました。

なんとなくF1を見始めた昨年から
引き続きTV観戦をしていた僕は、

「ルノーが強くなってる!?」と驚きました。

開幕戦は、ルノーのフィジケラが優勝でした。

何戦か見続けていくと…

昨年、無敵の強さを誇ったフェラーリは優勝争いに絡めていないこと、
昨年好調だったBARもあまり上位には絡まない状況になっていました。
琢磨選手も苦しいシーズンになっており、昨年とは全く違う状況に
なっていたのです。

琢磨選手の活躍を期待していた僕としては、少々残念だったのですが…

フェラーリとBARに代わり、ルノーとマクラーレンが優勝争いに絡んでいく展開。
シューマッハが支配していた昨年とは何もかも違う流れに、
だんだん目が離せなくなっていく自分がいました。


若手が輝き始める

ルノーのフェルナンド・アロンソ。
まだ20代半ばの若いドライバーが、レースを支配している…
僕にはそう見えました。

印象的だったのは、サンマリノGP。

レース終盤、トップを走るアロンソの背後に迫ったシューマッハ。
執拗にプレッシャーをかけ、若きアロンソを脅かすものの、
アロンソはそれに屈せず、そのままトップチェッカーを受けたのです。

これを見た時、思いました。
「世代交代が始まる!?」と。

そして、無性にワクワクしたのです。

「もしかして、新しいチャンピオンが生まれる年になるかも!?」
と。

すごい瞬間に立ち会っているのに、見逃すことはできない!

そう感じて、どんどん見続けていくのです。

そして、そのアロンソを猛追する
もう一人の若手ドライバーがいました。


「アイスマン」

マクラーレンのキミ・ライコネン。
観ていた印象としては、「とにかく速い!」

予選での速さ、そして決勝での速さ…
アロンソに比べても速さは勝っている、そんな印象でした。

ファステストラップが多かったことが、何よりの証拠でしょう。

マクラーレンにはエンジンを始めとしたトラブルが
ルノーより多く、不運なリタイアもありました。

ヨーロッパGP。ニュルブルクリンクでトップを走りながら
最終ラップで、サスペンションが折れてリタイアしたのを
今でも覚えています。

そのころにはライコネンのファンになりかけていたので、
めちゃくちゃ残念でした…😫

レース前後のインタビューでは、感情を表に出し言葉巧みな
アロンソと比べて、いつも表情を変えず淡々としている
ライコネン。

対照的な2人の優勝争い、そしてチャンピオン争いが
面白く感じてきていました。


「知る」は原動力

若手2人による争いがどうなるのか…
もう気になってしかたがない。

そして分からないこともたくさん出ます。

どうして今年は勢力図が変わったのか…
なぜアロンソとライコネンが速いのか…
他のドライバーたちは、どんな特徴があるのか…

テレビやネットの情報を駆使して、さまざまな疑問を
調べていったのです。

そうなると、いつの間にか
どんどんF1について分かってくる。
過去のことも調べれば、さらに分かるようになるし、
歴代記録を塗り替えるようなことが起こるかも?となれば
その瞬間は見届けたい…

いつしか、毎戦楽しみに観るようになりました。

「知らないこと」が「わかる」と楽しくなります。

F1には「知らないこと」「わからないこと」がたくさんあった。
そのかわり、分かると「なるほど!」と驚くことも
たくさんありました。

それが原動力となり、どんどん知識を身につけて
観るのが楽しくなったのです。

歴史が生まれる瞬間を見た

「もしかして、新しいチャンピオンが生まれる年になるかも!?」
と思った通りになりました。

アロンソが(当時)史上最年少でチャンピオンに。
F1の歴史が新しく塗り替えられたのです。

そして、5年連続続いた
シューマッハ&フェラーリのチャンピオンも
途絶えることになりました。

この劇的なシーズンを見ることができたのが、
何よりも嬉しかった。

歴史が変わり、新しい歴史が生まれる瞬間に
立ち会えたようで、興奮したのを覚えています。

来年もこんな劇的なことあるのか?
そうだったら、来年も観たい…

そう、すでに「沼」にハマっていました😂

忘れられないレース

新たなチャンピオンが誕生し、
F1の「沼」に片足突っ込みだした頃。

日本GPが地上波で生中継されると知り、
リアルタイムで視聴したい!と時間を確保。

そこで目にしたのは、今年チャンピオンを争った
アロンソとライコネンのオーバーテイクショーでした。

予選の雨の影響で下位グリッドからのスタートを
余儀なくされた2人は、
次々とオーバーテイクを仕掛けていく。

シューマッハにも怯まず仕掛ける2人の姿はまさに
世代交代を思わせる走りでした。

とはいえ、表彰台には届かないだろう。

そう思っていました。

気が付けば、ライコネンは2位まで上がっていました。

17位グリッドから2位!?
目を疑いました😅

トップを走っていたフィジケラまでは距離がありそう…
と思ったら、

残り3周ですぐ後ろに追いついていました。

「さすがに抜くのは厳しいんじゃ…」
と僕は思っていました。

ところが!

最終ラップのホームストレートで並んだ2台、
そして1コーナーで
ライコネンは大外から豪快にフィジケラをオーバーテイク!

実況・解説も大盛り上がりでしたが、
僕も大盛り上がりでした🤣

もう鳥肌が止まらない状況でした。

「こんな結末もあるのか!」と
驚愕しっぱなし。

まるで壮大な物語でも読んでいるかのような
ストーリーでした。

こんなレースを見せられたら、次のレースも
観たくなりますよね。

完全に「沼」にハマってしまいました。

それから、F1は僕にとって
生活の一部となりました。


さらに混戦へ…

その後、2006年を経て、
07年、08年…

さらにシーズンは展開していくのです。

どんな小説家でも描けないような、劇的なレースと
シーズンが次々と。




余談ですが、2005年の日本GPは
ハイライトがF1公式YouTubeにあります。

(リンクは貼れませんでしたので、検索してみてください)

ライコネンの最終ラップのオーバーテイクは必見です👍

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